子供が勉強にハマる脳の作り方

著者 :
  • フォレスト出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894513808

感想・レビュー・書評

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  • 2015年3月30日
    今思えば、なんだけど、こういう、子どもを思い通りにコントロールしようとする系の本を読んで、書いてあることを試してみても、うまくいった試しがない…。

  • 【子育て・教育】子供が勉強にハマる脳の作り方/篠原菊紀/20160601(69/495)<245/43586>
    ◆きっかけ
    ・アマゾン?

    ◆感想
    ・ハマるにはやる気が必要。やる気は外的動機(こうすればいいじゃないかという自己変革的提案)は怒りのタネ。それではやる気でない。観察力を「ほめて」、問題を本人に見つけてもらうこと。子供は親の言葉に耳を貸さないものビジター。やはり内的動機付けが効果的。
    ・やる気を発生させるためには、親の観察力(何が好きか?得意か?を見つける、今のコンディションを確認する等)、子供のメタ認知力(自分をモニターする力)
    ・ゴールネゴシエーションを通じて、具体的かつストレッチが若干かかった達成可能な評価可能なゴールを合意のもと設定すること。
    ・未来の記憶を良い感じにしておく(これができたら、うれしい、こうなる等々)
    ・その他テクニック的なもの満載、決して一朝一夕にはいかないが、日々実践することで、今ある状態を改善できるはず。
     
    ◆引用
    ・記憶を強める方法:繰り返す、印象づける、つながりを付けて覚える
    ・学習後12時間にドーパミン系が興奮するような楽しく予習・復習が記憶の永続化を助ける。ワクワク・ドキドキが必要。
    ・記憶とは情報をそのものを覚えるのではなく、情報にまとまりをつくり、ほかの情報とつながりを持たせること。
    ・記憶のコツ=チャンク(まとまり)+フック(ひっかかり)
     -チャンクの例)123456789の記憶=>123-456-789
     -フックの例)あの髭の人
    ・記憶=情報を頭に入れる+入った情報を保持する+保持している情報を引き出す、の3段階
    ・勉強は楽しいと親が思う(ミラーニューロン、子は親の真似をする)。人類が生んだ最上の楽しみの一つ。
    ★こうすればいいじゃないかという自己変革的提案は怒りのタネ。やる気でない。観察力を「ほめて」、問題を本人に見つけてもらうこと。子供は親の言葉に耳を貸さないものビジター。
     -机に座ったら褒める
     -ちょっとでもやったらほめる
     -終わったら褒める
     -褒めて待つ、忍耐力
     -ギャンブル条件(褒めたり褒めなかったりをする)とドーパミン系(興奮)とセロトニン系(鎮静)両面の快感から記憶力が高まる。=>ほめ効果を維持するためには、適度の回数に留めること。
    ・やる気=行動と快感の結びつき。特に、無意識行動と快が結びつけばハマる
    ★勉強にハマる儀式を取り入れる
     -一日○時間勉強と目標を決めて紙に書く
     -目標を5秒見つめる
     -儀式を行う(例、机に教科書、ノート、筆記用具を置く、鉛筆の先を10秒見つめる、ノートにやるぞと書く、深呼吸する、好きな詩を読みあげる、屈伸運動をする)。勉強するぞ、と声を出す。
     -勉強する為の聖域を確保
    ・モチベーション:東大合格は目的意識、長くは続かない、それ以外の何か。世のため、人の為と考えること
    ・勉強にハマるには生きる力が不可欠
     -先を見通して自分で計画が立てられる
     -人の話をきちんと聞くことができる
     -嫌がらずに働く
     -自分勝手なわがままを言わない
     -小さな失敗を恐れない
     -自分で問題点や課題を見つけることができる
    ★全教科をまんべんなくより、好きな教科から手をつける。少しでも気になることに集中させて勉強グセをつける
    ★子供が新しいことをはじめたら、ゴール設定をする。達成感を味あわせる。達成感は脳の活性化に重要な要素。
    ・学校はワーキングメモリー養成所(言葉や文字を覚える、文章題を式に落とす、文章を読む、友たちとコミュニケーションをとる)
    ・知情意をバランスよく
     -知:思考や判断を担う知性を担当
     -情:感情や人の気持ちの理解を担う
     -やる気や意欲を担う
    ★親がニコニコ話しかけると、子供の脳もニコニコする。
    ★子供に目的意識を持たせる鍵はメタ認知力、自分で自分をモニターする力。
    ★脳を目覚めさせ一日のやる気を起こすには起床後15分が勝負
    ・集中力を高める「まごはやさしい」
    ・勉強終了後に、次の勉強の予定を立てる。
    ・自分の集中リズムにあった勉強の予定を立てる
    ・実力よりもやや上狙いが脳を活性化させる
    ・見ることは好きになること
    ・うなずきと記憶には相関性あり
    ・覚えたいことに感動を込めて理解する。快を伴うと記憶効率が高まる。
    ・勉強の合間に簡単な体操をすれば脳の違う部分を刺激することができ、記憶しやすい状態がつくられる。気分転換にもなる。
    ・勉強終了後に目を閉じて、記憶をリコールする癖をつける。
    ★勝負脳をつくる(北島選手)
     -ライバルに勝とうとするのではなく、自己記録の更新に拘る
     -常に、自己ベストの3割増の力を出そうとする
     -疲れた、大変だという否定的言葉は使わない
     -調子のいいときは休まず、アグレッシブにやり続ける
     -最後まで勝った、と思わない(ゴールは近いと意識した時、無意識に力が抜けてしまうもの。ゴールを遠くに設定したほうが効果的)
     -プールと自分が一体化するイメージを持ち、自分の世界を作る
    ★ゴールネゴーシエーション:具体的な目標を話し合う。原因の特定ではなく、解決に役立つリソースを探す。例)勉強がんばったとしたら、何が変わる?勉強をがんばる自分をイメージすると、なにが今と違う?勉強がんばるって具体的にどういうこと?そうたったとしたら?
    ・ゴールのNG:勉強できるようになった=>この2ページを学習する(肯定形で、評価可能)
    ★ポジティブ色にゴールするにいは、未来の記憶をいい感じにしておく。例)ゴール:今後のテストで50番以内に入る=>未来の記憶:50番以内に入ったら、それを知った瞬間はうれしいだろうな。その問題が解決したら具体的に何が起こるか。どうなっていれば解決なのか?どうなりたいか?すでに目標達成したイメージでゴールを設定する。
    ・慣れてしまうルーティーンに気持ちを込めて脳を活性化させる
    ・好みや判断は経験や記憶に左右される。親の行動が子どもに与える影響は思った以上に大きい。
    ★ピグマリオン効果:この子は伸びると思いこむと、それなりの配慮や働きかけを行って、結果として伸びる。=>まず親が子供を忍耐強く信じること。

