- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896916683
感想・レビュー・書評
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1969年生まれ、ノンフィクション作家石井妙子さん、これまで5年の歳月をかけた力作「おそめ」、そして「日本の血脈」、読み応えを楽しんでます。近作「原節子の真実」も楽しみにしています。この「囲碁の力」が著者の最初の作品だったとは知りませんでした。1997年から毎日・本因坊戦の観戦記者で、2002年からNHK囲碁講座の司会だったと。気がつかなかったのが不思議です。著者の研究・取材の深さはこの本でも見事に開花してます。紫式部、源氏物語での上品で慎み深い空蝉の対局、碁の強い浮舟の対局など歴史的な興味も楽しいです。
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[ 内容 ]
仙人もたしなみ、時に憂さを忘れさせ、言葉なしで人と通じ合い、斧の柄が腐るのにも気づかぬほど人を夢中にさせる…と言われる、囲碁とはいったい何か―。
『ヒカルの碁』で若いひとにもブームを呼んでいる囲碁だが、意外にも囲碁の輪郭を伝えるガイドブックが少ないことに気づく。
本書は、専門棋士の立場からではなく初心者のこころに通じる観戦記者という立場から「打つ」「知る」「考える」というキーワードで囲碁のルール説明から、古今東西の囲碁の歴史やエピソード、さらには囲碁界が直面する問題まで、たっぷりと紹介する。
わかりやすく、面白く、ためになる、まったく新しい囲碁入門書。
[ 目次 ]
第1章 囲碁を打つ(囲碁の別称、別名 盤上は宇宙空間 碁盤と碁石の美 ほか)
第2章 囲碁を知る(中国から日本へ 王朝文化の華やぎとともに 紫式部と囲碁 ほか)
第3章 囲碁を考える(棋士という職業 世界に広がる囲碁 女はどこまで強くなれるか ほか)
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