三国志 (9の巻) (ハルキ文庫 き 3-9 時代小説文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894569546

感想・レビュー・書評

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  • 関羽ほどの男をこんな汚い謀略で死なせて良いのか。という曹操の葛藤、
    軽蔑すべきものを汝の敵とするな
    汝の敵は尊敬すべきものを選べ。。だっけ?
    ニーチェの言葉。。。
    曹操と劉備の関係って本当にこれだなって感じる。だからこそ、1000年たっても色褪せない物語として語り継がれるのかもしれないなぁ。なんて思ったり。。。

  • やっぱ僕はミーハーで、だから蜀が好きだし、孔明が好きだし、そしてもちろん関羽も好き。
    それぞれが大活躍する様が生き生きと描かれていて、時間を忘れてページをめくることができる。
    ラストシーンは悲しいけれど、北方ハードボイルドの真骨頂って感じがする。

  • 劉備の益州奪取後から、劉備と曹操の漢中での激突、関羽の死までが描かれている。やはり衝撃だったのは、騙し打ちにされ敗走していく関羽の姿だった。この一連の下りを読んで、孫権のことを一時期キライになった(笑)爰京が曹操の身体に鍼を打っていく描写は好き。凝り固まった個所がほぐされていく様子を想像して「鍼は気持いいのかな」といつも思う。

  • 関羽が死んだ。しかも騙し討ち。好きなキャラだけに残念だが、関羽の「関羽雲長帰還できず」の台詞にはしびれた。かっこいい。男の死に様。漢中攻略と魏侵攻までが蜀の絶頂期かな。夢が散る様は美しいような、悲しいような。

  • もっと呉の話もしてほしいな。あと関羽死亡。

  • 関羽が亡くなってしまった。
    ここから先は死んでいく人ばかりなので、寂しいなぁと読んでいて思う。

  • 関羽ーーー。
    わかっているけど、もしかしたら死なないんではないかと・・・。
    英傑が・・・。
    やはり龐統の死が痛かった。

  • あらら・・
    またひとり、この乱世を担ってきた英雄がいなくなりました。

    確かに関羽はこんな裏切りなんかで死ぬにはふさわしくない。
    でもそれが乱世なんだねぇ。

    最後まで劉備のもとへ帰ろうとした関羽
    無謀と言ってしまえばそれまでだけど、かっこよかった。


    関羽の死によって三国はまた均衡の年月へ?

  • 劉備が最も飛躍し輝いた時期。漢中争奪戦は孔明の策が面白いように嵌り各武将も持ち味を十二分に発揮する。兵力では圧倒的に有利な曹操までも打ち払う。これまでの溜飲が一気に下がる。実に気分の良い胸のすく一冊。他方、戦のさなか孔明が不安を抑えきれず取り乱し劉備の大度に救われるという場面がある。鬼神のごとき孔明には似気無い人間的弱さを表白しており、新鮮な驚きをもって読んだ。

  • 関羽の巻。とはいうものの、北方三国志では、どちらかというと張飛の印象が強く描かれていて、関羽に焦点があたる頻度としては少なめ。
    それが、より関羽の寂しさを表しているような気がします。

    先を見ず、ただ自分の思う領土の所有にだけ拘って、裏切った孫権の小ささが読んでて虚しい。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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