敗北への凱旋―連城三紀彦傑作推理コレクション (ハルキ文庫)

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著者 : 連城三紀彦
  • 角川春樹事務所 (1999年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894565074

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敗北への凱旋―連城三紀彦傑作推理コレクション (ハルキ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 太平洋戦争とその後を題材にとったミステリ。
    最近はいろいろの作家を読んでいたが、やはり連城の技巧の素晴らしさは群を抜いている。
    暗号モノとしてもさることながら、プロット・伏線の巧みさ、流麗な文体、真相に漂よう情緒・悲哀といった氏の魅力を味わうにはもってこいの作品である。

  • 少し重いテーマを内包しているが、読み応えあり。

  • 凝りに凝っている。難解な暗号や徐々に明らかになる事実等、ミステリ色は濃いが、社会派でもあり恋愛モノでもあるのだろう。ラストは“大バクチ”にも思えるが、そこに辿り着くまでに主人公と体験したことに疲れ果て、異議を唱える元気もなくなった。信念を縦糸に、情念を横糸にして紡ぐ表現力の凄まじさ。

  • ミステリなのだから当然その方面についても素晴らしいものであることは確か。プロットで魅せ、楽譜や詩の中に凝った暗号を仕込み、見事な筆で伏線を紛れ込ませ、最後のサプライズも仕込んでいる。これだけでも十分ではある。
    しかしこの人のすごいところはそれに加えてとてつもなく文章が流麗かつ妖艶で、文章による表現が巧いというところにある。表現技術の完成度が非常に高い。ここまで来ると技術というよりは一種の才能ではないかと。

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