蟻の時代〈下〉

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制作 : Bernard Werber  小中 陽太郎  森山 隆 
  • ジャンニコミュニケーションズ (1996年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784897950266

蟻の時代〈下〉の感想・レビュー・書評

  • メーテルリンクの「昆虫三部作」は素晴らしい。

     特に蜜蜂の生活。あれの表現の美しさときたら、樓主はめろめろであった。

    (いやはや。樓主の蜂好きはこれによるところが大きい)

     しかしあれは、ほとんど観察記録、論文的なものだった。



     これは小説だった。

     一介の働き蟻が世界に疑問を持ち、

    浅はかな人間が与えた宗教(人間は神である)という言葉に惑わされずに、彼女は深い知識を得る。

     こう書くと、擬人化された足が二足歩行して、道具を使うマンガを想像するかもしれない。

     ところが、これは実に「蟻」。昆虫でしかない。

     登場人物達はほとんど、社会不適合者だったりする。

    蟻と交信する機械を作った男は特に、妻の死後は娘とさえ一緒に暮らさず、蟻を助けるために命を落としている。

     洞窟に閉じ込められた老若男女(ばーちゃん・夫婦・学者・子供)は蟻によって養われている。

    が、女王が交代したために、食料がストップ! 新しい女王は人間が嫌いだったのだ。

     壮絶な飢餓の中で、それでも彼らは共食いはしなかった。このあたりは凄い。

    子供も老人も食われずに、全員で悟りの境地に達するのだ。

    長い苦難の生活で肉欲と我欲を突き抜けちゃうという。



     これはまたしても、レア本か?

     いや、けっこう平積みにされていたから読んだ人も多かろう。

    ハードカヴァー本。全部で四冊。

     樓主ゴーストが一息に読める作品。

     中途にあるいくつかのクイズは真剣に考えたのだが、答えは出なかった。

    結局、本編の答えを見て「ああ!」と思う。

     読んだのは、六年以上前(2001年時に六年前だ)になるかな。蟻が嫌いだと読めない本。

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蟻の時代〈下〉はこんな本です

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