野菜は小さい方を選びなさい (Forest2545Shinsyo 117)

  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894519657

感想・レビュー・書評

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  • 今日の雨降り具合は大雨警報。雨の日の畑が気になり、観察に。

    前に、トマトの最初の一個の初収穫の時、畑仲間のおばちゃんが

    カラスがねらってるから、早めに収穫しなさい、もうそれくらいなら採ったら良い、トマトは赤く完熟する前に収穫すると、置いてたら赤く熟していくから。

    と教えてくれたものの、その後。

    自然農法での野菜作りでは
    本当なら、完熟するまで収穫はしない。なぜなら、完熟トマトは糖分が増して甘味が凝縮されて自然な甘味が倍増するので、赤くなってから収穫するのがいちばん良いわけです、
    どれもそう書いてるし、この本にも同じことが書いてありました。確かに最初の1個目はまだ硬くて中々熟さず甘味が足らなかった、しっかりした厚みはあった。

    畑のおばぁの教えてくれたトマトの未完塾の青いままの収穫はカラスに食べられるからという理由だったけど、赤く熟さないとトマトの種は出来ておらず、普通にスーパーで買う人のために 食べやすいように未完熟の青いまま市場に出荷し、店頭に並ぶ頃に赤く出来たてのトマトができるということだそう。たから甘味が足らない。

    種が出来た赤いトマトを食べたカラスは種を吐き出したり、糞として出して自然に種蒔きが起きるというわけだそう。

    ようするに、わかったとことは私の利用している地元の市民農園のおじい、おばあの畑の野菜は化学農業であって、自然の仕組みをちゃんとわかっていない。
    おじい、おばあの親切で教えてもらうことや教えてもらったことはどれも正しくないということであり、

    自然農法でやるには、おじぃおばぁたちの言うことは腹八分目で聞き流し、まともに聞いてたら出来ない、真似てはいけないということがわかった。

    先週末、秋野菜の準備に軽く草刈りをしていたら別のおじいが農具小屋から三本鍬を持ち出して、

    これでこうやったら早く草がきれいに刈れるんやで、ほれ、こうやこう、見てみぃ、半笑いで手伝いよるおじぃ。
    勝手に畝を掘り始めたので、

    あかん!、あかん、やめて、やめて!
    このままにしといて、、、

    ( なにしよるんや、こらぁ!おじぃ、、、)

    なんでや、草が栄養取ってしまいよるから野菜が育たんのやで。

    それ違うから。それぜんぜんちがうから・・・。

    それもおじいぃらの普段の慣行農業と違うので正しくない、というより、思い込みほど怖いことはない。
    自然農法でやるには草は全部は刈らないし、
    草が栄養を土壌に、微生物に栄養を与えてくれる。

    この本のとおり、書いてる言うてはることは自然農法て作った野菜はどれも小さい出来上がりになる。そして、今日のトマトは赤くなってからの収穫は自然に甘い。種も、大きくしっかり出来ていた、

    おじいおばあ達に惑わされてはいけないと思った、おじぃおばあ達のやり方ではダメだ、自分の信念を、貫ぬくことにした。自分の体は自分にあったやり方で作る、
    この本が迷いを打ち消してくれました。ぐらっと来るときはまた読み返してみる。
    ちょっとした自然農法のバイブルです。

  • はじめの写真を見てびっくり~~
    美味しくて安全なのは 小さいほうという事だ。
    普段スーパーなどで見慣れている野菜は
    確かに 農薬たっぷりとは 思っていたけど。。。

    農薬や 化学肥料をまくと
    土壌の生き物や 微生物なのが死んでしまう。
    だから どんどん肥料などを入れてしまう。

    そもそも、森や林などの植物は 誰も肥料をあげてないけど
    すくすく育ってる。
    その点に著者は 着目して 無肥料栽培を行っているのである。

    肥料をあげると 野菜などは 必死にならないで なまけちゃう
    けど 何もあげないと 努力をして根をしっかり張るので良いそうだ。

    野菜などの見分け方も書かれてあったけど
    やはり一度自分で育ててみると どういうのが 安全なものか 見分けをつけることができる目を持てるので やってみたほうがいいらしい。

