ケース・フォー・イスラエル―中東紛争の誤解と真実

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制作 : Alan Dershowitz  滝川 義人 
  • ミルトス (2010年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784895861502

ケース・フォー・イスラエル―中東紛争の誤解と真実の感想・レビュー・書評

  • 20111107~
     とりあえず、前書きを読む。これまで親パレスチナ寄りの立場からの情報を受け取ることが多く、かつ断片的のものだった。ガザ支援船事件のように、自身の琴線に触れるのも、イスラエルに対するマイナスイメージを持つものばかりだ。
     従って、本書のようにイスラエル擁護の立場からの本を読む必要性を感じていた。バイアスを排し、中立の立場からものを見るというのは難しかろう。しかし難しいからと言って、イスラエル・パレスチナ双方にどのような意見や主張が存し、それを踏まえ思考し続けることを放棄するのは避けたい。
     先述の通り、これまで親イスラエルの立場からの意見を拾うことは少なかった。前書きにおける著者の主張に反論したくなる部分もあるが、私の考えは現段階では偏見による感情的なものに過ぎないだろう。著者の言うダブルスタンダードの見方に近いだろう。
     とにかく、本書を手に取ったということで備忘録未満のメモ書き。

  • [正当の旗を掲げて]占領,破壊,国際法侵犯といった数多くの批難が浴びせられるイスラエル。「巨人であるその国に投石で対抗するパレスチナ人」というイメージが固定化する中で,「本当にイスラエルは悪なのか?批判は的を射ているのか?」という点を徹底的に検証した一冊です。著者は,ハーバード大学で教授を務め,中東問題に関して数多くの言及をしているアラン・ダーショウィッツ。訳者は,ユダヤ及び中東問題を研究している滝川義人。原題は,『The Case for Israel』。


    扱っているテーマもその切り口も,読む前に物議を醸してしまいそうなのですが,イスラエルにおけるいわゆる右派(まぁこの用語も多様な用いられ方を同国ではするのですが......)の主張が明確に記されているため,その論理構造を考える上で非常に参考になります。下記の一文などは一人の日本人からすると「おっ」と思わせられるのですが,この冷ややかさが中東問題の底知れなさなのかもしれません。

    〜民間人を標的にすることは占領から生じた結果ではありません。むしろ,占領こそが(少なくともその一部は)アラブ人による民間人殺害の長い歴史の結果なのです。(注:訳は評者による)〜

    思考の枠が広がる読書でした☆5つ

  • 世界中の人々がイスラエルを非難する中、なぜアメリカの世論だけが彼らの肩を持つのだろうか。矛盾だらけのこの世界とはいえ、それを単に「宗教的な共感」や「アメリカ社会へのユダヤ人の貢献」などという抽象的な言葉で表現されることにうんざりしていたので、何かしらの指標になる本を探して手に取った一冊。なるほど、この一冊を読めば、イスラエル擁護の体系化されたロジックを理解できるだろう。大戦中ホロコーストに加担したパレスチナ人の戦争責任云々、二国家共存を受け入れなかったパレスチナ側の怠慢云々。ノームチョムスキーやエドワードサイードのような著名な論客を批判(というより罵倒)する言葉の節々からも、筆者の荒い鼻息がきこえてくるようだ。だが、読者として注意しなければならないのは、この本があくまで政治的な意図のもとに書かれたということ。つまり、ある特定の観点から集めた情報だけが、ここに集約されているということである。筆者が頻繁に使うダブルスタンダードという言葉自体、ある種この世界を形容する一つの言葉だ。絶対に公平な基準で政治を描くことなどほとんど不可能にひとしいのである。だがこうした本との出会いも、情勢をより多元的に理解する上ではよかった。

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ケース・フォー・イスラエル―中東紛争の誤解と真実の作品紹介

イスラエル非難、是か非か?シオニズムの起源にさかのぼり、アラブ・イスラエル紛争の諸問題が、初めて明快に解きほぐされる。

ケース・フォー・イスラエル―中東紛争の誤解と真実はこんな本です

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