藤原審爾 (昭和の短篇一人一冊集成)

著者 : 藤原審爾

制作 : 結城 信孝 

• 未知谷 (2008年5月1日発売)

感想・レビュー・書評

[yuko-romarinさんの感想 · 2017年9月25日]

『泥だらけの純情』を読みたくて借りてきた。社会の底辺にいる人、ヤクザとかストリップ嬢など裏街道にいる人がよく登場する。ヤクザ者であっても女子どもにはあらっぽい事はしない、盗んでも殺しはしない…など彼等なりの正義感が読んでいて小気味いい。
「赤毛」というタイトルの文字通り赤毛の少女の話が良かった。早くに両親に死に別れ、小学校を4年行っただけで働き始め、ラーメン屋の出前持から美容院の店員になり、それでも学がない事に引け目を感じ夜学へ通おうとする。逆境に負けずひたむきに生きる主人公が清々しい。

面白くはあるんだけど…俗っぽい話が続いて、読み飽きてしまい、最後の2作品は読まずに返してしまった。

[buruさんの感想 · 2009年9月29日]

　読了。