星兎

  • 367人登録
  • 3.97評価
    • (92)
    • (40)
    • (86)
    • (2)
    • (3)
  • 72レビュー
著者 : 寮美千子
  • パロル舎 (1999年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894192126

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アクセル ハッケ
いしい しんじ
森 絵都
梨木 香歩
あさの あつこ
有効な右矢印 無効な右矢印

星兎の感想・レビュー・書評

  • ちょっと大人びた少年・ユーリが、不思議なうさぎと過ごした時間を語ります。
    物語の始めから、別れの気配がひたひたとおしよせます。
    いつそのときがくるのか、できるならそのときがこなければいいと、ひりひりした思いと共に読み進めました。

    寮美千子さんの本を初めて読みましたが、とても澄んだ文章だと感じました。
    冬の夜の空気のような。

    物語を読み終え、最後のページにひっそりと添えられた文章を読んだとき、思わず涙が流れました。
    献辞というかたい言葉が似合わない、とても美しい2行の文章。
    この物語のラストシーンにこめられた祈りが、より一層かがやきを増しました。

  • 小学生の頃、参考書か何かにおすすめの本として載っていた。どうしても気になり親にねだって探し回った記憶があります。
    切なくて優しくて、さらさらとした質感の空気が流れているように感じます。
    買ってから十余年。覚えるほど読んだけれど、何度読んでも優しい寂寥感に包まれる宝物の様な本です。

  • 「どこまでも透きとおっていて、月よりも、太陽よりも、星よりも、もっと遠くが見える空。永遠が見えてしまいそうな、青」どんな色かな、見てみたいな。

  • 再読。

    うさぎの耳に聞こえる世界、うさぎが宝物だという王冠のきらめき、夏の夜の不思議なお祭り、見知らぬ人のヴァイオリン……ごく短いお話の中に散りばめられた輝きに、胸を締めつけられる思いがする。心なしかシナモンシュガーの香りまで漂ってくるような。この切なさ懐かしさを、ユーリはきっと抱きしめたまま大人になれるんだろうな。
    春の出会いと夏の夜の冒険を行き来するうち、未来まで交錯しだしたらしいあの埠頭の場面がとても好き。うさぎがうさぎとしてユーリと出会ったのも、あるいは偶然じゃないのかも。

  • 何回目かの再読。やっぱり大好き。シナモンのたっぷりかかったドーナツ。クラブ・ソーダの王冠。「ねぇ、どうしてきれいなだけじゃだめなの?この世界では」

  • 少年とうさぎの出会いと別れまで。
    なんだかわからないけど、うさぎと出会って、別れるまでに少年は少し自分のことがわかり、変化する。


    最初のころの長野まゆみ作品に似ている。
    小道具とか、雰囲気とか。

  • 少年ユーリが不思議なうさぎと出会ってお別れするまでの物語。
    絵本みたいにわくわくするシーンが多いけど、うさぎの発言はけっこう哲学的。

  • ぼくだけじゃないよ。どこから来たのか、どこへいくのか、だれだって知らないんだ。いつ、この地上から去ることになるのかも。

  • 知り合いから借りた本。
    お話の間中、ずっと透明感があって、暖かいんだけど、寂しさが潜んでいる感じでした。この本を読んで、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を思い出しました。

  • 遠くに離れてしまった人を思うときに、悲しいじゃなく、怒るでもなく…静かに読みたい本です。

  • まぁ良い話だけど、それで?って感じ。
    文章も大して旨くないし。

  • 春の、風の強い日に、ショッピングモールの人混みの中で出会った少年ユーリと等身大のうさぎ。みんな、何もないみたいに目をそらす。最初「やばいぞ」と思ったユーリも、次第にうさぎのまっすぐな笑顔に心を開く。真夜中のドーナツ屋、チャイナ・タウン、埠頭の倉庫、砂浜、不思議な夜店。ユーリとうさぎは手をつないで歩く。どこから来て、誰なのかわからないうさぎの記憶の手がかりを求めて。「忘れなくてすむんなら、宇宙が終わるまで忘れない」。やさしくせつないお話。

  • 『ぼくは「ぼく」というぬいぐるみをかぶっている。』

    星の王子さまのオマージュかと思ったら、そんなことなかった。見せ方は似ているけど、これはこれで起承転結がしっかりとしていて、感情表現の起伏も明瞭。なぜうさぎなのか?問いかけも実質一点のみでダイレクトに訴えかけている。宇宙一せつない物語、素敵ではないか。真打前のメジャメントとして、是非子供に読ませたい一冊。

  • 一時間程度で読めるのに最後には泣いてました。優しいのに少し切ない。

  • 「忘れなくてすむんなら、宇宙が終わるまで忘れない」

  • 僕の前に突然あらわれた、うさぎ。うさぎはどこから来たのか? 遠い空のかなたから? それとも・・・?

    とても短い話なのだが、世界観がしっかり出来ていて、流れ星をすうっと目で追ったような読了感だった。
    はかなくて、だからこそきれい。

    個人的には、「僕」ことユーリ(この名前、『トーマの心臓』のユーリがイメージされているのだろうか・・・)とうさぎの二人が、中華街を歩くところがお気に入り。

    うさぎ好きにはたまらない本かもしれないですね。

  • 奈良などを舞台とした作品です。

  • 清らかさがあった。

    つねに美しいのは、物語の中だけ。

  • 直立二足歩行の巨大うさぎといっしょに、ドーナツを食べたり、お祭りを見たり。何度読んでも泣きたくなる、宝物のような一冊。

  • 少年とうさぎの不思議な出逢いの物語。きらきらした言葉で紡がれた、切なくもあたたかいものが残る素敵な一冊です。

  • 「ぼくと出会ってくれて、ありがとう」――そう言える相手がどれくらいいるだろう。偶然でも必然でもいい、かけがえのない出会いは、たとえ途中で道が分かれても、ずっとちかちかと瞬く宝物になるのだなとあらためて思った。切ないけれど優しい気持ちにしてくれる1冊。

  • とても好きな一冊。ドーナツ食べながらコーヒー飲んで、自分の中のうさぎに思いを馳せたくなる。
    物語に漂う寂しさの後ろにある死を感じさせるにおいと、ふわふわで愛らしく明るいうさぎとぼくのやりとりが暖かい。

  • 小学生のとき、念願だったうさぎを買い始めた。
    その頃、題名に惹かれて買った本。
    この本に出合えて本当によかったと思う。
    今までに何度読み返しただろう。
    児童書だけど、大人になっても定期的に読み返したい一冊です。
    世界のうつくしさを、教えてくれる作品。

    「ぼくをわすれない?」
    「忘れないですむものなら、宇宙が終わるまで」
    そして、永遠が見えてしまいそうな、青。
    宇宙一せつない物語。

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    飼っていたうさぎが昨日死んでしまいました。
    まだ今はページを開けないでいます。

全72件中 1 - 25件を表示

星兎に関連する談話室の質問

星兎を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

星兎を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

星兎を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする