三国志 (4の巻) (ハルキ文庫 き 3-4 時代小説文庫)
- 角川春樹事務所 (2001年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894568877
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
天下分け目の官渡の戦い…
圧倒的不利な状況を打破する曹操の力を存分と見れました。
日本で言うところの織田信長のような人ですね〜
こんな男になりたい(笑)
それにしても、劉備は何がやりたいのか不明(笑) -
北方三国志4巻読了。毎回巻の終わりにいいシーンを持ってくるなあ…。孫権と叔父上の関係が今まで微笑ましいくらいで描かれてきただけにこれは胸にズーンときた…。孫権はまちがいなく殿であります…。
-
読了。曹操の勢力拡大の場。権謀策術、あの手この手でのし上がっていく曹操の姿。劉備贔屓からするとイヤな奴風。この歳の自分からは、このしたたかさに惹かれる素地もある。
-
・対袁術軍として命ぜられた劉備は、今こそが秋(とき)だと曹操に反旗を翻す。ここで劉備と曹操ははっきりと敵対した。そして官渡にて対峙する曹操と袁紹。名門故の驕りと、兵数の差に甘んじた袁紹に、曹操の恐れを知らぬ決断力と不屈の精神が勝った。一方で孫策が曹操の陰謀により暗殺され、若き弟孫権が跡を継ぐ。曹操に兵を向けられ大敗を喫した劉備も、劉表を頼り新たなる機を探していた。ここまで。
・北方先生は張飛が好きすぎると思う。乱暴者の衣を着た心優しき忠義者。正直書く上での力の入れ方が関羽とえらい違いな気がする笑。故に張飛がすごく魅力的。趙雲や部下の王安とのやり取りに和む。
・曹操と袁紹の決戦。犠牲や損失を嫌い出来るだけ戦いを避けてきた袁紹と、失う・傷を負うことを恐れず負けの苦味も何度も味わいながらそれでも立ち上がってきた曹操となら、曹操は勝つべくして勝ったという感じ。しかし曹操はハイリスクハイリターンな勝負が本当に好きだなあ。負ける・覆される可能性、それに伴う恐怖すらも楽しみ、武器にしちゃう感じ。思い切りの良さがかっこいい。
・劉備の黒さや残酷な面がどんどん出てきてる。徳の将軍はどこまでそれを貫けるだろうか。そう言えば今まで「あえて」の負けはたくさん経験したけど、心からの敗北はこの巻での対曹操戦が初めてかな?たぶんこの「負けの差」が、今の劉備と曹操の差に繋がってるんだと思う。
・孫策の死は悲しみより、まあこうなっても仕方ないかなという気持ち…笑 堅パパが言ってた「女にハマりすぎると男はダメになる」っていうのが正にこれだった気が。しかし温かい家族でも、国盗りの日々でも満たせなかった孫策の孤独は、呂布に通じるものがあるなあ。
・呉軍贔屓としては孫権の頑張る姿がいじらしくて仕方ない。ついに背負った孫呉三代の夢、背負うには若すぎる君主の傍らにはやはり同じ夢を見続ける王佐の才があった。周瑜頑張れ。孫策いなくても、老臣たちが認めてくれなくても!それぞれが夢と共に孤独をも背負い、孫権軍の戦いが始まった。 -
曹操の巻だと個人的には思う。
曹操本人ではなく、曹操の周囲の人々が、彼についてどう思っているかを延々と描写している。
いやー。最初はイキオイはあるけ、うっかりしたところもあるかわいらしい曹操と思ってたけど、すごい脅威になったもんだなぁとしみじみする。曹操の格好いい。 -
1巻から読み進んで、一番面白いと思いました。
これからもっと面白くなっていくのかもしれませんが・・・
ここまで読んで思うことは、今も昔も異性に溺れては痛い目にあうのだなぁということです。 -
★2009年67冊目読了『三国志4 列肆の星』北方謙三著 評価B+
呂布を倒した曹操は、いよいよその勢力を拡大し、袁紹との直接対決が迫る。一方、劉備は曹操の客将に甘んじるが、時期をみて、叛旗を翻し独立勢力を目指すが、すぐに曹操の急襲に敗戦。再び苦しい時を迎える。さらに、孫策と周兪は積極的に版図を広げつつある中、曹操の放った暗殺団に孫策は暗殺されてしまい、その弟孫権がその遺志を継ぐこととなる。物語が回り始め、北方らしいダイナミックな勢いを感じる展開がこの巻から始まった。 -
官渡の戦い
曹操・劉備・袁紹それぞれの生き方・考え方・戦の仕方の対比がおもしろい
……小覇王………!!!!
孫堅がもう少し長く生きてたらとか、孫権が兄だったら、せめてもう少し年が近かったらとか、考えてもしょうがないことを考えてしまう…
ラストのページ、孫権と周瑜は泣かなかったけれど、私はボロボロだったよ…… -
宿敵である呂布を倒した曹操は、中原での勢力をゆるぎないものにしたが圧倒的な兵力で袁紹が迫る。