  • こういった脳科学と心理学の本はいくつか読んでいる。
    様々な本に書いてあることがまとめて書かれているので、全く読んだことの無い方にはとても役に立つ本。

  • 脳みその部位がたくさん出てきてなんか色々根拠がわかりやすかった。ただ実践は難しそうな行動例ばかり。勉強はとにかく好きと言い切ったり、慣れを快感に思ったりするなどはなるほどと感じた。

  • ・親がにこにこする。
     子供もにこにこする⇒勉強するようになる。
     子供がにこにこする話題は?
    ・勉強しろと言っても絶対にしない。そういう生き物。
     ほっとく、or たわいもない話
    これを我慢する。

    子供に笑顔
     ありがとう⇒1日1回
     ごはんもりもり食べてくれてありがとう。

    未来をイメージ
     考え方が遺伝する。

  • 子どもが自分から進んで勉強するようになればそれに越したことはない。
    いかに、ドーパミンを放出させ、ワクワクしながら取り組めるかがカギなのである。
    それには、親自身も、勉強することはとても楽しく、素晴らしいことなのだと心から思うことが大切なのである。
    つまらないと思っていることを無理やり覚えさせられることほど辛いものはない。
    朝からホルモンの分泌が良くなると、1日中、頭が働きやすくなる。
    顔を洗ったあと、鏡に向かってニッコリするだけでも違ってくるそうだ。

  •  ばらばらに知っていた諸説を1つにまとめてくれた。
     今まで子供をほめたり,信じたりするというのは,ほめられたり,信じられたりしている子供が変わることだと思っていた。しかし,この本を読んで違うことが分かった。ほめたり,信じたりしている自分が,その要素を見つけたり作り出したりしているのだ。勉強ができるようになると信じていると,勉強ができるようになる環境作りをするのだ。

  • 仕掛け

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著者プロフィール

公立諏訪東京理科大学情報応用工学科教授、地域連携研究開発機構 医療介護・健康工学部部門長。応用健康科学、脳科学が専門。子どもから高齢者を対象に、脳トレ勉強法、認知機能低下予防、仕事力アップなどの著書や教材の開発多数。テレビや雑誌、NPO活動を通じ、脳科学と健康科学の社会応用を呼びかけている。

「2021年 『やさしいぬり絵 昭和の子ども編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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