    よく 野菜を腐らせてしまったという 話を聞くが それって おかしくない??
    本来 植物などは 枯れるというのが 正しい。
    なぜなら 腐っちゃったら 種も駄目になる。そうなると 生き物本来の種をつなげるという行為ができない。だから 本物の野菜は ほおっておくと 枯れるらしい。

    実際に 作ってみたいなぁと 市民農園でやってみたけど
    あそこは 多くの人が 肥料をまいているので この方法がかなわなかった。
    いつか どこかで 無肥料農法を試してみたいと思います。

  • 人間は食べたものでできている。食は自分の体を作る神聖な行為。

    交雑種第一世代はF1という。「優性の法則」に従って形質が揃った物ができる。
    そのF1から種を取って第2世代は「分離の法則」で形状が揃わない。

    野菜がどうやって育っていくのか、いつ実がなり、枯れていくのか、野菜の一生を知ってみるととても愛おしくなってくる。

    色が濃い野菜、原因は硝酸態窒素が多いから。味は糖が少なく苦味が強い。

    本来の野菜は腐らずに枯れる。種を残すことが最大の目的なのに実が腐れば中の種も腐り、種を残せないから。

    人間も自然の一部。芽吹かない種にも理由がある。不揃いこそ生きた生命体であることの証明。疲れたなら自分の為に休憩すれば良い。社会は次の労働力によって引き回っていく。自分は次のステージへ進めばいいだけ。退いても後の6割の中から働くものが出てくる。同じ所で頑張っても回し車の中で走るハムスターと同じ。種の保存の法則に従う事で楽に生きられる。

  • 野菜の見分け方について3割、農業界・無肥料無農薬栽培について7割の内容。
    想定していた内容と若干異なっていたが、得られた知識が多く、学びになる一冊になった。

  • この本を読んで庭をいじり始める。目から鱗ばかりこぼれる。面白い。

  • ・作物に肥料を与えすぎると不健康になる
    ・畑に肥料を入れれば入れるほど虫食いが激しくなる
    ・カビの発生の原因は水やりのしすぎ
    ・微生物を減らす最大の原因は、農薬や化学肥料、特に除草剤。雑草も抜いちゃだめ
    ・作物を育てているものは、土壌中の土壌生物と微生物
    ・微生物が生きていくためには有機物が必要
    ・植物にもうひとつ必要なのは光合成
    ・遺伝子組み換え種子の特許による食料支配の構図
    ・食品添加物や残留農薬も健康を害する食材
    ・遺伝子組み換え作物による重要な3つの健康被害について
     (1)腫瘍
     (2)アレルギー
     (3)不妊症
    ・野菜の味は土壌中のミネラルバランスで決まる(もちろん品種にもよる)
    ・多様性があるからこそ土は豊かになる



    ・農家の人が安全に安心して作物づくりが出来る環境を用意出来ないかな?
    ・テクノファームってどんな作物なんだろ?

    ・マンションの屋上が農園になっている家とかに住むの有り
    ・それかシェア農園を利用するとか
    ・野菜を売りに出せると尚よい。週末マルシェとか。サイト作っても良い。

  • タイトルが命令形で、冒頭から「僕が、僕が」と書いてあるのを見ると「我こそは正義なり」との思い込みが見えてウンザリさせられる。つまみ食い程度の読書で済まそうと思いながらも最後まで読んでしまった。読ませられたと言ってよい。無農薬は聞いたことがあるが無肥料・無除草は初耳だ。
    https://sessendo.blogspot.com/2019/10/blog-post_31.html

  • 無農薬、無肥料での野菜づくりについての本。

    最近では当たり前に流通している遺伝子組み換え食品についても厳しく警鐘を鳴らしています。

    自然の野菜は腐らずに枯れる。

    そういう野菜を食べていきたいですね。

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著者プロフィール

空水ビオファーム代表、シードバンク種の学校主宰

「2021年 『無肥料栽培を実現する本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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