こわいものなんて何もない

  • エフ企画
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894191662

感想・レビュー・書評

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  • ーこわいものなんて何もない
    “こわいもの”を知らなければそりゃ“こわいものは何もない”ってなる。危険を知らないより、危険を知っていることは大事。

    ーおまじない!
    子供の時の衛生感がリアルだった。わかる。

    ー選ぶのはあなたよ
    イライラしたけどブレンダが悪いのか?わたしは可哀想だと思った。親の不仲に付き合わされてる子供みたい。

    ーアントニーが友だちを作った話
    不気味なアントニーは今後もずっとこうなんだろうなと思う。でも今後ずっと読めもしないラテン語の本や人形が友達というわけにはいかないだろうな。

    ーぺぽかぼちゃの丘
    いちばん好きな話。いつも騒がしいからと言ってその人の内面もそうだとは限らないし、誰にでも意外な面があるということ。

    ーウィリアム版『三匹のこぶた』
    子供の残酷さって大人の想像を絶する。子供って実は全然純粋無垢じゃない。

    ー秘められたメロディー
    アーサーの家って裕福なんでは?

    ー戴冠式ゲリラ
    子供は子供なりに折り合いの付け方を知っている。

    ーニュール
    付喪神みたいだ〜と思った。

  • 塩田雅紀さん・画目当てで。イギリス児童文学作品。「子どものために書いているのではない。子どもについて書いているのだ」と訳者あとがきで紹介された著者談のとおり、一癖も二癖もある子ども達の話9篇。
    わかるわかるな話もあるけれど、イギリスというお国柄や文化を知っていないと楽しめない話も。その点では、日本の子ども達がこの本を楽しむのは少し難しいかもしれません。
    「選ぶのはあなたよ」「アントニーが友だちを作った話」あたりが面白かったです。

  •  空々しく寒々しい物語。最後が明確にならない奇妙さと自由。
     子供はなんでも信じたがるし否定したがるし我儘で残酷である。
     母に守られ人形と常に机の下に隠れるロビン、おまじないや実験に終始するアリス姉妹、自分勝手な教師との狭間で悩むブレンダ、読めないラテン語の古本を購入し何かにつけ難癖をつけるアントニー、騒々しくでたらめなバートン家、原作から逸脱したオリジナルの『三匹のこぶた』を祖母に話すウィリアム、うそつきの友人がいるがために辞典に心酔するピーター、自分を強い人間だと信じたがるゴードン、柱に名前をつけるリビー。
     それぞれが、かわいらしく、コミカルで、ぞっとする。

  • おやつもほしがらず一日中机の下にかくれているロビン。おまじないでイボを消すアリス姉妹。二人の先生の間を揺れ動くブレンダ。読めもしないラテン語の古本を買って悦に入るアントニー。かぼちゃと友だちのバートン。おばあちゃんにでたらめな『三匹のこぶた』を話すウィリアム。百科事典を信仰するピーター。団地でゲリラごっこをするゴードン。柱に名前をつけるリビーなど、ちょっと変わった子どもたちのおはなし。

  • おやつもほしがらず一日中机の下にかくれているロビン。
    おまじないでイボを消すアリス姉妹。
    二人の先生の間を揺れ動くブレンダ。
    読めもしないラテン語の古本を買って悦に入るアントニー。
    かぼちゃと友だちのバートン。
    おばあちゃんにでたらめな『三匹のこぶた』を話すウィリアム。
    百科事典を信仰するピーター。
    団地でゲリラごっこをするゴードン。
    柱に名前をつけるリビーなど、ちょっと変わった子どもたちのおはなし

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