まとめる技術 (Forest2545Shinsyo 68)

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  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894518681

感想・レビュー・書評

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  • 元、早稲田大ラグビー部監督である
    中竹竜二さんは、
    「世界一オーラのない監督」と言われながらも
    全国2連覇を果たしています。


    本日ご紹介する本は、

    カリスマ的にメンバーを引っ張るのでは無く
    独特のやり方で、2度の日本一に輝いた指導者の
    組織作りの考え方を示した1冊。

    ポイントは
    「フォロワー」

    組織にはリーダーとリーダー以外がいます。
    リーダー以外をフォロワーと言います。

    本書の特徴は、組織の成功に向けて、
    リーダーシップと同じレベルで
    フォロワーシップを重視しているところです。


    「判断」

    ラグビーでは、試合中に監督が
    ベンチから選手に指示を出すことができません。

    選手が自らその場に応じた判断と行動をとる必要があります。

    そのためには、普段の練習中から、自分達だけで、課題を発見し、
    修正していく能力を養っておかなければ、試合では勝てないといいます。


    「失敗」

    組織に長くいればいるほど、
    リーダー的な仕事が増えてきます。

    上にカバーできる人がいるフォロワーのうちに、
    たくさんの失敗をした方が
    組織にとっても本人にとっても都合がいいもの。

    若い内は、失敗を恐れずチャレンジすることが
    結果的に、みんなのためになると思いました。


    「実行」

    多くのフォロワーは「実行」だけが自分の責任だと思っているもの。

    実際は仕事をするということは、
    準備して、実行して、結果を改善することが必要です。

    責任をもつというのは、
    「準備」「実行」「改善」に対して責任をもつこと。

    「準備」と「改善」がどれだけできたかが、
    仕事にとって重要だと思いました。

    ぜひ、読んでみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    リーダーシップとフォロワーシップは同レベルで考えなければいけない=「リーダー」と「リーダー以外」
    たとえそのスタイルが格好悪かったとしても、それを強烈にもつことが大切だ
    リーダーにしかできないことをゼロにすことが、リーダーの最大の役割
    ビジョンまでのストーリーの中に、「強み」の更なる強化を組みこむ
    普段の練習中から、自分達だけで、課題を発見し、修正していく能力を養っておかなければ、試合では勝てない
    フォロワーであるうちに、たくさんの失敗をした方が組織にとっても本人にとっても都合がいい
    ビジネスマンとして仕事ができる=「きちんと+する」を継続すること
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    新書化にあたって
    はじめに
    第1章 組織論の見直し
    第2章 リーダーのためのリーダーシップ論
    第3章 スタイルの確立
    第4章 リーダーのためのフォロワーシップ論
    第5章 フォロワーシップの実践
    第6章 フォロワーのためのフォロワーシップ論
    第7章 フォロワーが考えるリーダーシップ論
    おわりに
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/cac8d3a88ed78ea5.png
     

  • フォロワーシップとリーダーシップの本当の関係について

  • チームメンバは"リーダーシップ"と"フォロワーシップ"という概念を理解した上で、チーム内で果たす役割を認識する必要がある。伊賀泰代『採用基準』等にある、「メンバ全員がリーダーシップを学ぶべき」という発想に近いかもしれない。

  • 怒らずに組織をまとめる方法

  • 詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=9237

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著者プロフィール

株式会社チームボックス代表取締役
日本ラグビーフットボール協会理事

1973年福岡県生まれ。早稲田大学卒業、レスター大学大学院修了。三菱総合研究所を経て、早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任し、自律支援型の指導法で大学選手権二連覇を果たす。2010年、日本ラグビーフットボール協会「コーチのコーチ」、指導者を指導する立場であるコーチングディレクターに就任。2012年より3期にわたりU20日本代表ヘッドコーチを経て、2016年には日本代表ヘッドコーチ代行も兼務。2014年、企業のリーダー育成トレーニングを行う株式会社チームボックス設立。2018年、コーチの学びの場を創出し促進するための団体、スポーツコーチングJapanを設立、代表理事を務める。
ほかに、一般社団法人日本ウィルチェアーラグビー連盟 副理事長 など。
著書に『新版リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは』(CCCメディアハウス)など多数。

「2020年 『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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