TOKYO NOBODY―中野正貴写真集

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制作 : 中野 正貴 
  • リトルモア (2000年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898150313

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TOKYO NOBODY―中野正貴写真集の感想・レビュー・書評

  • 東京という都市に誰も写っていない写真ばかりの写真集。
    歓楽街やオフィス街、高速道路に人が写っていない写真ばかり見ていると不思議な気分になる。早朝の写真が大半、と思いきや時計の針が11を指している差写真もあったりして、著者が時間を書けて向き合っていたことがうかがえる。

    息のない東京という街は、不気味さとおかしさが交じり合っている。

  • 2000年発表。

    渋谷・青山・麻布・銀座・新宿・湾岸…街から人がいなくなり、残されたのは建物だけ。人間が作ってきたものは何だったのか。
    自然との共存を拒否し、破壊と想像を繰り返した人間が作り出した街の姿を捉えた写真集。



    どこを探しても
    人っこ一人いない
    東京の街。



    映画の中だけでしか見たことのない
    廃墟のようで
    近未来都市のような
    その想像の中の世界。


    都市という人工的な場所は
    人がいないだけで
    なぜか悲しげに見える。


    いるハズのものが
    そこにないことによる恐怖心。
    (山に囲まれた田舎町なら違和感はないハズ)



    まるで街の模型を見ているかのような
    非現実的な違和感を感じる。



    しかし本当によく
    こんな誰もいない街の瞬間を
    うまくフィルムに収めることができたなぁ〜と
    ビックリします。
    (正月や早朝にカメラを構え、ひたすら人がいない瞬間を待って撮影されたとのこと)



    大都会・東京から
    もしも人だけが消えてしまったら…


    まさにこんな感じなのかもしれない。




    人のいない場所を求めて11年間撮り続けてきた中野さんの
    その想像を絶する労力には脱帽するし
    発想の面白さは買いですね♪

  • Googleマップで、地図を航空写真に換えて見ることできますが
    道路上を走っているクルマの姿がほとんどありません
    あれ、どうなってるんでしょうね?

    それとも、自分も道路を走って地上から見ているとたくさん走っているようでも
    空から見るとクルマってまばらに見えるんでしょうか?

         □  □  □

    図書館で『TOKYO NOBODY』という写真集を借りてきました
    東京都内のあちこちの風景を撮ったものですが...人間が一人も写っていない!

    都会から「人間」という要素だけが抜き取られた風景なのですが
    これが不思議な雰囲気を漂わせています

    ...止まった時間が流れている

    矛盾した表現ですが、そう言いたくなってきます

    写真とは一瞬を切り取るということでもあるのですが
    これらの写真はトリックでもデジタル処理でもなく
    本当に人の姿が見えなくなった一瞬を撮ったそうです

    ワタクシの家の近所で歩行者の入った写真を撮るのも難しいことですが(笑)
    銀座のド真ん中で歩行者や動いているクルマがいない瞬間を撮るなんてもっと難しい

    SF映画なんかで、無人になった都市を主人公が歩くシーンなんてのがありますが
    映画と違ってこれは動かない写真です。ゴミが風で舞っていません
    人がいない、クルマがいない、風景は動かない...
    でも時間だけが流れているんです
    もちろん時間が流れても太陽の傾きが変わらないのだから
    理屈から言えば流れていないのと同じなのですが
    でも、流れているのを感じるんです

    静かなところにいると耳鳴りみたいなのが聞こえてきて
    それが「無音の音」だなんて言う人がいますけど
    ちょっとそんな感じですね。止まった時間が流れているっていうのは

    夜、人が活動を停めて休んでいるときに森や山が会話を始める...
    そんな言い伝えがどこかにあったような気もしますが
    人やクルマが消えた時間の狭間で
    都会が何かを語りかけようとしているのかもしれません

