シャルトル大聖堂 ゴシック (磯崎新の建築談義 06)

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著者 : 磯崎新
制作 : 篠山 紀信 
  • 六耀社 (2002年3月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784897373966

シャルトル大聖堂 ゴシック (磯崎新の建築談義 06)の感想・レビュー・書評

  • この本は、建築談議シリーズのなかでも、突然ブツッ、と途切れるように終わる。(議論に出てきたエヴァンゲリオンの影響でもないだろうが)磯崎・五十嵐両氏の対談は縦横無尽に駆け巡る。それが建築史におけるゴシックの異質性ゆえなのかもしれないが、シリーズ中最も異質にして刺激的な一冊だと思う。

    学生の頃、ゴシック建築にとりたてて興味があるわけではなかった。ゴシック建築論の権威であった教授の研究室の自由な雰囲気にあこがれて、何とか研究室の一員に滑り込んだ。

    今回、この本を読み返して、自分は何ともったいないことをしていたのだろうと激しく後悔した。パノフスキーの「ゴシック建築とスコラ学」。そこには正に同時代の建築と哲学における相同性、構造主義的な視点だったではないか。こんなに近くに建築と思考の関係を巡る重要なテキストがあったなんて。

    あるいはゴシックの構築性に対する古典主義のボリュームの比例との対比。自分はゴシックをそのように読むことなど無かった。あれほどの貴重な資料に囲まれ、あれほどの先生の下に居ながら、何をしていたのかと。

    思い返せば、先生のある種の放任こそ、学問に対する真摯な態度だったのではなかったか?本当に興味のあることを見つけて全身全霊を傾けることが真の学問だ、という無言の教えではなかったか?今更ながら聞いてみたいと思ったが、先生は退官後数年で天に召された。今となってはただただ後悔ばかりが残る。

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シャルトル大聖堂 ゴシック (磯崎新の建築談義 06)はこんな本です

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