日本人の成功法則

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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894519299

感想・レビュー・書評

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  • 歴史は70年間でサイクルを繰り返す。
    1945年の終戦から、70年後の2015年頃に日本の一大転換点がくると本では記載されています。
    2020年のコロナで生活スタイルが変わったことは、70年区切りの一大転換点なのではと本を読んでいて感じました。

  • ”神田昌典さんと渡部昇一さんという異色の組み合わせに興味をひかれ購入。東北地震のなか、読了した。

    ○帯のことば
     父と子ほどの世代差による架け橋となったのが、本書のテーマ「成功法則」である。対談から浮かび上がってきたのは、西洋から輸入された成功法則??ポジティブ思考で富と名声を手に入れることを目的とした人生観??とは、ずいぶん趣きが異なる智慧であった。ユダヤ人家庭では父から子へと成功法則が受け継がれると聞いたことがあるが、本書は、日本人ならではの成功法則を、知の巨匠である渡部先生から引き出した内容になったと思う。(神田昌典さんの「はじめに」より)

    <トリガーフレーズ>
    ・転換期に生きる日本人にとっての成功法則とは何かといえば、この時代に生まれてきた自らの「命の意味」を知ることにつきると思う。そのために必須なのが、より長い時間軸で、自分と社会を位置づけるフレームワークである。(p4 神田昌典さんの「はじめに」より)
     #70年で一巡する歴史サイクル、12年で春夏秋冬が一巡する個人の人生サイクル、7年ごとに節目をもって12段階で成長していく人生の成長ステージ
    ・「お金は拡大鏡だ」(p53:神田さん)
     寛大な人がお金持ちになるともっと寛大になり、ケチな人がお金持ちになるともっとケチになる、という説です。お金はその人の正確を拡大する、というのです。
    ★「あなたたちは、金持ちをいじめて貧乏にしたけれども、それによって貧しい人たちがお金持ちにはなりませんでした」と、ピシャンと一喝したのです。(p62:渡部さん)
     #サッチャー元英首相が労働党の政治家に言った一言。痛快。そして、本質を突いている。
    ・私は学生時代に博士の『私の財産告白』(実業之日本社)という本を読み、「この人は偉い」と感心しました。この人には一点の偽善もないと感じましたので、其のと、人にも読むように勧めたり、博士を顕彰する『財運はこうしてつかめ』(致知出版社)という本を書いたりしてきました。(p71:渡部さん)
     #★本多静六の『私の財産告白』、買って読むべし!
    ・では、福沢精神を体得するにはどうしたらいいかといいますと、私は『福翁自伝』(岩波文庫)以下、福沢先生の著作を読むことだと思います。(p97:神田さん)
     #このくだりを読んで購入した。読もう。
    ・能力主義で鍛え上げられた町人文化には底力があります。厳しい禁令を出されても、2,30年すると息を吹き返します。またグーッと伸びてくる。だから幕府も4,50年ごとにまた新たに「改革」という名の町人潰しをやらざるをえなかったというわけです。(p108:渡部さん)
     #40?50年おきに実行された、享保、寛政、天保の改革の違った見方。
    ★志能公商(p110:神田さん)
     70年は4つの期間に分けられると思います。(略)ひとつの期間は17.5年になります。そこで私は語呂合わせをして、それぞれの時期を「志能公商」と名づけました。
     ?志…志ある人が出てくる時期。具体的に言えば、思想家や起業家が登場してサイクルをまわしはじめます。
     ?能…実務能力に長けた人が登場して、前の時期の思想家や起業家のビジョンを実現していきます。
     ?公…そうしてできあがった環境をよりよくしていくために、官僚的なスキルをもった人たちが主流となる時代。
     ?商…官僚的なスキルをもった人たちが活躍したあと、ビジネス感覚をもった人たちがその成果を富として収穫していきます。
     #次の「志」が開始するのが 2015年頃。
    ・怪獣のゴミ処理問題(p159:神田さん)
     ウルトラマンガイアは、そうしたゴミ処理問題があるため、怪獣を倒さないで宇宙に返してあげます。あれだけ巨大な怪獣のゴミ処理問題を考えないで「悪」を設定し、敵と戦うことができたのがわれわれ「ウルトラマン」世代の価値観です。
     #なるほど、そんなところにも世代の違いが…。
    ・トマトが地面に根を生やすためにはたいへんなエネルギーが必要で、与えられた養分のほとんどは地面に根を生やすために費消されてしまう。そこで水耕栽培によって、地面に根を生やすプロセスを取り除いてやり、理想的な栄養液を流せば、これまでの常識がひっくり返るほどの収穫量を見込めるというのです。地面という邪魔がないから根っこもスクスク伸びていく。一本のトマトの木に一万個くらい実がなるといいます。(p188:渡部さん)
     #まさにパラダイム変換。
    ・人間も過剰に保護されたり社会保障が進んだりすると、生存本能が衰えてしまいます。人間も一種の動物ですから、本能が衰えると母性愛も父性愛も薄くなり、子供を生まなくなったり育てなくなったりします。生きる本能も弱くなります。(p192:渡部さん)
    ・《人間は考え方で人生が決まる。でも残念なことに、多くの人は、自分になんてできない、自分なんてそれに値しないと、自分で自分の能力に制限をかけてしまう。未来の自分を信頼することがたいせつ》(p207:神田さん)
     #敬愛する近藤藤太さんの言葉から。神田さんの著書『人生の旋律』にも記載あり。
    ・そこでハタと思い当たったのです。グレープフルーツを食べてビタミンCをとるのと、サプリメントでビタミンCをとることの差が「読書」と「インターネット情報」の差に相当するにちがいない、と。(p242:渡部さん)
    ★名文を暗記することの効果(p253:神田さん)
     私はふたつのことを計画しました。
     ひとつは、あるフランス語の文章を全部暗記しようということ。もうひとつは、オバマ大統領の勝利演説を一語一句、全文暗記しようという計画でした。
     #"I have a dream" でやってみよう。”

