星兎

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著者 : 寮美千子
  • パロル舎 (1999年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894192126

星兎の感想・レビュー・書評

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  • ちょっと大人びた少年・ユーリが、不思議なうさぎと過ごした時間を語ります。
    物語の始めから、別れの気配がひたひたとおしよせます。
    いつそのときがくるのか、できるならそのときがこなければいいと、ひりひりした思いと共に読み進めました。

    寮美千子さんの本を初めて読みましたが、とても澄んだ文章だと感じました。
    冬の夜の空気のような。

    物語を読み終え、最後のページにひっそりと添えられた文章を読んだとき、思わず涙が流れました。
    献辞というかたい言葉が似合わない、とても美しい2行の文章。
    この物語のラストシーンにこめられた祈りが、より一層かがやきを増しました。

  • 小学生の頃、参考書か何かにおすすめの本として載っていた。どうしても気になり親にねだって探し回った記憶があります。
    切なくて優しくて、さらさらとした質感の空気が流れているように感じます。
    買ってから十余年。覚えるほど読んだけれど、何度読んでも優しい寂寥感に包まれる宝物の様な本です。

  • 「どこまでも透きとおっていて、月よりも、太陽よりも、星よりも、もっと遠くが見える空。永遠が見えてしまいそうな、青」どんな色かな、見てみたいな。

  • 再読。

    うさぎの耳に聞こえる世界、うさぎが宝物だという王冠のきらめき、夏の夜の不思議なお祭り、見知らぬ人のヴァイオリン……ごく短いお話の中に散りばめられた輝きに、胸を締めつけられる思いがする。心なしかシナモンシュガーの香りまで漂ってくるような。この切なさ懐かしさを、ユーリはきっと抱きしめたまま大人になれるんだろうな。
    春の出会いと夏の夜の冒険を行き来するうち、未来まで交錯しだしたらしいあの埠頭の場面がとても好き。うさぎがうさぎとしてユーリと出会ったのも、あるいは偶然じゃないのかも。

  • 何回目かの再読。やっぱり大好き。シナモンのたっぷりかかったドーナツ。クラブ・ソーダの王冠。「ねぇ、どうしてきれいなだけじゃだめなの?この世界では」

  • 少年とうさぎの出会いと別れまで。
    なんだかわからないけど、うさぎと出会って、別れるまでに少年は少し自分のことがわかり、変化する。


    最初のころの長野まゆみ作品に似ている。
    小道具とか、雰囲気とか。

  • いい!

  • 少年ユーリが不思議なうさぎと出会ってお別れするまでの物語。
    絵本みたいにわくわくするシーンが多いけど、うさぎの発言はけっこう哲学的。

  • ぼくだけじゃないよ。どこから来たのか、どこへいくのか、だれだって知らないんだ。いつ、この地上から去ることになるのかも。

  • 知り合いから借りた本。
    お話の間中、ずっと透明感があって、暖かいんだけど、寂しさが潜んでいる感じでした。この本を読んで、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を思い出しました。

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