パリ症候群 (TRAJAL Books)

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著者 : 太田博昭
  • トラベルジャーナル (1991年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784895592338

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パリ症候群 (TRAJAL Books)の感想・レビュー・書評

  • フランス(ヨーロッパ)の文化(日本とのコミュニケーションの違いや、恋愛の仕方の違いなど)に精通している精神科医の著作。
    パリで邦人を看てきた著者が、なぜ日本人はパリにやってくるのかを中心に書いている。
    根源は、マスメディアだ。
    鬱蒼とした日本での閉鎖的な人間関係に疲れた日本人が、何重もの絵具できれいに彩られた(ているようにみえる)パリに「憧れて」おとずれる。
    しかし、そこに想像している生活はない。

    日本のコミュニケーションの仕方(以心伝心型)が、世界でどれだけ少数か改めて知った。たぶん、一度海外に出たことのある人の方が、納得しながら読み進めていけると思う。
    同じアジアでも、他国と日本はまったく異なると思う。

    また、「パリ」で発祥した日本人のことについて書かれてるが、他の地域についても言えると思う。つまり、「海外」に憧れてやってきた日本人についてなら。

    ほんの数日間で有名都市を周遊する、バックパックも日本独特のものであると改めて思い知らされた。じゃあ、変えたらいいと思うけど、そうやって日本は戦後経済復興してきたから、十中八九無理だろう。
    そもそも、「帰国子女」「ハーフ」を受け入れる土壌がまだそれほど強くないから。
    いや、この10年でちょっとはマシになったと思うし、去年日本に帰国して、外人多くなったなと思うけど、
    でも、まだ外国人がいる風景をふつうだととらえられない人は多くいると思う。あと10年したら、この状況はどうなるんだろう。

    最後にどうやったら日本人は「国際化」できるか書いてあるけど、そこはふつう。

  • 筆者の太田医師はパリに拠点を構えて邦人渡航者の精神疾患を診ておいでです。長年の経験から日本人の陥りやすいカルチュアショックと異文化コミュニケーションについて考察しておられて優れた比較文化論になっていると思います。後半、精神系のトラブルに陥ったときどうすればいいかのマニュアルもありこれを通して筆者の活動の軌跡が見えてきます。

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