最前線: 東京湾臨海署安積班

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894569775

感想・レビュー・書評

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  • 「あたしね、思うのよね。父親の役割って何だろうって。いっしょに暮らしていたって、父親の役割を果たしてちない人はたくさんいる」
    「子供を遊園地に連れて行ったり、旅行に連れて行ったりすることは大切かもしれない。でも、もっと大切な父親の役割ってあると思う。それを最近の父親は果たしていない」
    「何だ、それは」
    「生き様を見せること」
    「誰かが言ってた。子供は父親の背中を見て育つんだって。お父さんは、あたしに確かな生き様を見せてくれた。一番大切な父親の役割を果たしてくれているんだよ」

  • せっかく読み始めた安積班シリーズなのにまた短編集か〜なんて思ったんですが…いやいや今野敏さんはやはり短編の名手でした心配無用の面白さでした

    派手さはないですがどのお話しにもギュッと『人間』が詰まってました
    なんて言うかそう全編『絆』の物語だ!と思いました
    同じ班の絆、同じ警察署の絆、先輩後輩の絆、同期の絆、上司と部下の絆、相棒の絆、師匠と弟子の絆、同じ警察官としての絆
    そんな『絆』の物語の詰め合わせでした

    そうか!
    だからこのシリーズは警部補安積シリーズじゃなくて安積『班』シリーズなんだな!(ドヤ顔)

  • 「最前線」(桜井視点で安積班の元先輩話)、「射殺」(アメリカから刑事が)、「夕映え」(安積さんの師匠と)…などなど、すごくどのお話も良かったです。速水さんに八つ当たり?する安積さんの話もいいです(笑)

  • 安積警部補シリーズ 第10弾
    ベイエリア分署復活編 第3弾

    6つの短編作です。
    ・暗殺予告
    ・被害者
    ・梅雨晴れ
    ・最前線
    ・射殺
    ・夕映え

    少年法の問題を取り上げた「被害者」や、
    元安積班にいた刑事が、安積班で得た能力を繁忙な所轄でも活かしていることを知った桜井刑事の「最前線」など。

    一番気に入ったのは、安積刑事が刑事のイロハを教わったベテラン刑事・三国と事件を解決した「夕映え」が良かったです。

    一番良かった短編作になりました。

  • 新ベイエリア分署シリーズ。今回も短編集だ。相変わらず面白い。あっという間に読める作品だ。短編の「射殺」に登場する暗殺者のキッドに、交機隊の速水が白バイでウイリーで向かっていくシーンがあるが、これがとんでもなくかっこよすぎる。その後の安積もキッドに発砲する所も……。日本ではまずないだろう。

  • 安積班。短編集。
    どこかで見たことある話。
    人工的な街はお嫌いのよう。

  • 安積警部補とその班が事件を解決していく、短編小説

  • 捜査に真摯な安積班長がかっこいい。

  • お台場で事件がいろいろ起きていろいろあって解決してく短編集

  • (収録作品) 暗殺予告/被害者/梅雨晴れ/最前線/射殺/夕映え

  • 面白かった。
    短編なのでサクサク~とした味わい。
    今野先生は、部下に慕われる可愛いオヤジを書くのが上手いなあ。

    強行班のキャラがね。
    なんつーか、「◎◎ファイブ」みたい。
    むしろほのぼのとしている警察小説でありました。

  • 収録作品:暗殺予告、被害者、梅雨晴れ、最前線、射殺、夕映え

  • 短編集
    警察署という組織の人間としての刑事。仕事や同僚への関わり方が事件を通して描かれている。
    安積班のシリーズは、TBSで「ハンチョウ」としてドラマ化されている。

    「最前線」:
    綾瀬署の話。桜井が綾瀬署に行ってかつての先輩大橋の仕事ぶりをみる。大橋が桜井に今組んでいる先輩刑事村雨や安積班について語る。

    「暗殺予告」:
    いつも助っ人で忙しい安積班。暗殺予告が届いた香港映画スターの警備に借り出された。一方東京湾で船で密航者が海に飛び込んだまま、見つけられないという案件も。

    「被害者」:
    発砲事件があり、銃を発砲した男がその場で逮捕された。発砲事件を起こすタイプに見えない男と被害者を調べて、事件の背後がわかる。

    「梅雨晴れ」:
    梅雨の長雨で誰もがいらだつ。発言には慎重なはずの安積までが奔放な速見に当たってしまう。
    ゆりかもめの中の暴行事件を須田が現行犯逮捕してきたが、なぜか病院に搬送されていた被害者が失踪してしまう。
    梅雨晴れとともに被害者は見つかり、事件も解決。人々の心も晴れた。

    「射殺」:
    犯人逮捕のためロスアンジェルスから来た刑事と安積が組む。その刑事との対話から、同僚、組織に対する安積の考えが語られる。

    「夕映え」:
    安積が新人の頃に組んだ先輩刑事と捜査本部で再会。今は安積の方が階級が上になっている。先輩刑事はじき定年。

  • 安積班シリーズ。シリーズなのに短編構成なのですごく読みやすい、設定もベタなのに飽きさせない。刑事課の強行班の係長、部下からの信頼も厚く正義を振りかざすことなく、貫いていく姿勢は読む者を引きつける。

  • 2007.05.30 読 (借)

  • 読みやすい

  • この湾岸シリーズ大好きなんです。何度読んでも良い。

  • 安積さんと速見さんがセットで好きです。桜井視点の話も良い。

  • 安積さんシリーズ。地味に面白いです。ちょっと『踊る』に通じるかな、とか思い込んでいます。大好き(笑)

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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