- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896915242
感想・レビュー・書評
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ヒトゲノムが、完全解読された というニュースを、
ずいぶん前に、何気無く聞いた 。
それが、どんな意味があり、その後どう展開するのか?
ということを、この本を読みながら、考えることができた。
2001年 3月の発行である。
ヒトゲノム解読が、特許に絡んで大きな問題をはらみ、
アメリカが、ほとんど手にしたというのが実際の話。
アメリカの国家戦略は、未来に向けて、取り組まれている。
遺伝子とは何かが丁寧に説明されていて、わかりやすい。
ゲノム解読により、医療分野への応用が大きく広がった。
プロテオミクスという、新しい領域が、今後の研究課題となった。
それも、急速に進んでいる。
遺伝子が原因での病気が解明された。
ハチントン 舞踊病が、最初に解明された遺伝子による病気だ。
その後、遺伝子による何秒も解明されて行った。
そして、遺伝子で、引き起こされるものも明らかになった。
学習能力遺伝子、ゲイ遺伝子、味覚遺伝子、失読症遺伝子、肥満遺伝子、
夜尿症遺伝子、下戸遺伝子、体内時計遺伝子、塩分感知遺伝子、
匂い記憶遺伝子、絶対音感遺伝子、自殺遺伝子、そううつ病遺伝子、
パニック遺伝子、禁煙遺伝子、集中力遺伝子、
問題は、遺伝子が解明されることで、個人の重要な情報が、 明らかにされる。
そのことによって、差別が起こるという事態が、引き起こされる。
生命保険も、遺伝子解析で、病気が解明されることで、死亡の確率がわかる 。
わかることは、別の問題を生む。
そして、クーロン技術の確立と遺伝子組み換え技術により
不老不死ができるかもしれないのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示