タイコたたきの夢

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制作 : Reiner Zimnik  矢川 澄子 
  • パロル舎 (2000年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894192287

タイコたたきの夢の感想・レビュー・書評

  • 子ども時代に読んだのを再読。なにか嫌な感じがしたことだけ覚えていたのだけれど、こんな話だったんだ、とびっくりした。増えていくタイコたたきたちがとめどなく増殖する欲望のようで気味が悪く、「まるでペストでもきたように」逃げていく人たちの気持ちになった。自分のなかのタイコたたきの数はしっかり制御しておかないと、死屍累々ということになりそう。

  • むかしむかし、富める者と貧しき者が共にくらすとある町で。
    その町の通りを、ひとりのタイコたたきが練り歩き叫びだしました。
    「ゆこう、どこかにあるはずだ もっとよいくに よいくらし!」
    タイコたたきはどんどん増えて、列をつくって町を離れます。
    よい国、よい暮らしを探すために。

    読み終えてから頭に浮かんだのは、中村晃子さんの『虹色の湖』でした。
    ふむぅ・・・と考えさせられます。
    本当によい暮らしって、なんだろう?

    風刺のスパイスがピリリときいたストーリー、淡々とした語り口、細い線で描かれた挿画。
    すべてがブレンドして醸し出される雰囲気に虜になってしまいました。
    さらにチムニク作品にはまってしまいそうです。

  • 「ゆこう どこかにあるはずだ」
    若い頃の私も、タイコをたたき達のように何かを求めて彷徨ってました。

  • うーん。
    外に幸せを求めて、どこかにもっとよいものが!というのは、果たしていいものなのか。何が幸せなのか。
    考えさせたい本なんだろうというのはわかる。
    でも、読んでいて面白くなかった。

  • ほとんどの見開きごとに挿絵が書いてあって、その挿絵がすごくうまい。物語の、ロマンチックだけれどすごく現実的で風刺的なところとかを包み込むような、平熱な感じの線がいいと思った。 日本語訳も、よくあるような、日本語に無理のある訳がなく、自然な感じで引っかからずに読めた。

  • 「きっと、どこかにある筈だ。もっと、いい国。いい暮らし!」一人のタイコたたきが叫びながらねり歩く。するとー。乾いたユーモアとともに徹底的に突き放した客観性も感じる大人の絵本。読後感はかなり重いですが、この物語が紡がれた背景を考えずにはいられない1作。

  • もっとよいくらしをもとめて、旅立っていったタイコたたきたち。
    でも結局・・・・・・
    何が人にとってのしあわせなのだろう・・・
    考えてしまう書。

    訳も素晴らしいし、チムニク自身の描いた絵がとても文章に合っている。
    文章も書けて絵も描けるというのは理想のかたちだろうな、と思わせられる。

  • かわいさやおかしさの中に確実に不気味さのある、
    以外とそれは身近かもとぞわっとする作品。

  • 「行こう。
    どこかにあるはすだ。
    もっとよい国、よい暮らし」


    でもね。
    ここだから、居る人が居る。
    ここだから、在る場所が在る。

  • むかし むかしで始まる大人の絵本。言葉はシンプルで絵も黒の線描ですっきりだけど、中味は考えさせる。ここではないもっといいところを求めたがる人間の本性をグサリとやられるような・・・・・。   HS

  • これは。。。すごいメッセージが隠されているんだろうなあ。
    でも、何度読んでもわからない。。。

    とてもひきつけられるストーリー

    ただ、タイコたたきが行進するだけなんだけどね。

  • 古本屋で偶然めぐりあったぼろぼろの文庫本、表紙が気になって買って読んでみたらなんだかものすごいショックをうけたのでした。絵と文は同じくらいの割合だけど絵本じゃない。クレーンオトコとタイコたたき、どちらもすごくいい。チムニクを集めるきっかけになりました。

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