花嫁のさけび (ハルキ文庫)

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著者 : 泡坂妻夫
  • 角川春樹事務所 (1999年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894565371

花嫁のさけび (ハルキ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 前妻の影に怯えながら事件に巻き込まれる主人公・・かと思ったら!
    いろいろな伏線には全く気づかなかった上にどこか違和感を感じつつも主人公の気持ちが出ていないことにも全く気づいてなかった。
    作中に出てくる映画が誤認を強調してくれてて見事だった。
    面白かった。

  • 映画スターと結婚し大邸宅に住むことになった花嫁が亡妻の影に怯えるという「レベッカ」をモチーフにした作品。
    意外な結末で面白かった。
    (図書館)

  • スター俳優と結婚した若き花嫁。
    しかし夫や周囲の人々の心には前妻の影が未だ濃く残っている……。

    新妻が裕福な夫の家で肩身の狭い思いをしていたり、何かと華やかだった前妻と比べられたりしているのが昔のサスペンスドラマっぽくて良いです。そこに前妻の死の疑惑や、複雑な人間関係、新たに起きた殺人事件が絡んで一層不穏な空気に包まれていくのが楽しくて堪りません。

    前妻の存在感がとにかく凄く、故人なので本人は登場しないのに周囲の人々の話からその人が形作られていくのは不気味です。しかも皆が彼女を褒めるものだから怪しくて仕方ない。夫も屋敷の人々も何かを隠しているようで緊張した雰囲気が最後まで続きます。

    そして良質なサスペンスを楽しんでいたら、最後には本格ミステリの技巧にがつんとやられてしまいまいした。
    切なさがこみ上げるラストに至るまで、気を緩めることの出来ない良作です。

  • 良い人・悪い人がはっきりと書かれている作品。

    まず、文章が淡々として違和感がある。解説を読むと「第三人称同一視点で書かれた小説の、その視点に立つ人物が犯人」という珍しい技法なのだそう。

    そう、主人公伊津子の視点なのに、伊津子の気持ちが出てこない。台詞しかない。殺人があっても、気味悪いと思ったとか、怖くなったという記述が一切無い。だから主人公が何考えているか分からない不気味な小説。それもそのはず。主人公が犯人なんだから。そうして、この技法で謎解きも、過去にさかのぼるのではなく、主人公の台詞として明らかになる。変

  • 「わたし、本当に今幸せなのよ。これ以上何もいらないの。早馬さんだけがいればいいの」 映画スター・北岡早馬との結婚で伊津子は幸せの絶頂にあった。しかし彼女を迎え入れた北岡家の人々は皆、早馬の先妻・貴緒のことが忘れられぬ様子であり、最愛の夫もその例外ではなかったのだ。謎の自殺を遂げたという貴緒の面影が色濃く残る邸で、やがて悲劇の幕が切って落とされる…。技巧の限りを尽くした本格ミステリー。

    講談社(1980.01)
    講談社文庫(1983.08)
    ハルキ文庫(1999.07)

  • 読んだのはハードカバーで。

  • やや「レベッカ」を彷彿とさせそうな雰囲気のミステリ。嫁いだばかりの若い後妻、謎の死を遂げた先妻、そして巻き起こる事件、と道具立てが揃っています。毒杯ゲームなどロジックの要素も持ち込まれているけれど、心理面のインパクトが大きかったです。犯人が判明する箇所は、まさかの展開。だけど思えば、妙だと引っかかった部分は伏線でしたね。
    作中作「花嫁の叫び」もなかなか魅力的な物語のような気がします。全部通して読んでみたい。

  • ヒッチコックの『レベッカ』を彷彿とさせる。大好きな映画なので、これをなぞるように展開していく序盤はわくわくし通しだった。事件へ繋がる導火線はそこら中にあり、どこから点火するかは作者次第。もうすでに魅了されているのだが、事件が起こるとさらに深部へと引きずり込まれていった。この作者の“らしさ”が全て盛り込まれている。サプライズには正直驚いた。ある意味、新鮮な驚きだったが、物語とは無関係な部分でしばし思案してしまった。伏線の張り方やそれの収拾は丁寧で細やか。それまでの展開にインパクトがあったため、謎解きは一見地味に見えるが、ぼけっと読んでるとエラい目に遭う。

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