三国志〈9の巻〉軍市の星

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著者 : 北方謙三
  • 角川春樹事務所 (1998年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894560574

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三国志〈9の巻〉軍市の星の感想・レビュー・書評

  • これは本当に奥が深い!多くの視点から多くの人物を楽しめる。特にクローズアップされていたのが裏切りの連続で親殺しも関係なく無法者とされていた呂布の気持ちなど読んでいてよくわかる。池上先生のコミック「覇」にあるような荒々しい呂布とも違い男として時代を駆け抜ける彼の美しさに心震わされ、それに3兄弟の末弟として強さだけが誇張され続けた張飛の繊細さに心配り、そして人を愛する気持ちなどは彼が死ぬ時にすべて読んできた中の思いが一瞬で溢れてきて涙が止まらない!

    先日、北方先生の「黒龍の柩」を読んで山南と土方のお互いの見えない思いについて語ったが、やはりこの三国志も同様であって男性が読むには心を揺さぶるいい作品です。

    史実に沿った作品ではあるが、名前だけでしか知らなかった魏延・馬謖・姜維・王平・許褚・張遼・韓当・馬超などもっともっと知りたいと思える人物が本当にいた。話の中で作られた人物が何人も出てくるが、彼らがしっかりとサポートして史実上の人物をどんどんクローズアップさせていく。

    頭の中で多くのシーンがフィルムとなって映し出されたが一番は呂布の愛馬である赤兎馬が死に掛けた時に劉備の配下であった成玄固に赤兎馬の命を託すシーンなど今でも僕の勝手な映像として頭の中に残っている。

    元々は呂布の配下であった張遼。その後は曹操の勇将として知られるが、呂布軍の伝統を貫き闘志無敵の騎馬隊を率いる姿も忘れられない。やはり何度も言うが北方先生の作品を読むのはすべての先生の作品を読んだ一番最後が妥当だと思う。本当の漢達を読ませてくれます!

  • 孔明と馬岱が可愛いくて馬超と張衛が格好良い。あと虎痴。

  • 五斗米道対曹操から関羽の死まで。

  • なんとなく一番嬉しかったのは、馬超が張飛に優しさを一番感じていたことと、関羽の関平へのモノローグで「張飛の優しさに、少しは近づけるだろう」とあったことだ。
    雰囲気を感じ取れるのは、優しさあってのことだろう。それが劉備の徳を守ってきたし、兵をできる限り死なせずに済んだ。
    読者の誰もがわかっていたが、これまで劉備以外が理解している描写はなかった。もう一人の義兄弟である関羽が確り理解しているという描写があって確信でき、嬉しかった。
    張衛ちょっとかわいそうだね。それから張遼の合ピ無双はスルー。大事な見所じゃねぇのか、北方謙三疲れたの? とも思ったけれど、大将であった経験がない人間には、関羽や荀彧みたいな例外を除いてスポットを当てない方針なのかもしれない。
    関羽父子のシーンも良かった。
     呉の行動は卑怯の極みだけれど、あれこそが三竦みの醍醐味というか、当然あるべき姿なんだろう。あのまま蜀が領地を広げていれば、呉の逆転は不可能なまでになっただろうし。まぁ胸糞悪さしかないけど。

  • 関羽が死んでしまった。
    荊州蜀軍戦線崩壊の説明が、いまいちよく分からんな。
    士仁の裏切りの動機も希薄だし。

    そんなこと言ったってしょうがないのかもしれないけど、
    今まで、この本は、辟易するぐらい合理的に三国志を書いてきたので、
    ここもズバっときれいに説明してほしかった。

    あと、地図は何とかならんものかな。
    大雑把すぎる。

  • 読了。諸葛孔明描く<天下三分の計>。戦略ほぼ整うかのところでの関羽雲長の闘死、殿・劉備のもとへは帰れず・・・・。人間五十年か?・・・・。

  • 若手が活躍し始めて、徐々に人が死んでいく巻。人が死ぬ度につらくなる。

  • 関羽死す。
    三分の計が形になったところで、桃源の誓いの三人の一角が崩れおちることになるとは。
    無常に進む時間は三国志の漢たちも放ってはおかない。

  • もうどの巻にどんな内容が書かれたかわからないから
    コメントしずらいんだけど・・・

    でも本当に好きです!!
    歴史の流れは大きく、抗いがたい気がするけれど
    しかしそれは人が作っていくものなんだなぁ。

    登場人物が素敵です。

  • 2012年06月 07/46
    関羽です。読みながら悔しくなって涙なくして読めません。
    曹操の心の描かれようもまた。

    2008年11月 7/134

  • 張飛と激しい一騎打ちを交わした馬超が劉備軍に加わります。北方氏の描く馬超はとにかく格好良いの一言に尽きます。

    そしてこの巻ではとうとう、あの関羽が孫権の裏切りによって亡くなってしまうのです…。最期まで堂々と戦い抜き、劉備の元へ帰ろうとした関羽の姿は言葉で言い表せないほどに感動します。私はこれでもかというくらい泣き、いつまでも涙が止まりませんでした。

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