- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894514218
感想・レビュー・書評
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世界経済がますます混沌とする今読み返してみるとまことに的を得た予測をしている。さすがに大震災を予測はしていないが概ね同じ流れになっている。中央銀行という権威に振り回されている市場が突きつけたNO。アメリカ国債の切り下げが現実となりこれから国債バブルの崩壊が始まるのか。いずれにせよ、高度資本主義社会の終わりが始まった。
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詐欺まがいの投資本が多い中で、中原圭介はいぶし銀のような光を放っている。経済の原則から合理性を追求する姿勢は信頼に値する。わけのわからん勝率や利益率とも無縁だ。彼は2007年のサブプライムショックを事前に予測した人物の一人でもある。
http://sessendo.blogspot.com/2011/06/blog-post_5705.html -
米国、欧州経済、中国、世界経済、日本がどうしていくべきかについて書いてある。
欧州経済についてはよく知らなかったので、勉強になった。また、前世界の経済がつながってきており、1国の破綻が世界に影響を与えるという観点を知ることができた。
レバレッジ等で、マネー経済の大きさが実体経済をすでに大きく超えている。このあたりも勉強になった。為替介入等がうまくいかないのは、このへんの理由が大きそうに思えます。
昔ながらの教育は日本人にあっている教育法だということについても言及してあることには驚いた。やはり、教育の充実が大切であり、努力することで報われるのだ、と思えることは重要なのだと思えた。このことが経済の本で目にするとは思わなかった。 -
世界経済が簡単に書かれていて経済に敏感でない人でも理解できる。
今世界で何が起きているのか把握したい人にオススメ。 -
世界は繋がっており、どこかで経済状態が悪くなればそれが回りまわって自国にくる。
そんな時代なんだと改めて再認識させられました。
5年後、10年後にサブプライムショックを超えるショックが来ることを考えながら自分の資産をしっかり運用していきます。 -
不自然な状態はいつまでも続かない。
ズレが暴発した時に〜ショックが起こる。
経済はバランスをとるように出来ている。 -
断定的に説明されている部分と答えが曖昧に終わっている部分がありますが、経済の流れがよくわかります。
連動性に関しては、景気が悪くなる方は連動性が非常に高くなっているように感じます。実は資産が減る方に関しては世界分散投資があまり機能しなくなっているのではと思うこともあります。資産が増える方はある程度ばらつきがあるので機能する?(←増える方は連動したほうがいいやん!)
資本主義に関しては、わたしもアフリカ諸国の労働賃金がそれなりに高くなったところで終焉を迎えるのではと考えています。したがって、インデックス投資が前提としている経済市場規模の拡大(長期的に見れば市場は右肩上がりに拡大する)は終了するということになります。はたしてそのあとはどうなるのでしょうか。(←楽しみですが、みれないかも) -
フォレスト出版の経済予測本。 言葉が平易で読みやすかった。 2011の予想もこの本のウリだが、中国や米国、欧州の将来観測が特におもしろかった。
同じフォレスト出版から「スガシタ」さんの経済予測本も出ている。 -
例えば、ニューズウィークの経済超入門 http://amzn.to/gfZSIE は、経済という分野の「学問」に対して、入門というアプローチをとっているように思えた。
じゃあ実際のところ世の中はどうなの?という素朴な疑問に対して、
実はね・・・という具合に、本書は現実としての経済に対する入門という
アプローチをとっているように思えた(もはや入門書なのかも疑問)。
例えば中国について、
(具体的な数値は自分で調べる必要はあるとして)
なんであんなことをしているのか、
本書を読めば少しはわかると思う。
他にも、アメリカや欧州や日本について、
著者の鋭い切り口に感心しながら楽しく読めた。
ただ、終盤の著者の言葉には目を疑った。
それはまるで、ハードウェア時代の亡霊を見ているよう。
それだけがただ残念。内容は自分の目で確かめてください。 -
世界経済のこれからをサクッと学べる本です。
こんな人に特にオススメ
・定期貯金、生命保険以外の金融資産を持っている人
満足度について
★★★★= 100~120点 = 期待を超える水準
以下、本の内容に触れます(ネタバレあり注意!)。
内容
・アメリカ経済
・ヨーロッパ経済
・中国経済
・日本経済
それぞれのテーマに沿って、
著者曰く「経済の本質」からこれから数年の動きを予想します。
私的「メモっ得」ポイント
・中国経済の少子高齢化リスクは小さい
GDPの観点からは、給料水準の上昇が労働人口の減少を上回るため
・ヨーロッパの緊縮財政が世界的な成長鈍化につながる
欧州の緊縮財政→欧州の低成長→米中の低成長→日本その他の輸出国の低成長
・それでもアメリカ中心で世界経済は動く
アメリカの世界経済における地位は低下しつづけるが、
高度にグローバル化した世界では、第1位の経済大国アメリカの動向により、
世界経済は敏感に反応する
・国債バブル発生中?
世界のマネーは、一度もバブル崩壊を経験していない国債に集中している。
いつか国債バブルがはじけて未曾有の経済危機が発生するかも
感想
ターゲットとしている読者層は、
ズバリ「成功していない個人投資家」であると想像します。
そのセグメントの読者には必要十分な知識が得られる良書だと思います。
説明不足、論理の飛躍は所々に散見されますが、
著者が考える世界経済のこれからの見通しは、
納得できるレベルです。
じゃあ、具体的にどういう投資をしたらいいのか?
という疑問には、直接的な答えは用意されていないので、
自分で考えましょう、ということになります。
さあ、どうしましょ。。