彼岸の赤 (ドルチェノベルズ)

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著者 : 尾上与一
制作 : コウキ。 
  • ムービック (2012年3月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896018295

彼岸の赤 (ドルチェノベルズ)の感想・レビュー・書評

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  • 長いこと積んでいました。
    なんと、挿し絵がコウキ。先生だったことにびっくり。蒼竜社での1945シリーズの黄金タッグは既に始まっていたのですね。
    紙のご本は絶版ですが、今は電子書籍で読めるとのこと。
    タイトルからも想像がつくように、切なくそして自殺などが絡むシリアスな内容ではありながらも、攻めの幸久がいいやつなので暗くならず、さらっと読めました。
    幸久は元ヤ◯ザといいますがこれも微妙なんですよね。そして所持金502円、そして4階から落ちてしまうといういきなりの冒頭シーン。引き付けられますね。

    私は尾上与一先生の作品は「天球儀の海」「二月病」から始まり、1945シリーズ(残念ながら制覇まではいっていません。あと2冊)これまでにない明るい話(内容はシリアスですよ。幸久の存在で、明るくなっているのです)でとても読みやすかったです。
    ここから1945シリーズへ、そしてトロイメライ。
    シリアスもよいですが、尾上先生のバカみたいに明るいお話を読んでみたくなりました。

  • 心に傷を負って優しさを拒む受けを包み込む攻め…私の好きな構図!!尾上与一さんの作品はこう言う組み合わせが多くてほんとに好き…。文も美しい。
    ずっと愛し合って2人で穏やかに長生きしてくれ。
    愛されたら、一緒に死にたくなってしまうから。

  • 電子書籍でも購入できるようななったそうなので、未読の方には朗報ですね。
    尾上さん2作目ですが、前作よりも文章が読みやすくなってます。
    硬質さが程よく抜けて、微妙にコメディタッチなのが尚良し。

    元ヤクザ×訳あり僧侶という、とんでもCPですが、攻が
    ヤクザになった経緯があまりに不憫で……。
    不幸もここまで重なると、お祓いでもしてもらった方が
    いいんじゃないの?というレベルの転落人生劇です。
    それでも生来の人の良さから、この攻は底抜けに明るく
    人を惹きつける魅力を持ってます。
    受は心中未遂をした訳あり僧侶ですが、これがもう死ぬほど
    ネガティブでじめっとした兎に角根暗な性格で……。
    読んでる方がじめじめじめじめしてて、何この湿度の
    高さは、というくらいにじめっとした性格です。
    後ろ向きもここまでくると、後ろ頭はたいてやりたくなる
    ような感じですが、そんな受に惚れた攻は、それはもう
    気の毒なほど一途。
    好きになった相手が生まれも恵まれず、心中した恋人の
    ことを延々と思い続け罪の意識に苛まれ。
    度を超した後ろ向き男を、ひたすらその大きな度量で包み込んで
    あげる姿がいじらしいです。

    終盤の展開はぞっとするものがありましたが、無事に二人が
    くっついてくれてほっとしました。
    先が気になるので、買ってた同人誌を続けて読もうと思います。

  • 手に入らないと思っていたので書店で遭遇したときは猛烈に歓喜。
    恋慈が出会ったことのないほどのネガティブな受だったけど、自身でも暗さを認めて少々開き直ってるところが面白く、可愛いなと思った。
    寺や宗教に関する知識がふんだんで、へぇ…と感心することもしばしば。寺とその周辺という狭い世界で広げられる物語だけど狭さを感じないほど深いです。
    正直重たいけど、好きな重たさ。赤い紐で繋いで心中は文学的というより文楽的な感じ。タイトル通りで物語のイメージは赤。ハッピーエンドでよかった。

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