こころはだれが壊すのか (新書y 80)

  • 洋泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896917024

感想・レビュー・書評

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  • 壊れない自分になりたい。

  •  これにおいて、「無意識とはなにか」を知る。
     「不自由」、とあった。ナルホド(ひざをうつ)。納得がいく。
     では「意識とは何か」。自由である。
     かえようとしてもかえられないもの、それが無意識である。
     だから、どうしようもない。
     そして、えてして無意識に操られ、人はとんでもないことをしでかすのだ。
     諸悪の正体は、無意識だったのかあ。

  • [ 内容 ]
    犯罪者は「障害者」なのか。
    「児童虐待」は「保護」されて一件落着か。
    「障害」の早期治療とはなにか。
    教師の「こころ」はなぜ蝕まれているのか。
    …こうした「問題」の背後で進む、なにかにつけ医療に「お任せ」、精神医療言説に「お任せ」、あなた任せの「精神医学化」する現代社会固有の弊害は、「社会のふところを浅くする」ところにある。
    練達の精神科医が根底から問い直す。

    [ 目次 ]
    序章 「こころ」についていくつかのこと―フロイトの関係発達論から(前著『「こころ」はどこで壊れるか』を振り返って;フロイト「理論」の受け継ぎ方 ほか)
    第1章 「ふところ」を浅くする現代社会(「精神医学化」する社会―DSM再論;「問題」をなぜすぐに医療へ委ねてしまうのか ほか)
    第2章 「児童虐待」の語り方に異論あり(「児童虐待」の問題の概要;「逸脱」と「虐待」の距離 ほか)
    第3章 「学校・子ども」問題への治療的アプローチ(学校現場に「競争」は必要か;学校の競争原理とはなにか ほか)
    第4章 精神医療と司法―大阪・池田小事件以後(大阪・池田小の事件から;「詐病」は見抜けるのか ほか)

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  • 2009/11/17読始→読了(2009/12/25)

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著者プロフィール

学習院大学 文学部 心理学科 教授

「2023年 『そだちの科学 40号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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