ゲノム解読がもたらす未来 (新書y 27)

著者 :
  • 洋泉社
2.83
  • (0)
  • (1)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 14
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896915242

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ヒトゲノムが、完全解読された というニュースを、
    ずいぶん前に、何気無く聞いた 。
    それが、どんな意味があり、その後どう展開するのか?
    ということを、この本を読みながら、考えることができた。
    2001年 3月の発行である。

    ヒトゲノム解読が、特許に絡んで大きな問題をはらみ、
    アメリカが、ほとんど手にしたというのが実際の話。
    アメリカの国家戦略は、未来に向けて、取り組まれている。

    遺伝子とは何かが丁寧に説明されていて、わかりやすい。

    ゲノム解読により、医療分野への応用が大きく広がった。
    プロテオミクスという、新しい領域が、今後の研究課題となった。
    それも、急速に進んでいる。

    遺伝子が原因での病気が解明された。
    ハチントン 舞踊病が、最初に解明された遺伝子による病気だ。
    その後、遺伝子による何秒も解明されて行った。
    そして、遺伝子で、引き起こされるものも明らかになった。
    学習能力遺伝子、ゲイ遺伝子、味覚遺伝子、失読症遺伝子、肥満遺伝子、
    夜尿症遺伝子、下戸遺伝子、体内時計遺伝子、塩分感知遺伝子、
    匂い記憶遺伝子、絶対音感遺伝子、自殺遺伝子、そううつ病遺伝子、
    パニック遺伝子、禁煙遺伝子、集中力遺伝子、

    問題は、遺伝子が解明されることで、個人の重要な情報が、 明らかにされる。
    そのことによって、差別が起こるという事態が、引き起こされる。
    生命保険も、遺伝子解析で、病気が解明されることで、死亡の確率がわかる 。
    わかることは、別の問題を生む。

    そして、クーロン技術の確立と遺伝子組み換え技術により
    不老不死ができるかもしれないのだ。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

金子隆一(かねこ りゅういち) 写真史家、写真集コレクター
~ 年 東京都写真美術館専門調査員、東京綜合写真専門学
校理事長、武蔵野美術大学非常勤講師などを歴任。
国内外の美術館、ギャラリーでも展覧会のキュレーションを多数手が
けている。
主な著者に『日本近代写真の成立』([共著]青弓社、年)、『イン
ディペンデント・フォトグラファーズ・イン・ジャパン』([共
著]東京書籍、年)『植田正治 私の写真作法』( ブリタニカ、
年)、『定本 木村伊兵衛』(朝日新聞社、年)、『日本写真集
史』(赤々舎、年)、『日本は写真集の国である』(梓出版社、
年)ほか。

「2023年 『インタビュー 日本の現代写真を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

金子隆一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×