夕ばえ作戦 (ハルキ文庫 み 2-7)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894565821

感想・レビュー・書評

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  •  光瀬龍氏はわが町にゆかりの作家であることだし、あらためて読んでみることにした。このハルキ文庫版には、表題作と「暁はただ銀色」の2編が収録されている。「暁はただ銀色」については、以前にソノラマ文庫版を読んでおり、レビュー済みなので、ここでは取り上げない。

     本作は、1964年から中一時代に連載されたジュブナイルSF。1974年には少年ドラマシリーズとして放送されている(主演:山田隆夫)。

     主人公が古道具屋(言い方が古い!)で手に入れたタイムマシンで、江戸時代に来てしまう。そこで風魔一族と代官、伊賀組との争いに巻き込まれるというもの。

     現代の中学生の方が、体力や運動神経で優れ、昔の忍者より強いなどツッコミどころ満載ですが、ジュブナイルSFなので許しましょう。昭和30年代に書かれた作品ですし。そう思って読むと、忍術対二十世紀テクノロジーの対決などは、なかなかに面白い。そして最後はちょっと切ない。それを象徴するのが、夕ばえ=夕焼けの赤か。

  • 30年ぶりに読み返しても、
    子供たちの勇気と知恵と行動力にワクワク。

  • テンポ良く進む話に引き込まれます。エンディングがこんなせつない話だったとは思いましんでした。何十年前の記憶というのは曖昧なものですね。それにしても私が子供の頃は良質の作品に接していたものだと改めて思います。それなのに凡人にしかなれなかったのは、よっぽど感受性に欠ける子供だったのか、はたまた才能のかけらもなかったのか。今時の子供達にも読んでもらいたいものです。

  • ちょっと昔のジュブナイルです。今でもこのジャンルはあるのでしょうか?小学校高学年ぐらいの年齢に向けたものが昔はいろいろありました。少々主人公の少年たちが強すぎるのですが、そのあたりのゆるさも含めていい感じで読めます。昭和の匂いが懐かしい現代っ子VS忍者、結構痛快です。

  • 表題作はただの中学生(体育が5というだけ)が本物の忍者と文字通りの殺し合いをする。2作目はまだ中学生でも出来ると思うが、みんな学校には全然行く気がない。眉村卓ジュブナイルで育ったので、あまりの違いに唖然とした。

  • 1999年10月18日 初販、並、カバスレ、帯なし
    2014 年6月17日伊勢BF

  • 19 主役の少年たちが強すぎて行動に魅力ない。忍者が現代へ来るくだりは面白いが活劇は退屈。

    ※たぶん角川文庫版で読んだ

    ―――――――――――――――――――――――――
    ※廃番

    見えないものの影/小松左京

    20 少年たちの身辺の小事件と、大災害が今いちアンバランスな印象を受ける。

  • 学生の頃に読みました。
    その時と温度差は有るけど懐かしかったです。

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著者プロフィール

小説家。SF作品を多数発表し、中でも『百億の昼と千億の夜』『喪われた都市の記録』などの長編は、東洋的無常観を基調にした壮大なスケールの宇宙叙事詩として高い評価を得た。1999年逝去。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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