  • 二人の見解の共通点と差異のある部分が、自分にとって何が良いのか考えさせられる。

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  • 如何にして成功するか
    お金=成功ではありません。
    でも成功のバロメーターではあります。
    今でもライオンズクラブさんとか篤志家の方々が如何に地域を支えてくださっているか身を以て知ってます。
    ただお金には「きれいな使い方」と「汚い使い方」があります。
    「お金に色はない」と言いますが使い方に色はあります。
    溜め込むというか我田引水的な身勝手な使い方は良くないですね。
    五分五分ではなく四分六くらいで出しておくと巡り巡って返ってくるのでちょうど良いそうです。

    左翼的にマルクス主義的にお金が悪と考えるのが間違いというのは歴史が証明していると著者は仰ってます。
    サッチャー時代に「今まで金持ちを叩きのめす政策を散々やっても貧乏人は金持ちにならなかった」と喝破されてるんですから。

    僕が自分で起業するときは意識すべき内容やなと思います。
    いつか社会起業家になる時までちゃんと見極められるよう勉強を続けます。

  • 渡部先生の配偶者の選び方がハードボイルドだと思った。

  • 人生対談なだけに、納得!!ってところとううん??ってところがちりばめられた内容。
    中に周期を語る部分があっておもしろい。人生いい時もあれば悪い時もあるのでそこでどうすごすかと考えるきっかけになる
    ・7年周期・・特に下積み22~28年が大切
    ・12年サイクル・・4回転(48歳)でおおよそのことは経験する
    ・70年周期・・これを4期に分けて志(思想家・企業家)能(実務者)公(官僚的な能力)商(ビジネス感覚を持った人)にあてる・・と維新のころが志、団塊ジュニアも志 う~ん無理やりな感じも・・

