福島 FUKUSHIMA 土と生きる

著者 :
制作 : 小沼通二 
  • 藤原書店
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本棚登録 : 20
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894348936

感想・レビュー・書評

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  •  写真家である著者は、東日本大震災の1か月半余り後に福島を初訪問。その惨状を目の当たりにし、「月1度は何を置いても現地を訪ねなければいられない気持ち」になったという。本書は、そんな著者が訪問のたびに撮りためた、現地の風景とそこに住む人々の様子を集めた写真集だ。
     カメラの前で泣く人、微笑む人、考え込む人、遠くを見る人、じっと見返す人。静かに「悲しみ」を浮かべる彼らは、今まで常に土と生きてきた人たちばかりだ。彼らにとって、現状はあまりに深刻だが、何もできることがなくても、それを共有し合うことは大切だと痛感する。

  • 「お墓にひなんします」そう言って残りわずかな命を自らたったおばあさんがいる。焼身自殺をされた方がいる。納屋で首を吊った方がいる。

    故郷に帰れない方がいる。自分の家に留まって意地をみせる方がいる。
    離れられない方がいる。

    そこには思い出ある。思い入れがある。忘れられる訳がない。
    土で生活し、土を大切にし、土に感謝をし、その土を突然奪われた。
    戻ってくる予定もない。

    永田町のセンセイは原発事故で死んだ人はいないと言う。
    原発いらないと言うと「けいざい」をわからない勉強不足な人と言われる。

    この本に出てくる方々の目の色は表現できない色をしていた。
    それは怒りなのか、強さなのか、わからない。

  • 鎌田實先生のレビューを読んで手に取りました。 http://bit.ly/12v5sjd 写真のひとつひとつに添えられた言葉が、胸に突き刺さる。「将来の健康が気にならないことはないけれど、心配しないことにしている。でも、心配」(中二女子)

  • 重い。これが現実とは。
    つらいなあ。

    子どもはいつの時も希望だね。

  • 大石芳野写真集『福島 FUKUSHIMA 土と生きる』
    刊行記念スライド&トーク
    大石芳野(写真家)+園子温(映画監督)
    [日時] 2013年5月29日(水) 19:30~21:30
    [会場] 代官山蔦屋書店 2号館1階カフェスペース
         〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町17-5
         Tel. 03-3770-2525

    [定員] 先着60名
    [参加方法]
    小社1月刊行の書籍『福島 FUKUSHIMA 土と生きる』(税込定価3,990円、藤原書店刊)を代官山蔦屋書店でご予約、または、お買い上げいただいたお客様に整理券をお渡しいたします。(1商品1枚限り)
    *同書を他店で購入された方は、本を持参いただければ参加費500円となります。
    *トークイベントのみご参加の方は、参加費1,500円となります。

    [主催] 代官山蔦屋書店
    [協力] 藤原書店
    http://www.fujiwara-shoten.co.jp/main/news/


    語る言葉無し。写真を観よ!
    http://www.fujiwara-shoten.co.jp/shop/index.php?main_page=product_info&products_id=1301#index

    藤原書店のPR
    「戦争や災害で心身に深い傷を負った人びとの内面にレンズを向けてきたフォトジャーナリストの最新刊!
    土といのちを奪われた人びとの
    怒り、苦悩、そして
    未来へのまなざし。
    2色印刷全228点」

    2/7(木)から全国共同通信社配信中で
    2/10(日)『読売』書評欄でも絶賛紹介された
    大石芳野『福島FUKUSHIMA 土と生きる』が、
    今度は2/20(水)『毎日』でも絶賛紹介!

    各紙誌で絶賛紹介の大石芳野『福島FUKUSHIMA 土と生きる』が時事配信書評でも!
    各紙誌で絶賛紹介が続いております
    大石芳野『福島FUKUSHIMA 土と生きる』、
    今度は時事配信書評で和合亮一さんが絶賛紹介!

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著者プロフィール

●大石芳野(おおいし・よしの) 東京都出身。写真家。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、ドキュメンタリー写真に携わり今日に至る。戦争や内乱、急速な社会の変容によって傷つけられ苦悩しながらも逞しく生きる人びとの姿をカメラとペンで追っている。2001年土門拳賞(『ベトナム 凜と』)、2007年エイボン女性大賞、同年紫綬褒章ほか。

「2015年 『戦争は終っても終わらない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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