闇の司 (ハルキ・ホラー文庫)

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著者 : 秋里光彦
  • 角川春樹事務所 (2001年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894568273

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闇の司 (ハルキ・ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

  • 心胆寒からしめる凄惨さ、なのだけどゆるりと心地よい語りに陶然とページをめくってしまう。
    「秋里光彦」は、作家・評論家の高原英理氏の別名義。幻想、怪奇に惹かれるならば、短編集『抒情的恐怖群』も高原氏の名義で出版されています。

  • 表題作の他に『水漬く屍、草生す屍』という短編が納められたレトロな風合いのホラー。表題作の『闇の司』は、トマス・ハリスの『ハンニバル』と小松左京の『くだんのはは』を足したような不気味なホラー。『水漬く屍、…』は芥川龍之介の小説のような不思議な雰囲気が良い。

    初めて読む作家だが、他に著作が見付からない。なぜ?

    掘り出し物のホラー作品。

  • 中編「闇の司」と短編「水漬く屍、草生す屍」が収められている。
    「闇の司」は著しくグロテスクだった。まともな目に遭う登場人物がいない。死のうが死ぬまいが地獄である。この手の残酷な死に様で連想するのが『ひぐらしのなく頃に』や『うみねこのなく頃に』だが比じゃない。映像化できない凄惨さだ。逆に文章で良かったと考えるべきかも知れない。
    隔離された空間における陰惨無比の殺戮。中高生の頃は上記の作品の影響でグロテスクなものが好きだったのに、今は違う、ということに読んでいて気づいた。当時読んでいればもっと色々な感想が書けたかも知れない。
    「水漬く屍、草生す屍」は黄泉を題材にしている。死後の世界を泉下と言うが、この作品の泉下には行きたくない。死体ばかりの地獄か死体すらない地獄か、悩み所だ。最後、全ては作り話だと判明するが、驚きのある明かし方だった。

  • 映画の撮影中に起こった連続殺人。撮影所のある仮名手町界隈の調査を始めた”わたし”は、街の中心部に塀で囲まれ中に入ることが出来ない巨大な敷地があることに気づくのだが……。

    いや、これはすごいねえ。映像的に描写される血みどろのグロ場面がとにかく圧巻。無残で残酷で凄惨、けど、とてつもなく美しい。
    夢と現のあわいを揺蕩うかのような文体、舞台設定もまた素晴らしい。たまらなく魅力的な悪夢のような世界に浸れる逸品。

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