旅の冒険―マルセル・ブリヨン短篇集

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制作 : Marcel Brion  村上 光彦 
  • 未知谷 (2011年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896423433

旅の冒険―マルセル・ブリヨン短篇集の感想・レビュー・書評

  • 読みながら何度となく眠気に襲われたのはきっと夢のあわいを取り留めなく漂うような独特の幻想世界と文章のリズムのため。瑞夢にも悪夢にも分類できない、美しくて少し怖い世界が広がる。

  • どの話も端正でピントが合っていて、すうっと入ってまた戻ってこられる常温の幻想小説集。

    幻想・奇想ものって、ときどき作者の「僕気のきいた話思いついちゃったでしょ?」っていうしたり顔がちらっと見えてしまうような気がする話があるんだけれど、ブリヨンにはそういう「してやった」感が全然ない。あと、話に広がりがある。本当はもっともっと続けられるんだけど、きりがないからここまでにしておきましょう、というようなたっぷりした感じがある。

    200ページもない小さな本だけれど、ブリヨンの想像力の底の無さが感じられる、質の高い作品集だった。訳者の村上さんが「未訳の短編もいずれ」、と解説で書いているので、とても楽しみ。

    どの話もよかったけれど、美しい夜の街の描写に魅了されながらも迷子の感覚が心細い「深更の途中下車地」、有無を言わさない死のイメージと脇役の造形が鮮やかな「旅の冒険」が特に好み。

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旅の冒険―マルセル・ブリヨン短篇集の作品紹介

珠玉の幻想小説家M・ブリヨン。その特徴が顕著な初期作品から五篇を厳選する本邦初訳。一読垂涎の作品集。

旅の冒険―マルセル・ブリヨン短篇集はこんな本です

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