特急田中3号 オフィシャル・ガイドブック

著者 : 橋本裕志

• リトル・モア (2007年6月16日発売)

作品紹介・あらすじ

ドラマ『華麗なる一族』の脚本で揺るぎない筆力をみせつけた俊才、橋本裕志によるシナリオを完全採録!さらに、プロデューサー・磯山晶(『木更津キャッツアイ』、『タイガー&ドラゴン』ほか)による撮影前夜秘話や多数スチール、鉄道コラムなどを満載し、『特たな』の新たな魅力が見えてくる。

感想・レビュー・書評

[メイプルマフィンさんの感想 · 2009年1月12日]

このドラマがオンエアされた頃は、テツ道にハマる直前だったもので見逃してしまったのだが、この本の存在がずっと気になり続け＆表紙写真に惹かれ、ようやく手にとってみた。
とはいえ、内容はドラマシナリオなので、シナリオなんて読むの久しぶりでど〜かな〜と思ったものの、即のめりこんでしまい一気読み！！
まず、鉄道で青春ドラマを作ったその姿勢に感動。ぶっちゃけドラマとしてはベタで、ひねりが欲しい部分は多々見受けられたものの、江ノ電、荒川線、ロマンスカー、つくばエクスプレス、北斗星…人気の鉄道を次から次へととり上げ、勿論テツの登場人物による詳細な鉄道解説もしっかりと。小ネタも満載！何でドラマ見なかったのだ〜と悔やまれる。だってやっぱり映像で見たいじゃない〜(泣)セリフを追いながら必死で脳内で映像化し、足りない部分は読後にドラマのサイトで補填。演出家達の裏話や、テツとしておなじみホリプロマネージャーの南田氏による用語解説も読み応えあり。
万人のテツにおすすめ…ではないけど、テツ初心者が勉強がてら鉄道青春物語でも読んでみたいと思われたなら、どうぞ！主人公田中のキャラは初めはウザく感じるかもしれないが、結局のところ自分、ベタな青春群像モノが大好きなので、楽しく読ませて頂いた。いくつか心に残るセリフあり。「鉄道は優しさと逞しさでできている。」