東京伝説: 呪われた街の怖い話 (ハルキ文庫 ひ 3-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 134
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894565418

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  • 表紙イラストレーション/門坂流
    装画/金本進
    フォーマット・デザイン/芹澤泰偉
    装幀/多田和博

  • 【眠らない街の終わらない伝説】

    誰かから聞いたような、自分が体験したような、何かで読んだような、あやふやな話達。リアリティのあるものから、嘘であって欲しい話、人間の怖さが際立つ。

    笑うセールスマンを読みたくなった。

  • 東京の都市伝説拾遺集といった感触の短編集。これを読んでるとあらゆる人間が気分の悪い嫌な人間か狂った人間みたいに思えて来そうな、そういう暗い気に当てられる気がする。南の島で目に青い蟲が寄生して...って話は以前漫画の中で語られてるのを読んだことがある。あと弁護士の話も怖い。友達の話とかいいながら自分だと匂わせる話が結構あってその演出、友人だったら嫌だなぁと思わされるところがうまい。

  • 6月1日読了。現代の東京の都市伝説集。一本一本が怪談のペースで短いのでサクサクと気持ちよく(気持ち悪く?)読める。私でも聞いたことのある話もあればないものもあり。著者も言うとおり、現代の東京のような都市で怖いものは幽霊や超常現象ではなく、前に誰が住んでいたか分からないマンションの部屋、何をし始めるか分からない異常な男、コトバも文化も分からない外国人、そういったもののようだ。「蟲」や「放射能」への恐怖を主題にした都市伝説が多いが、知っているようで知っていないその実態・眼に見えない上に肌の内側で蠢くようなそれらのイメージがなお更我々の恐怖をそそるのかもしれないな。

著者プロフィール

1961(昭和36)年、神奈川県川崎市生まれ。法政大学中退。デルモンテ平山名義でZ級ホラー映画のビデオ評論を手がけた後、1993年より本格的に執筆活動を開始。実話怪談のシリーズおよび、短編小説も多数発表。短編『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫)により、2006年日本推理作家協会賞を受賞。2010年『ダイナー』(ポプラ文庫)で日本冒険小説協会大賞を受賞。最新刊は『俺が公園でペリカンにした話』(光文社)。

「2023年 『「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が正気を保つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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