ブローデル地中海入門

著者 : 浜名優美

• 藤原書店 (2000年1月1日発売)

作品紹介・あらすじ

現実世界を捉える最高の書、初の『地中海』案内。附・世界初のブローデル夫人へのインタヴュー/『地中海』関連年表/『地中海』関連書誌(『地中海』の各国語翻訳、ブローデルの著作、『地中海』関係研究書、ラジオ・テレビ番組)。

感想・レビュー・書評

[加藤 慶宣さんの感想 · 2021年1月5日]

これ読んでも、大系的な理解が深まらない

[mamoさんの感想 · 2017年5月3日]

２０世紀の最重要な歴史書「地中海」。昔、一度、チャレンジしかけたが、1冊目で挫折。

が、最近のグローバル資本主義の危機を見るつけ、その起源をもう一度確認しようという感じで、また読みたくなってきた。

が、やっぱり膨大なので、入門書で代用することとする。

できるだけ原書の雰囲気を伝えようとしたうえで、適切な解説を加える訳者＝著者の手際はなかなかのもの。すごく分かりやすい。

内容を理解するだけでなら、この入門で十分ではないか？ただ、もちろん歴史はディテールのなかに存在するわけだが。

[水源地さんの感想 · 2013年1月19日]

大著　ブローデル「地中海」を読む前に、ダイジェスト版てきな存在。

内容は、ブローデルの生涯、「地中海」の3部のアウトライン、「地中海」を読むためのキーワード、まとめ、著者がブローデルの奥さんにインタビューした記録と、ブローデルの生涯や著作の基本的な考え、そしてどのような弟子に受け継がれたか、歴史にどのような影響を与えたかがわかる。

個人的には、地中海を読む暇がないので非常によかった。

著者プロフィール

1947年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程単位取得満期退学。南山大学総合政策学部教授・南山学園理事を経て、南山大学名誉教授。専攻は現代文明論・フランス思想。著書『ブローデル『地中海』入門』（藤原書店、2000年）。訳書にブローデル『地中海』I–V（藤原書店、1991-95年）、監訳書に『叢書『アナール 1929–2010』』（藤原書店、全5巻）など多数。

「2019年 『告発と誘惑 ジャン＝ジャック・ルソー論』 で使われていた紹介文から引用しています。」