    昔はお金持ちは尊敬された・・まわりを養っていたから。社会貢献。これが軽蔑されるようになるのは左翼的な風潮が広まったから・・
    左翼的な教育・・戦後公職追放令でもともといた先生たちが職を追われ、今まで日陰にいた共産主義系の先生たちが教授になった!!→旧帝大・新聞社・官僚すべてにおいてその影響を色濃く受けている

    本で得る知識とインターネットで得る知識  ビタミンCを果物で取るかサプリで取るか的なたとえがおもしろい

  • 色々な考えが散文している。
    なかなかおもしろい読み物だったが再読は不要

  • チェック項目12箇所。奇手を使えば、ある程度勝つことができるでしょう、しかし、上にいけばいくほど奇手など通用しない相手と対戦するようになります。祖母の家で眠っていた「資産」を掘り起こして自分が欲しいものを買っただけの話です。1950年、「貧乏はめいめいが克服しなくてはいけない」。贅沢をしない日本人の美徳もいいのですが、社会的には稼いだお金はしっかり使うという「贅沢をする責任」もあるのです。江戸の3度の改革は、じつは「商工潰し」であり、「町人潰し」だったからです。確かに2・26事件はいまから見てもすごく影響力のあった事件ですけれど、一般庶民はそんなことは関係なしに伸び伸びと生活していたのです。軍事色一辺倒の教科書など、わずか一年しか使っていません。私は、授業料を無料にしてしまうと逆に勉強しない子を増やすんじゃないかという危惧をもっています。「古い真実」を信じていた人たちがみな死なないかぎり「新しい真実」は定着しない、それほど、従来の価値観を手放すのはむずかしいのです。子供がいる人はまったく老後など心配しませんでした、年老いたら必ず、子供たちが養ってくれたからです、養老院に入れようものなら周囲から後ろ指をさされたものです。メンターに出会うためには、まず自分が何をしたいのか、どう生きたいのか、といったことを決断しないといけないのです。読書という体験にはインターネットよりもっと豊かな「何か」が隠されているにちがいありません。
    「NEXT READING」
    (成功法則とは)・・・この時代に生まれてきた自らの「命の意味」を知ること。より長い時間軸で、自分と社会を位置づけるフレームワークである(歴史、70年サイクル)。
    (日本人だから成功できるのか?)・・・”日本人だから”成功できるとは本書では説いていない。
    (人生の師と出会うとどんな良い事があるか?)・・・成功を学べる、人生の陰影を教えてもらえる、メンターの人生を通して「孤独」を知る。陽と陰を知れる。
    (子が父から教わるにはどうしたらよいか?)・・・子からできることはない。父は歴史観とか哲学とか思想を学んでいったい自分の生きる軸はどこにあるのかといったことを考える。

  • 12年周期で、大きな怪我や病気をしている人が多いという神田氏の説を読んで、自分に当てはまっていることに気づき驚いた。
    これから数年の間に大きく世の中の考え方が変わっていくという説については、そうしないといつか日本の社会は崩壊してしまうと思う一方、現状維持を求める人も多くいるので、簡単にはいかないのでは、という思いもあり、複雑。

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著者プロフィール

経営・マーケティングコンサルタント、作家/アルマ・クリエイション株式会社代表取締役/NPO法人学修デザイナー協会・理事
上智大学外国語学部卒。ニューヨーク大学経済学修士(MA)、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士(MBA)取得。大学3年次に外交官試験合格、4年次より外務省経済局に勤務。その後、米国家電メーカー日本代表を経て経営コンサルタントとして独立。多数の成功企業やベストセラー作家を育成し、総合ビジネス誌では「日本のトップマーケター」に選出。2012年、大手ネット書店の年間ビジネス書売上ランキング第1位。18年、マーケティング分野で歴史的権威があるDMA国際ECHO賞の国際審査員に抜擢。2019年・2020年、「社長の成績表」(古田土会計主催)にて、2,400社超中、2年連続No.1に。ビジネス分野のみならず、教育界でも精力的な活動を行っている。

「2022年 『未来実現マーケティング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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