「会社法」のかしこい使い方――あなたの会社にも争いのタネが隠れている!
- アニモ出版 (2013年7月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784897951553
作品紹介・あらすじ
「会社法」が問題になる裁判の当事者の多くは、実は、上場企業ではなく、ごく一般的な小さな会社です!実際に起きた事例と裁判例をもとに、その問題点と会社法の必須知識、そして争いを未然に回避するための処方箋を具体的に指南!
感想・レビュー・書評
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ーーーーー↓SK2014/10/14↓ーーーーー
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会社法が問題となる事件の大半は、同族中小企業が舞台となって起きる。株主総会決議の取消し判決の対世効により事件の終息を見た一澤帆布加工所事件がその典型だ。同族中小企業において、例えば、2人の株主がどちらも株数の過半数を保有しない状況にあると、仲が良い時は別として、一転仲が悪くなると、株主総会の決議が滞る原因となる。このような八方ふさがりの状態を「デッドロック」といい、多くのロックバンドが「音楽性の違い」を理由に解散していくのと同じように訴訟合戦の末、どちらかの株主による「解散の訴え」の提起により、解散してしまうことも稀ではない。
また、最近の中小企業でみられるように登記費用節減の観点から、取締役の任期を10年としているケースがあるが、この将来的なリスクについても言及している。一度取締役として選任した者を「正当な理由」なく解任した場合、会社はその取締役に対し損害賠償責任を負うこととされ、具体的には、解任された日から任期満了までの報酬を支払わなければならない。任期の残年数が多ければ多いほど、損害賠償額も増大する。また「正当な理由」もなかなか裁判上、認められない現状にあるため、取締役の任期の延長については、慎重に検討することが必要だ。 -
会社法とは。。。を知りたくて買いました。
ほかにも法律的なのはたくさん本が出ているけど、羅列事項で分かりにくいというか頭に入らないので実際に起きた事件の判例をもとに会社法に照らして紹介しています。
非常に分かりやすかたし、僕はためになりました。 -
判例等あり、そこそこ面白く読めた。