- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894564138
作品紹介・あらすじ
戦後の時間の中で、家族と会社と社会とに、ひるむことなく向き合い、自らを律して生きてきた詩人・石垣りん。『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』から『やさしい言葉』まで、小さきもの弱き者らへの慈しみや孤独な心情を観念や叙情の中に鮮やかに解き放った全4冊の詩集から代表詩を選び、女性の生き方に自由と活気と自立をもたらした言葉の歴史を、各時代ごとに提示する。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
「やすらかに うつくしく 油断していた」
中学の時の教科書で出会ったこの一句に、ざわっと鳥肌が立ったのを覚えています。瞬間が固められたような言葉に溢れた一冊かな、と。 -
女の懐の深さ、しかし同時に女のたくましさ、厳しさを感じる。女は現実的な生き物だ。
-
石垣りんさんは私の好きな詩人。
醜悪なものから目を逸らさず、力強く表現してくれる。
思ってもいないくせに「人間は美しい」などと言うようなことは決してない。
彼女の詩は、言葉は、全て真実だ。だからこそ、その詩には力が宿るのだと思う。
それらは時折、私達をどん底へ突き落とすが、私はその感覚が嫌いではない。
私はその醜さを自覚し忘れずにいるために、突き落とされに詩集を開く。
今回は図書館で借りたけれど、ちゃんと購入したい。 -
資料番号:011236957
ご利用の細則:貸出可能です
備考:【元の所在場所】自動書庫
http://lib-yuki.city.yuki.lg.jp/info/shoko.html -
リアルで詩というよりも「つぶやき」だ。
-
なんともない単語だけど、はっとする。
なんでこんな目にあうのか、と思うような毎日におかれた感性が豊かな人。その日記を読んでる気分になる。 -
生活に密着した女性らしい詩。
怒りや悲しみや空腹や悔しさを、すべて乗り越えた力強さを感じられる詩。