奇跡の自然: 三浦半島小網代の谷を「流域思考」で守る

著者 :
  • 八坂書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896949940

感想・レビュー・書評

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  • 小網代の自然と岸先生たちの活動そのものは素晴らしいのだけれど、書籍としてどうなのかは別の話で、活動の自画自賛ばかりでなく、小網代の自然の現状をもう少し具体的に知りたかった。ちょっと期待外れで残念!

  • 入荷先:府中市立中央図書館

    著者の岸は、1987年、『いのちあつまれ、小網代』を出して以降、地道に植生回復のための肉体労働を続けてきた小網代保全の第一人者といえる存在だが、その彼の活動(現在NPO法人小網代野外活動調整会議となっている)が功労者表彰されたことを受けて急遽発行された一冊である(無論それゆえに粗もままあるのは致し方ない)。

    首都圏で唯一残った人工物のない集水域、日本国内では珍しい塩性沼沢などといった特徴を持ち、『ヨコハマ買い出し紀行』、『ふたりはプリキュア スプラッシュスター』(こちらは公式には認めていないが、1983年の京浜急行電鉄などによる当初開発計画のプロットとのあいだに、一定の連続性があることは指摘せざるを得まい)などコアなファンのつくアニメ作品に限ってカメオ出演を果たしてしまう奇跡の自然の数々。汗水流して肉体で奉仕した25年の記録を。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜市立大学生物科卒業。東京都立大学理学部博士課程修了。慶應大学名誉教授。進化生態学。流域アプローチによる都市再生に注力し、鶴見川流域、多摩三浦丘陵などで実践活動を推進中。NPO法人鶴見川流域ネットワーキング、NPO法人小網代野外活動調整会議、NPO法人鶴見川源流ネットワークで代表理事。著書に『自然へのまなざし』(紀伊國屋書店)『流域地図の作り方』(ちくまプリマー新書)。訳書にウィルソン『人間の本性について』(ちくま学芸文庫)、共訳にドーキンス『利己的遺伝子』(紀伊國屋書店)など。

「2021年 『生きのびるための流域思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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