    http://todomatsu.com/archives/2009/02/22/tokyo_nobody.php

  • どうしても本当に人が写っていないことを探してしまいますね。ウオーリーを探せみたいに。東京を逆の視点からとらえた写真集ですね。

  • 上京したとき、どこにいっても人の多い東京に、度肝を抜かれた。
    しかし、この写真集の東京に人はいない。

    元日の早朝など、人がいない時間に撮ったものらしい。
    人がいない東京は、東京じゃないみたいで、不思議な感じがする。

  • 東京の街から人が消えた
    誰もいない都心の写真を撮ることは意外に難しそうだ

  • 90-00年にかけての東京。高速からの眺め。

  • 発想がおもしろい。出オチ感、あり。
    当時の東京の街並みが懐かしい。

  • 合成だろうけど、ディストピア的写真は好きだ

  • 久しぶりに、
    この写真集を見て、
    改めてすごい写真集だなーと見入ってしまった。

  • 渋谷・青山・麻布・銀座・新宿などの東京各所で、全く人がいない写真のみ。

    よくこれだけの写真を集めたなあ。

    見ていると、不安感や寂しさのようなものが湧き上がってくる。ただの風景写真ではそんな感情はでない。それは東京という世界有数の人口過密地帯において、『人』も風景の一部として認識されているからであろう。だから人が抜けることで単なる風景写真にも関わらず物足りなさを感じるのでは。

    写真集としてはアイデア+根性系であるが、見ているといろんなことが頭をよぎる作品であり、一見の価値有。

  • 13023

    原発事故で避難した町ってこういう感じなんだろうな。

    朝帰りの飲み屋街ってこういう風景だ。

  •  ありふれた東京の風景写真だが、人間がひとりも写っていない写真集。アラン・ワイズマン著『人類が消えた世界』を思い出した。
     おそらく早朝の瞬間を狙って撮ったのだろうが、銀座通りから場末の飲み屋街、高速道路、街角にいたるまで、人っ子ひとりいない東京の風景は無機質というか、非常に”汚い”ということがわかった。やはり、人がいてこそ街は息づくものなのだ。
     また、一般に思われているほど東京は四六時中、人であふれている訳ではなく、振り返った時に誰もいない瞬間は、特に冬の早朝によくあるので、写真に意外性は少なかった。

  • すごい! 東京に一人も道路に一台の自動車やバイクも存在しない不思議な写真集です。
    まるで世界が静止してしまったかのようです。
    きっと正月の早朝などを狙って撮影したんであろう力作です。

  • この読後感がたまんなぃ!!

  • 非現実感と静寂。オススメ。
    写真集の善し悪しは、放心できるか否かだと思いました。

  • 素晴らしい。
    1990年から2000年の間で、東京の街に人がいない瞬間を撮った写真集らしい。
    お正月とか、早朝とか、大雪の時とか人の少ない時を選んで動いたのだろうけど、それにしてもパノラマ写真のどこにも、人どころか車一台見えないのは壮観。その瞬間を求めた根気に脱帽。
    新しくても10年以上前の写真なので、今と変わった部分も多くて楽しい。メガバンクが誕生してなかったり、大江戸線の工事中だったり、お台場がほとんど更地だったりする。写真という形での風景の記録は、時を経るほど価値の生まれるものだと感じた。カメラが欲しくなる。

  • はじめは「わーほんとに誰もいない!」と一人はしゃいでページをめくっていたけど、だんだん無口に。この一枚を撮るために費やした時間や、「他の人も同じことをやってるかもしれない」という不安を抱えつつ撮り続ける精神力…写真の重み、背景の深さを感じた。すごい、の一言に尽きる。陳腐に聞こえてしまうのがすごく嫌なのだけど。

  • 東京にこんな瞬間があるんだ。少し前の東京なので、出来ることなら最近のも見てみたい。

  • 東京に行くと、いつも「窒息しそうだ」と思う。人があまりにも多すぎて。だから人のいない東京は別世界みたいで素敵だ。世界の終わりのような退廃的な雰囲気がある。けれどそこには人がいなくても「街」として東京が生きてる、研ぎ澄まされた格好よさを感じた。

  • 銀座、渋谷にも、人の気配が一切ない瞬間があるものだ。

  • 東京には本当に、時々ほんの一瞬、ふっと誰もいない瞬間がある。

  • 渋谷、青山、銀座、麻布、新宿、湾岸・・東京のど真ん中なのに、人がまったくいない写真集。元旦や早朝の一瞬に撮影されたらしい。
    中でも歌舞伎町とセンター街が無人の瞬間は映画の世界。
    東京に人がいない、なんとも気持ち悪い不安感を感じつつも東京を好きになる写真集。

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TOKYO NOBODY―中野正貴写真集の作品紹介

渋谷・青山・麻布・銀座・新宿・湾岸…街から人がいなくなり、残されたのは建物だけ。人間が作ってきたものは何だったのか。自然との共存を拒否し、作っては壊し、壊しては作り、創造と破壊を繰り返してきた歴史がここに。

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