32歳ガン漂流 エヴォリューション

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著者 : 奥山貴宏
  • 牧野出版 (2005年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784895000789

32歳ガン漂流 エヴォリューションの感想・レビュー・書評

  • 次巻(完結編)を読むのちょっと怖いな

  • 肺がんを患ったフリーライターによる、オルタナティブ闘病記第二弾。

    肉体的・精神的にも苦しいであろう治療を続けながらも、精力的に仕事をし、身体の動く限り友人と交流する著者の姿に、引き算の人生という言葉が重なる。

    前著「31歳ガン漂流」に比べて、攻撃的というか、尖った記述が減り、穏やかで、静かな空気が全体に流れ、随所に著者の職業観なども見て取れるのが印象的。途中に挿入されているコラムでは、「時計」「バイク」「省エネ」等、独特な視点で考察されていて、色々と考えさせられる。

    また、本書において興味深いのは、多くの問題を抱えた医療機関の実態を、がん患者、ある意味医師によって生殺与奪を握られている側からの視点で記述している点。もちろん著者も、すべての病院や医療従事者の方がこうだというわけでなく、とことわりを入れてはいるが、本当にこんなことがあって良いのかと疑うほどの衝撃を受ける。

    医者は神ではく、職業であるということには異論はないが、それならば、関係者は職業として全うしてほしいものである。少なくとも患者は「お客」としてでなく、すがるしかなくて病院を訪ねるのだから。
    自分は医療関係者ではないが、いち社会人として自分の役割を果たしているか、身の引き締まる思いがした。

  • 雰囲気は180度違うが、黒澤明の「生きる」を思い出す。自分だったらどうするだろう? 「パジャマを戦闘服に」戦うか。雪の夜の公園でブランコに乗ってゴンドラの歌を歌うか。いずれにしても、死に方は生き方でもある。

  • 32歳、まだまだ生きてます。ずっと生きててほしい。

  • 31歳〜に続き闘病記。
    不謹慎ながら闘病そのものでなく、病院事情や小ネタ話。
    様々な考察のほうに目を奪われる一冊。

    もっとこの人の文字を読みたいな。と思う。
    その瞬間になってようやっと。もう居ないことを悟る。

  • どんな心境だったのかってここに書いてあるけど
    字に出来ない部分もあったのかと思うけど
    でも本当にこのオビ通りの事なんだろうな

  • オレは今、生きてるぜ。という帯の言葉そのままに、生き生きと書かれたサバイバル日記&コラム集。たまに来日するサイボーグ母さんが素晴らしくカッコいい。『東京タワー』とは立場が逆だけど、山形弁に翻訳すると「おっかあ、ありがとなぃ」ってとこですか?

  • 「31歳ガン漂流」という本のこと思いだして図書館にいったらこの本があった。何と去年からあったらしい。気づかなかった。前作がガンの発見とその余命の宣告、抗がん剤治療、病室での生活の不快感、そんなもので淡々とガンという病気がどんなものか書かれていた。抗がん剤治療が帰って生命の危険を招くこともあること、そんな苦しい思いをしても何の効果もないこともあること、そんなことをはじめて知った。2作目、彼は生きていた。相変わらずというかガンは進行しており不愉快な入院生活よりも苦しくても自力で生活することを選び、出来る限り通院で治療することを選び、ライターという仕事をし続けることを選び、友人たちと普通に交流することを選び、でも確実に病気は彼の体力を奪い、思い通りに書くこともままならなくなっていく。本を読み終えたあと、以前は絶対に見ないでおこうと思っていた彼のブログを開く。彼はこの本のあとがきを書いた2ヵ月後亡くなっていた。余命が宣告されてしまったらあとをどう生きるか考える。彼の両親は彼の意志を尊重しながらも一人暮らしでだれにも気づかれず苦しんでいるのではと心配しホスピスを進める。出来る限り快適な時間を過ごしてほしいから。彼は断る。そんな彼も「生きれるだけ生きろ」といわれ続け、誰かにマイペースでいいよといわれたら泣いてしまうかもと言っている。生きるという事に真剣な人の欠いた弱音。仕事しドライブや映画を楽しみ、なかなか思い通りに食べれないが食を楽しみ、治療を放棄することもなく、いずれ来る死までを生きる。生きるという事は難しい。彼のお母さん、サイボーグ母のようにはなれないだろうな。残りの時間が短いとわかった子供のそばを離れていたくない。たとえ疎まれてもそばにいたい。なんと言われても近くに置き、ホスピスにも押し込んじゃうかも。何故サイボーグ母かは本を読んでください。彼が最後まで生きたかった生き方が出来たのかどうかは良くわからなかった。そんなに簡単にわかるものではない気がするから。でも、出来る限り自分らしい生き方をしようとしていたことだけは判る。病気という環境に甘えず負けず、病気から来る不調や痛みに耐えやれる限り書き続けた。どういっていいかわからない。頑張ったんだなあとか、何かそんな言葉ではなく、なんと言っていいのかわからない。

