怖い本 (1) (ハルキ文庫 ひ 3-2)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.60
  • (14)
  • (7)
  • (21)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 155
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894567092

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 第三話の「自殺名所の管理人」の話が怖いとどこかで聞いて、読みたくなり購入。
    有名な断崖絶壁の自殺の名所で、自殺者が入ってきたら止めるという泊まり込みの高額アルバイト。10日で20万だけど、途中で辞めたら一銭も入らないという条件なのは、どうも今までのアルバイトが続かなかったゆえの苦肉の策らしい。
    ……と舞台装置だけで十分怖いけれど、日に日にエスカレートしていく怪異が恐ろしすぎた。

    ほかの実話怪談本はゾッとするのは一冊に2、3話ほどなのに、著者のはどれも怖いのだ。たぶん描写が細かいからだと思う。全てが実話だとは思わないが、それでも読んでると背中を壁につけたくなると言うか(笑)、背後が怖くなるので、それは著者の筆力だと思う。

    「覗かれている」「おじぎ人」「後ろの少年」「二階のないマンション」「小包」「五右衛門屋敷」「プライベートテレカ」「唄うゴミ袋」が個人的に怖かった。

  • 飛び飛び手に取った巻から読んでたので、改めて1巻取ると期待しかなかった。

    平山夢明さんは怖い本シリーズ?でしか読んだことないが、本当に読みやすい文章で、程よい怖さがたまらなく良い。数ページのショートだからとかではなく読みやすく、入り込みやすい。


    どこかで聞いたような話?前にも違うところで見聞きしたですって?別にそんなこと良いじゃないですか!それはそれ、こちらはこちらでまた違った面白さとで会えるならページをめくるしかないでしょう!


    人によって語る長さ違うだろうに、どれも同じくらいのページ数に収めて、かつ中身も申し分なく不思議で怖い…私は夜中のお風呂時間に湯船にゆっくり浸かりながら、ラジオを小さめの音で流しながら読んでます。



    不思議な体験では、蝶のバス・カナダで釣ったもの・おみくじ嫌い・福禄寿の話

    怖かった話では、自殺名所の管理人・戻ってくる手紙・五衞門屋敷・シヅさんの布団

  • 祭りの夜の留守番、裏路地の影、深夜の電話、風呂場からの呼び声、エレベータの同乗者、腐臭のする廃屋、ある儀式を必要とする劇場、墓地を飲み込んだマンション、貰った人形…。ある人は平然と、ある人は背後を頻りに気にしながら、「実は…」と口を開いてくれた。その実話を、恐怖体験コレクターの著者が厳選。日常の虚を突くような生の人間が味わった恐怖譚の数々を、存分にご賞味いただきたい。(裏表紙)

    怖くない。
    収録作品自体がすでに約30年前のものだということもあり、どこかで読んだことのあるお話ばかりだった。
    もしかしたら、これが初出なんてこともあるんだろうけどね。

  • 怖いお話は癖になる。
    次から次へと読み進む。

  • 面白かった。平山さんに近い話が多く、楽しめました。

  • 実話を集めた話らしく、リアルに想像すると怖いので
    創作だ、創作だと思いながら読みました。
    短い話なので気軽に読めます。

  • 幽霊は見たくないなぁ。できれば見ずに済ませたい。

  • 【可愛い怖い話したち】

    小さい合コンの二次会で場所と名前を変えれば盛り上がれるような話。短いのもいい。

  • 怖すぎて…というよりも、かなり不快で挫折。起こったことを淡々と述べている文章で、心情描写などは全くなかったので、面白くなかったのもあります。

  • 怖い中で印象に残っているのが、八卦見をしてはいけない血筋に生まれた人の話と、五右衛門屋敷の話。
    全体に怖い、確かに。そのなかで違和感を覚えたのが上記の話。

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1961(昭和36)年、神奈川県川崎市生まれ。法政大学中退。デルモンテ平山名義でZ級ホラー映画のビデオ評論を手がけた後、1993年より本格的に執筆活動を開始。実話怪談のシリーズおよび、短編小説も多数発表。短編『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社文庫)により、2006年日本推理作家協会賞を受賞。2010年『ダイナー』(ポプラ文庫)で日本冒険小説協会大賞を受賞。最新刊は『俺が公園でペリカンにした話』(光文社)。

「2023年 『「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が正気を保つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平山夢明の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
平山 夢明
平山 夢明
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×