ふたりでひとり: 上方落語 (おはなしのたからばこ 8)

著者 :
  • フェリシモ
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894324411

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  • お侍が刀の切れ味を試したくて通り掛かった男の胴をすぱんとを切ってしまう。
    切られた体は上と下に真っ二つに分かれ、上半身は樽の上、下半身は空を飛んで行ってしまう。
    そこへお風呂上りに通り掛かった松ちゃん。
    樽の上にいる竹やんにどうしたのかを事情を聞く。
    下半身はそこらで元気に跳ねていた。
    真っ二つに切られても動くなんて不思議なこともあるもんだ、と、松ちゃんは竹やんの上半身をおぶって家まで送り、下半身は紐を持って引っ張って行った。
    翌朝、松ちゃんが竹やんの家に行ってみると、竹やんは元気にしていた。
    下半身がずっと跳ねていてうるさくて寝不足だとか。
    さて、こうなっては仕事はどうしようか、ということになる。
    上半身は座っているだけでいい番台に、下半身は踏むだけでいい麺の職人になる。
    両者上手く仕事をこなすが、最近、上半身の兄は肩が凝って仕方がない、下半身の弟に膝にお灸を据えてもらえと伝言を頼む。
    弟はさぼらないし、休憩もしないと、親方から評判よくやっていた。
    しかも、口がないので、おならで喋ることが出来るようになってた。
    兄の話を聞き、承知するが、兄にも伝言を頼む。
    あまり水を飲まれるとトイレが近くてかかなわない、と。

    上方落語「胴切り」を絵本にしたもの。
    切られた上半身は番台、下半身は麺作り。
    給料が2倍になって金持ちになりそう…。

    周りの人たちも大して驚かずに、あっさり受け入れているのが笑える。

  • 刀の切れ味を試そうと、通りがかった男をすぱっ!と
    まっぷたつにしてしまった男
    切られた方は、たまったもんじゃないけど
    上半身と下半身それぞれにぴったりな職業を見つけて働くことに
    (上:お風呂の番頭さん 下:麩を踏む職人)
    しかも、下半身はおならで話すというわざもみにつけ・・・
    愉快な1冊

    小中

  • 090114(m 不明)

  • 6 おいしいおかゆ
    7 ヒコーキざむらい
    9 カメのえんそく

    登録出来ず

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著者プロフィール

桂 文我:三重県生まれ。1979年桂枝雀に入門。1995年四代目桂文我を襲名。現在、年間300回程の落語の高座をつとめる。全国各地で「桂文我独演会」「桂文我の会」を開催。また、子ども向きの落語会の「おやこ寄席」も開催している。落語を題材とした絵本に、『えんぎかつぎのだんなさん』(福音館書店)、『りゅうぐうじょうでさがしもの』(童心社)、『ふたりでひとり』(フェリシモ出版)、『しまめぐり』(ブロンズ新社)、『月きゅうでん』(小学館)、「桂文我のでっち絵本」(BL出版)シリーズなど多数。

「2023年 『かまどろぼう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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