  • 実話ガン闘病続編。
    段々と近づいてくる死に目をそむけずに立ち向かってる・・なんて大それた言葉は似合わず、ただ生かされてる日々を最期まで書き続ける精神で書かれている言葉たち。まだまだ走っています。

  • 備忘録:2006年6月26日頃読。
    今作は2004年4月から始まり同年末までの日記がまとめられている。
    印象としては、やはり抗癌剤治療による体力の衰えが顕著に伺える。そしてそれに伴い、どこなく作者自身の焦燥感が文章に前作よりも強くなっているように感じた。
    出版社が前作『31歳ガン漂流』の時のポプラ社から牧野出版に変わっているが、前作と違い細かな用語解説がなくなり所々にブログの投稿内容が挿入されていたりと若干読みにくくなった印象。ブログの投稿は写真付きなのが殆どだったようなので、こういう紙面媒体でそのまま転載するとどうも雰囲気が変わってしまう気がした。何よりブログ上では読者との沢山のコメントのやりとりが行われていたので、そういったものが紙面の都合上掲載できないのは何とも惜しい気がした。これはWeb媒体から紙面媒体への移行の難点を露呈しているのかもしれない。しかし、ブログ上に集中掲載していたコラムがまとめられており、そういったもがまとめてすっきりと読みやすかったのは良かった。特にP132「シェルター」は奥山氏の闘病生活における重要な考え方だったのではないだろうか。結局は最後のシェルターは自分の身体ってことで。

  • 1冊目を読んだ時もそうだったのだけれど、著者は荻窪〜中野近辺をよく行き来していたようで、今回も「なかよし」という餃子屋さんや、「書楽」という本屋さんが出てきて、超・私の地元なので「あぁ、あそこか」みたいな親近感が湧く。もしかしたら生前、どこかですれ違ったことがあるかも知れない。ひょっとしたら「書楽」で本を買った時、レジにいたのは奥山氏だったのかも!? ラーメン屋やお鮨etc.奥山氏は私よりもグルメだと思った。だって私は、地元のお店なんて全然行かないから。

  • 『31歳ガン漂流』の続編。
    本じたいはずいぶん以前に友達から貸してもらったのだけど、しばらく読んで
    いなかった。
    理由はふたつ。ひとつは、報告前とか、勉強しようと思うことがあって後回し
    になっていた。ふたつめの理由は、最後まで読んでしまうのが、怖かったからだ。

    とりあえず報告がひと段落したのと、今日は適度にブルーというか、あまりテンション
    が上がっていない気持ちのような気がしたので、今なら読めるかなと思って読み出した。

    結局一気に読んでしまった。
    この本は、闘病記であり、一人の大人の成長期でもある。
    いや、成長というのとは少し違うかもしれない。大人なんだし。身体は弱って
    いってるわけだし。
    それならば、一人の人間の、二年余の毎日の思索の変遷を記したもの、とでも
    言えばいいかもしれない。

    そこには自分の身の回りにあるたくさんのことを、見つめる姿がある。
    ずっと見つめ続けてるものもあれば、1回しか出てこないこともある。
    そういう一貫してるものもしてないものも全部含めて、一人の人間の集中した
    思索の記録なんだと思う。

    僕がもし、なにかの病気で余命2年と宣告されたら、僕は何ができるだろうか。
    今の仕事は到底できないし。
    こうやって日記を書き続けることの意味を見出せるかも自信がない。
    でも、僕の母親もガンで47歳で死んだ。僕にだって作者のように、遺伝性の病気が
    降ってこないとは断言できない。

    そう思うと、少しだけ頑張ろうかなという気になる。
    今のうちに、できることを。

  • 割と穏やかな感じ?「そばを食べた」とか「寿司を食べた」とか出てくると、食べたくなって困る。

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32歳ガン漂流 エヴォリューションの作品紹介

余命10ヶ月?それがどうした!?オレは今、生きてるぜ。Web、テレビで大反響の新型闘病記『31歳ガン漂流』から1年ますます熱い日々。

32歳ガン漂流 エヴォリューションはこんな本です

32歳ガン漂流 エヴォリューションの文庫

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