身体はどのように変わってきたか 〔16世紀から現代まで〕

  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894349995

作品紹介・あらすじ

「身体」はどのように変化してきたか?
われわれの「身体」は歴史の産物である―― 16世紀ルネサンス期から現代にいたる「身体」のあり方を明らかにした『身体の歴史』(全3巻)をどう読むか?
〈インタビュー〉「『身体の歴史』とは何か」アラン・コルバン収録。

「われわれはみな一個の身体をもち、身体によって生き、身体によって活動し、身体によって他者や世界と交わる。また、さまざまな感覚器官を具えた身体は外部世界を知覚し、認識するための媒体である。このようにもっとも近しいものである身体は、しかしながら、もっとも自明な所与というわけではない。意識と感覚をつうじて身体を把握するしかたは個人によって、社会によって、そして時代によって異なる。」

感想・レビュー・書評

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  • 著者によれば本書の位置づけは、A・コルバン、J-J・クルティーヌ、G・ヴィガレロの監修になる『身体の歴史』全3巻のイントロダクションというかダイジェストというか、というものらしいです。

    内容は半分以上が全3巻の各章の紹介・要約で、残りが『身体の歴史』の翻訳に関わった小倉孝誠、鷲見洋一、岑村傑の3氏の論文。これらは『身体の歴史』にあまり触れられていない「身体」と「文学」(あるいは人文科学)の関わり合いについての論考を補うことが目的のようですが、内容に関していうとどうにも分析が浅かったり論述が散漫で結論に「?」と感ぜざるをえないものだったり。

    多分この本で語られていることを読んでわかるレベルのひとであれば、そもそもこのイントロダクションを経ずに直接『身体の歴史』にあたっても問題ないのではないかと感じました。

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著者プロフィール

●アラン・コルバン(Alain Corbin)
1936年フランス・オルヌ県生。カーン大学卒業後、歴史の教授資格取得(1959年)。リモージュのリセで教えた後、トゥールのフランソワ・ラブレー大学教授として現代史を担当(1972-1986)。1987年よりパリ第1(パンテオン=ソルボンヌ)大学教授として、モーリス・アギュロンの跡を継いで19世紀史の講座を担当。著書に『娼婦』『においの歴史』『浜辺の誕生』『時間・欲望・恐怖』『人喰いの村』『感性の歴史』(フェーヴル、デュビイ共著)『音の風景』『記録を残さなかった男の歴史』『感性の歴史家 アラン・コルバン』『風景と人間』『空と海』『快楽の歴史』(いずれも藤原書店刊)。叢書『身体の歴史』(全3巻)のうち第2巻『Ⅱ――19世紀 フランス革命から第1次世界大戦まで』を編集(藤原書店刊)。本叢書『男らしさの歴史』(全3巻)のうち第2巻『男らしさの勝利――19世紀』(2011年)を編集。


「2017年 『男らしさの歴史 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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