「オトナ脳」は学習できない! (Forest2545Shinsyo 37)
- フォレスト出版 (2011年5月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894518377
感想・レビュー・書評
-
確かに外国語の学習で、母国語を入れて勉強をしてはいけないのは、非常に納得がいきます。
ただ、この学習方法が、語学を身に着ける上で、最も合理的だと知ってしまうと、
多くの英語教師の人が失業してしまいます。
それは、英会話学校にいるガイジンしかりです。
なので、英語ビジネスが成り立たなくなってしまいます。
実際、外国語の勉強は、最低限の文法レベルを知り、後は、多読に限ります。
もちろん、その途中で音読するのも良いと思います。
なぜか、日本では、英語を勉強している人は、多いのに、英語で発信している人は、
本当に少ない。自称グローバル化を叫んでいる人も、英語で、発信したり、また違う外国語で、
自分自ら、発信する人は、本当に少数派です。
英語の重要性を、日本語で、語りつくすのが、日本のグローバル化の奇妙な対応です。
もちろん日常で、英語を必然と使う環境は、日本で皆無です。
日本語で、英語の重要性を、叫ぶ人は、
たくさんいます。
ただ、叫ぶのに、英語を使っては、発信しない。
なんとも不思議な話しです。
個人的には、語学のある一つの到達点は、
当たり前のように、外国語の本を手にとって読んで、
その内容を語ったり、また、レビューをしたりして、
誰かと共有することだと思います。
年に100冊ぐらいが妥当だと思います。博士は、1000冊という目標を上げてますが、
一か月に100冊は、かなりハードルが高いと思います。
資格取得の勉強を、一生懸命やるだけでは、
この喜びは、得られないかもしれません。
ただ、博士の勉強法は、教師いらずの外国語学習法なので、
なぜなら、キンドルで、外国語の本をダウンロードして、できれば古典ですが、
それを英英辞典で調べながら、ひたすら読んでいくわけですから。
これを長く続けると、「面白い」と感じるようになっていきます。
面白いと感じることがないならば、個人的には、母国語のレベルが低いからだと思います。
母国語以上の語彙力を、成人近くか開始して獲得する人は、ほぼいません。
しかし、母国語の並みの語彙力を獲得する人はいます。
母国語の運用能力が、外国語の運用にも影響を与えるのは、少し考えれば納得がいくでしょう。
実は、母国語こそが、外国語学習にあたっても、非常に重要な所です。
面白くなれば、100冊、200冊も、1000冊も、読み進めていけます。
10年もしないうちに、ネイティブとは、また違った外国語を身に着けることができます。
ここは、非常に重要なことで、外国語学習の目的は、ネイティブを目指すことではなく、
自分の人生を豊かにすることです。「ネイティブ並み」の語学力を目指すのは、
正直、意味がありません。日本では、なぜかネイティブ並みの発音を目指すとか、
表現方法を目指すとか、血のにじむような努力をしますが、
正直、ずれているなと思います。
たくさん読めて、発信できて、時たま、内容のなる話しができる人と見つけだすほどの、
語学力を目指すべきです。それこそ、人生が本当に豊かになるわけですから。詳細をみるコメント0件をすべて表示