戻り川心中 (ハルキ文庫 れ 1-1 連城三紀彦傑作推理コレクション)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894564107

感想・レビュー・書評

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  • 夕萩心中

    最初は恋愛の話で進めていくが徐々に壊されていき
    最終てきには別の話になっていることに驚く残っているのは但馬夕の思いだけであることが切ないなと思う。

    花緋文字

    前半まで主人公の妹と主人公の友達との不倫に主人公が嫉妬する
    主人公の物語であるが後半からガラッと変わって
    最初から主人公の企みの中で事が進んでいたことに驚いた。やっぱり最後は暗さが残って終わるのが蓮城さん
    の作品だなーって思う。

  • 最初に提示された枠組みが、ずらされて思わぬ絵を見せてくれる短編集。
    色彩があざやかで、読後も情景が残る。

  • 文章の力を思い知らされる。
    暗い時代にに男女の情念が絡み合う。
    そして突然、男女の悲恋の物語が一気に反転し、驚愕の真実が闇の底から浮かび上がる。
    偉大なる巨人がミステリー界に存在し、今は失われたことに愕然となる。

  • 図書館にて借りる。初連城作品。端正な美文とはこういう文章の事か。

  • このハルキ文庫版は光文社文庫版の『戻り川心中』と『夕萩心中』に収録された花葬シリーズ8作を一冊に納めた完全版。光文社版『戻り川心中』にはない三作品全てレベルが高いので、絶版で入手しにくいかもしれないがこのハルキ版を読むことを強くお勧めしたい。光文社版を二冊読むでもいいかもしれないが、ハルキ文庫版の掲載順の通り発表順で読む方が良いと思う。個人的には白蓮の寺と花緋文字が好き。

  • 連城三紀彦の「花葬」シリーズ。しっとりとした恋愛と衝撃的な犯罪の融合……。面白いです。

著者プロフィール

連城三紀彦
一九四八年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。七八年に『変調二人羽織』で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。八一年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞、八四年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。九六年には『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。二〇一三年十月死去。一四年、日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞。

「2022年 『黒真珠 恋愛推理レアコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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