われに五月を (ハルキ文庫)

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著者 : 寺山修司
  • 角川春樹事務所 (2000年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894566828

われに五月を (ハルキ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 5月になると、読みたくなる詩集。毎年バラの花の季節になると、これと、西脇順三郎あたりが読みたくなります。私が実際に持っているのは、寺山修司の墓碑の写真を表紙にしたソフトカバーのものです。80年代に思潮社から出たもので、たぶんもう絶版。

    この本にあった、「五月に咲いた花だったのに 散ったのも五月でした」という母ハツさんの追悼文と、あの有名な「きらめく季節に/たれがあの帆を歌ったか/つかのまの僕に/過ぎてゆく時よ/二十才 僕は五月に誕生した」という詩句から、五月生まれと思い込んでいたのですが、実は寺山修司は12月生まれ。亡くなったのが、1983年5月4日でした。

    このとき私は小学生。寺山修司の作品を読んだだことも実験映画を見たこともありませんでしたが、テレビのニュースで白塗りの異様な風体の男女が「寺山修司が死んだ!」「寺山修司が死んだ!」と号泣していたシーンだけは鮮烈に覚えています。今思えば天井桟敷の劇団員の方でしょう。

    角川春樹って映画プロデュースだのコカインだのとうさんくさいイメージがあるかも知れないのですが、実はあれで俳人でもあります。角川書店も創業時代は詩集とか国文学に強い出版社でした。で、このハルキ文庫というのが、吉野弘詩集とか、吉増剛造詩集とか、石垣りん詩集とか、くぅっとくるラインナップの詩人を揃えているのですね。

    そんなわけで、この文庫を本棚には入れてみました。今だと比較的手に入りやすいのは、日本図書センターが2004年に刊行した愛蔵版のようです。

    中学生から高校生にかけて、寺山修司の詩、短歌、戯曲、童話などを立て続けに読みました。その頃好きだったのは、優しいリズムのソネットなんかだったけど、今はやっぱり短歌と自由詩に魅力を感じます。そしていつか、この開いた本の形のお墓を訪ねてみたいなぁと思うのです。東京八王子の高尾霊園にあるのです。

    今年なくなった父のお墓が高尾なので、いつかお参りついでに行ってみたいと思っています。

    カジポンさんのHPより、寺山修司の墓。
    http://kajipon.sakura.ne.jp/haka/h-n-sakka.htm#terayama

  • 思潮社の単行本を持っているのに、つい文庫でも買ってしまったのだけど、内容は同じ。文庫のほうが段組みがなくて読み易い気もするけれど、単行本のほうが味がある。解説は詩人の白石かずこ。

  • ビブリア古書堂の事件帳5で謎解きのキーになっていた作品。

  • 何年かぶりに再読。寺山修司の第一歌集。改めて読むと、学ラン姿の紅顔の少年が背伸びをしているといった感もある。またあまりに瑞々しすぎて、こちらが少し恥ずかしい気持ちになってしまう所もあったが、やはり短歌は凄い。

  • 晴れの日に読んでも、雨の日に読んでも、さっと寺山ワールドへ旅できます。

  • あらゆるジャンルの言葉が詰まっていて、本当に表現をするために生まれてきた人なんだなぁと改めて圧倒される本。

  • 永遠の5月を生きた寺山修司の詩集。
    ジャンルを越えた作品集。
    若さって何だ(笑)

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