漂泊のルワンダ

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著者 : 吉岡逸夫
  • 牧野出版 (2006年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784895000895

漂泊のルワンダの感想・レビュー・書評

  • かなり前に話題になった映画 『ホテル・ルワンダ』

    ルワンダでの部族抗争に絡んだ大虐殺について
    『青年海外協力隊の正体』の著者がレポートした
    ホテル・ルワンダのヒットで復刻されたのが本書

    見渡す限り、難民テントが続くキブンバ・キャンプの写真
    衣服をまとった白骨が散乱している写真
    数は少ないけれど、凄い状況で
    写真集だったら、耐えられないかも・・・

    そんな凄まじい状況に対し、
    自衛隊や、海外の援助団体は何をしたのか
    援助の受けてはどうだったのか
    ジャーナリズムはどんな報道をしたのか

    現実は、本当に一筋縄ではいかないようだ

  • ホテルルワンダはたまたま渋谷に見に行きました@Nシアター。

    100%の善なんかなくて、自分がそこにいることで安心を得る、というところに共感。
    そんな援助側と、と作者の言うピュアなアフリカっていう非援助側の特殊性を考えないとうまくいかないのかな、


    そして蛇足ながら、
    奥菜恵の「戦争を知らない私たちに色々考えさせてくれる作品です」ってかいてある書評はいったいほんとにこの本を読んだのだろうか??

  • 内容が地道なのでどうしても華がない。ただ下に写した筆者の論はS。

    「問題は人間は善への脅迫に耐えなければならないと言うことだ。
    人間は“善、つまり生きる意味”を失うことに耐えられないのかもしれない。
    もしかしたら人間が生きる事には何の価値も意味もないのかもしれないがそのことに
    どれだけの人間が耐えられるだろうか。そんな人間の隙をつくからこそ善に吸引力が生まれる。

    奉仕、援助、ボランティア。 そう言った言葉の裏には善と言う言葉が潜んでいる。
    なぜ善と言う言葉に気をつけなくてはならないか。
    善と言う言葉の裏には悪と言う言葉がくっついているからだ。
    もし自分のことを善と思うとそうでない人間は悪になってしまう。

    人間は善を求め、すがりつく。生命は自己中心的だと言う原罪を背負っている。
    それを忘れて人間を善なるもの、善でなければならないと決めつけるのは思想の敗北である。
    人間は善なる高みには到底あがれない。
    原罪を認識しながら可能性を模索するところに可能性は生まれる。」

    「人命は地球より重いと言う価値観だ。これは日本人内で無意識的、普遍的な哲学の様である。
    もう1つ、戦後日本を席巻した価値観は物欲の追及だ。
    これは焼け野原から立ち上げるためにやむをえない行動原理だった。
    しかし問題は前者も後者も非常に現実的・物質的であると言うこと。
    “生きてさえいればいい”“金持ちになりさえすればいい”。

    勿論超平和も悪くない。しかしそれにはマハトマ・ガンジーの様に死んでも無抵抗主義を
    貫く程の強靭な哲学が必要だ。日本の国民にそこまでの決意が出来ているであろうか。

    戦後50年間、日本が平和を護り通せたのは平和憲法があったからではない。
    日米安保条約と言う見えない武力があったからだ。」

    戦場ジャーナリスト(カメラマン?)吉岡逸夫氏によるルワンダの取材記録。
    ツチ族とフツ族による民族紛争の中で混乱する国内を描く。
    内容的には1ジャーナリストが日本からルワンダへと向かい虐殺現場の写真撮影に成功すると言う
    いたってシンプルな内容。自分の妻が殺されたにも関わらずその犯人をみつけても
    俺はクリスチャンだからと攻撃しない。それどころか握手を。



    問題は、人間は「善への脅迫」に耐えなければならないと言うことだ。
    人間は「善」、つまり「生きる意味」を失うことに耐えられないのかも知れない。
    もしかしたら人間が生きる事には何の価値も意味もないのかもしれないが
    そのことにどれだけの人間が耐えられるだろうか。
    そんな人間の心の隙をつくからこそ「善」に吸引力が生まれる。
    「善」と言う言葉には「悪」と言う言葉がくっついている。
    もし自分を善と定義するとそうでない人間は悪となってしまう。

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漂泊のルワンダの作品紹介

もう一つの「ホテル・ルワンダ」そこに日本人記者がいた。第五回開高健賞奨励賞受賞作品、待望の復刊。

漂泊のルワンダはこんな本です

漂泊のルワンダの単行本

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