生命に仕組まれた遺伝子のいたずら (東京大学超人気講義録 (file2))

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著者 : 石浦章一
  • 羊土社 (2006年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784897064987

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生命に仕組まれた遺伝子のいたずら (東京大学超人気講義録 (file2))の感想・レビュー・書評

  • ヒトゲノムがすべて解読できる時代になったが、その意味を詳らかにする研究は緒に就いたばかりである。分子レベルの進化から知的生命体が出現するまでの謎は驚きに満ちている。人智で解き明かす途方も無さ。文系の学生を対象にした講義録の形で、身近な話題から神秘の世界を紐解いていく。いまだ結論が出てない領域への取り組みへと紹介しつつ、将来の研究者への誘い、期待が込められている。意識が立ち上がるメカニズムには集約される部位の存在でなく神経網で網羅されたシステムで捉える理解を超越する不思議さがある。

  • これぞインタープリターというか、最前線の研究結果を見事にわかりやすい言葉で説明している。
    文系の一年生向けの講義ということで「とりあえずこういうものとして・・・」と、詳細を端折る事が多いが、逆にそれによりインパクトのある事実、仮説がどんどん飛び出してエキサイティングな講義になっている。
    ちょっとピックアップしても
    ・自閉症を診断する「サリーとアンの実験」という実験がある
    ・薬とグレープフルーツは一緒に飲んではいけない
    ・カロリー制限で寿命が延びるのは確実らしい
    それでも4年前の本。知見をすぐにアップデートしたくなる。
    良い学校にいくのは良い授業を受けるためだ、というのは一面の真実と思う。

  • 遺伝子欠損による障害は、アルツハイマー、ダウン症、アスペルガー症候群、自閉症、色盲などさまざまである。本書の題名でいうところの「遺伝子のいたずら」とはこれらの障害のことであるので、当然ながら「いたずら」と呼べるレベルの問題ではない。であるのだが、内容を読むと「いたずら」と呼びたくなる理由もわかる。これらの障害を生み出す遺伝子欠損は、非常に軽微なのだ。たった一つの塩基配列(DNAの形成物質であるアデシン、チミン、シトシン、グアシンの並び)の違いによってこのような障害が発生することがある。このような事実を知ると、我々が一応健常人として生きていることは、奇跡のような出来事であることがわかる。精緻な遺伝子コピー能力とエラーリカバリー能力に感謝せざるを得ない(すごいねー。こんなソフトを作れたらマイクロソフトに勝てるだろうな)。
     本書の内容は、これだけに留まらず、最後の章では、意識と脳の関係についても言及する。すべての章で、興味深いテーマについて語られており、生物に興味ない人にも面白く読めるのではないか。
     ただ、残念なのはこの程度の講義が、文系向けとはいえ日本最高学府で行われているという事実である。これでは東大生のレベルが下がったといわれても仕方あるまい。もちろん、この残念な結果と、本書の面白さにはまったく関係はないのだが。

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