おいで、もんしろ蝶 (おはなしのたからばこ 17)

著者 :
  • フェリシモ
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894324503

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  • 静かな透き通った風景
    やわらかな春の風景
    つむがれる言葉
    描かれる線
    あー春だ
    命の喜びと終焉
    見つめる池
    佐野洋子さんの絵もあるようだが
    皆川明さんのタッチがふさわしいなと思った

    ≪ 「妖精」の もんしろ蝶の ねむる池 ≫

  • フェリシモでもらった本。

    蝶の普通に生きて普通に死ぬお話。
    こういうお話を読むと複雑になるのはいつからだろう。

  • 小さな水たまりのような池があった。
    その近くで美しい妖精のようなモンシロチョウが生まれた。
    モンシロチョウはきれいなので花や虫、みんなに歓迎された。
    1日中あちこち飛び回ってみんなのところへ行き、夜になって小さな池のところに戻って来て、1日あったことを話すのだった。
    モンシロチョウは結婚し、子供も出来た。
    きれいだった羽は前よりも灰色掛かってきて、遠出もあまりしなくなった。
    目もあまり見えなくなってきたらしい。
    それでも小さな池は妖精みたいだ、と言う。
    そうして、とうとうモンシロチョウは死ぬのだった。
    風に舞い上がり、小さな池にその体を浮かべるのだった。


    短い一生を自由に生きて終えるモンシロチョウとそれをずっと見届ける小さな池。
    切ない。
    モンシロチョウが少し高飛車な気もするけれど…。

    大人向け。

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著者プロフィール

台湾生まれ。お茶の水女子大学中国文学科卒業。女性初のコピーライターとして活躍した後、詩人・童話作家に。『てつがくのライオン』(絵・佐野洋子)で日本児童文学者協会新人賞、『ともだちは海のにおい』でサンケイ児童出版文化賞受賞。野原の生き物や自然が躍動する詩集『のはらうた』は、子どもたちに愛され、ロングセラーとなっている。『ねこはしる』『まるごと好きです』など、多くの詩集・絵本・エッセイがある。

「2020年 『女声(同声)合唱とピアノのための いのちへのオマージュ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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