- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894348936
感想・レビュー・書評
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写真家である著者は、東日本大震災の1か月半余り後に福島を初訪問。その惨状を目の当たりにし、「月1度は何を置いても現地を訪ねなければいられない気持ち」になったという。本書は、そんな著者が訪問のたびに撮りためた、現地の風景とそこに住む人々の様子を集めた写真集だ。
カメラの前で泣く人、微笑む人、考え込む人、遠くを見る人、じっと見返す人。静かに「悲しみ」を浮かべる彼らは、今まで常に土と生きてきた人たちばかりだ。彼らにとって、現状はあまりに深刻だが、何もできることがなくても、それを共有し合うことは大切だと痛感する。 -
「お墓にひなんします」そう言って残りわずかな命を自らたったおばあさんがいる。焼身自殺をされた方がいる。納屋で首を吊った方がいる。
故郷に帰れない方がいる。自分の家に留まって意地をみせる方がいる。
離れられない方がいる。
そこには思い出ある。思い入れがある。忘れられる訳がない。
土で生活し、土を大切にし、土に感謝をし、その土を突然奪われた。
戻ってくる予定もない。
永田町のセンセイは原発事故で死んだ人はいないと言う。
原発いらないと言うと「けいざい」をわからない勉強不足な人と言われる。
この本に出てくる方々の目の色は表現できない色をしていた。
それは怒りなのか、強さなのか、わからない。 -
鎌田實先生のレビューを読んで手に取りました。 http://bit.ly/12v5sjd 写真のひとつひとつに添えられた言葉が、胸に突き刺さる。「将来の健康が気にならないことはないけれど、心配しないことにしている。でも、心配」(中二女子)
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重い。これが現実とは。
つらいなあ。
子どもはいつの時も希望だね。