- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894641686
作品紹介・あらすじ
これは、けっして特殊な事件ではない。どこの保育所でも起こりうる「人災」である。小さな嘘、怠慢、思いこみとすれ違い…日々のひずみの積み重ねが、必然的に子どもの命を奪うことがあるかもしれないことに気付いてほしい。命の重みを背負った保育の質を問う、著者渾身のルポ。
感想・レビュー・書評
-
人ごとではない恐怖。
保育の専門性とは何か考えさせられる。
1人ひとりの個性を把握して予測し促していく。
それが自分にできなくてもチームで保育出来るように報連相を大切にする。
自分に出来ることを精一杯やる。
自分の保育の強みを見つける。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
事故が起きて初めて明らかになる現状…なんていうのはあってはならないことで。日頃の慢心や「今までもやってたから大丈夫だろう」みたいな心掛けがいかに恐ろしいか考え直すきっかけになった。保護者と保育者の会話が噛み合わない連絡帳、見ていてモヤモヤする。信頼関係とはなんなのか考え込んでしまう。
-
たまたま関連の本で出てきて気になり購入。
子を持つ親として、保育に携わる仕事をしてる者として、保育環境の現場を知る者として、無性に想像出来てしまうし、この様な現場はここに限らないだろうと。
読んでいる途中も読み終わっても凄く心にモヤモヤが残る。
ただ、どういう状況であれ、子どもが、人間が亡くなる。という事は断じて許せない。あってはならない。あり得ない状況すぎる。慣れうんぬんではない。 -
園ママからお勧めしてもらい読了。
猪熊さん、最近メディアでよくお見かけするけど、必要以上に市が悪い!制度が悪い!みたいな文面はちょっと苦手。
この上尾保育所の児童死亡事件に関しては、重大な原因がひとつあるとかじゃなく、もういろんなところが悪かったんだろうと思う。 -
同じ保育者として必ず読まなくてはいけない書籍の一つです。
-
いい!
-
接点がおおく、
鼓動を感じつつ読み進めた。
我が子を預けるには
余りにも放置な保育。 -
保育ってなんだろうという根幹が元々緩んでいたところ、この事件でさらに露呈したと言う感じがした。
どの業界も言えることだが世間の考え方、ニーズが変わる事に応えないといけない部分と守らないといけない部分がある。バランスの取り方がむつかしい。
親に代わり命を守る。とても大切な事なのに、世間では軽んじられる保育。子どもの命を守る事が大切だと本当に思うなら、世間様も親ももっと出来ることがあるのではないか?人を責める事(自分を含めて)は簡単だが、根本の解決には繋がらない。同じような事はまだまだ、起こるだろう。 -
見落としや見逃し、思い込み。保育だけではなく、人間を相手に仕事をするものとして常に自分を律していかなければとおもった。