日本文化としての公園

  • 八坂書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896946277

作品紹介・あらすじ

100年の歴史を持つ公園が我々の生活になじまないのはなぜか。公園は「文化」だという視点から、本来は西洋文化である公園を日本人のものにするために、日本独自の公園文化の創造の必要性を説く。公園を通して語る日本文化論。

感想・レビュー・書評

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  • 良い公園があったらいいなぁ、と漠然と考えることが多いけれど、いざ、良い公園とはどんなものですか?と聞かれると難しい。日本人にとって、本当に使いやすい良い公園とはどんなものか。というような事を考えている時に読んだ。

    今の一般的な公園が、なぜ誕生したのかを紐解きながら、筆者2人が対談式で考えていく。対談式の本は苦手だったけど、けっこうスムーズに読めた。対談式ながら、他国の公園の情報や歴史が分かりやすく伝わってきた。

    なんとなく、こんな公園があったらいいなと思っていたような公園が、かつてドイツに理想公園として作られていたことや、この公園は日本らしい良い公園ではと思っていた公園が掲載されていて嬉しくなったり。

    筆者たちの大学のゼミや講義に参加してみたいと思った。もうご高齢なのかな。

    1993年の本ながら、この時から公園の状況はさして変わっていないようにも思えるし、一方で筆者たちが主張していた飲食店があって飲み食いが出来る公園のようなものも少しずつ作られているような気もする。

  • 日本の公園の歴史的な経緯、これからのあり方について対談も含めて書かれている。
    日本は人が歩く道にお店ができる、ただ歩くだけでなく、そこに食がついてくる文化がある。
    立ったまま休むことができない、必ず椅子を必要とする。
    公園の銅像はその階層の人の意識を植え付けるためのもの。
    神社を公園としてとらえる、花見などは神社の境内から始まったのではないか。
    浅草公園が日本の公園の発祥。

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著者プロフィール

1918年東京生まれ。京都大学名誉教授。農業経営学。著書に「風土と歴史」「日本農業の再発見」他多数。

「年 『沖縄の農業 近世から現代への変遷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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