- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894565395
感想・レビュー・書評
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以前後輩ちゃんから「気になる本がある」と聞いてたもの。
結婚間近な唯木緑の婚約者田中紀之が、出張先の横浜で男に絡まれた女性を助けようとして刺殺された。「タナカミドリ」という言葉を残して。
犯人とその女性を探す緑、徐々に追い詰められていく田中緑。
女性の駆け引きというか心理戦というか、片側の視点だけだともっと恐怖だっただろうな。
228冊目読了。
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田中緑と田中緑になる筈だった女の話。
偶然の重なりで予期せぬ出来事の渦中に巻き込まれ、かつ自分に若干後ろめたいことがあれば、保身に走ってしまう気持ちもわかるなぁと。女性心理の描写がよかったし、とても読みやすかった。
謎という謎は特にないけど、現実的にきっとこういう事件は日々起きているんだと思う。
誰だって厄介な出来事には関わりたくないから、口を噤んでしまうよね。勇気と正義が必要。
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新津きよみさんって、イニシャルとか名前のネタがお好きなのかな、よく見る気がします。で、本書は巻末のご本人の解説と合わせて読むと、より楽しめる感じ。『スライティング・ドア』は私もすごく好きな映画です。
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再読。女性心理サスペンス、トリッキーな面もある。
なかなかややこしい。 -
さすがは新津さん。女性心理が上手です!!
同姓同名がキーワードでその偶然があったからこそ
事件が起こったってのがまたイイですね。
短い話だけど謎もありーの。先がどうなるのか気になるし新津さんらしくすっきりまとまっててとっても読みやすい一冊です。
でも、もう1回読み直したいかも(笑)