トリガー

著者 : 板倉俊之

• リトル・モア (2009年6月29日発売)

作品紹介・あらすじ

2028年、射殺許可法下の日本-。拳銃ベレッタを手に、トリガーが「悪」を裁く。疾走する、近未来ハードボイルド。

感想・レビュー・書評

[ゆきみだいふくさんの感想 · 2023年3月23日]

板倉俊之さんの著書で『蟻地獄』が２作目で『トリガー』が処女作。
蟻地獄が衝撃的すぎて少々このトリガーは物足りなさを感じつつ読んでいたけど、やっぱり最後には『はぁ〜、そうなるのね、そういうことね』と唸らされた。
文章も読みやすく表現もその場面を想像しやすい。
さすがコント師、板倉俊之さん。

[pbh23864さんの感想 · 2022年9月12日]

描写に突っ込みを入れだすとキリがないので割愛。

短編集にした構成は小説の設定にマッチしている。

[はるさんの感想 · 2022年3月31日]

オムニバス方式で、主人公が淡々と変わるだけかと思いきや、本全体でストーリーがあり面白かった！
板倉さんのニヒルな笑いが目に浮かびます

[ゆうさんの感想 · 2020年12月23日]

板倉俊之さんの本は、蟻地獄から読み始めました。ハードボイルドが苦手ですが、板倉さんのハードボイルドは読んでいてスカッとします。
大どんでん返しも楽しみです。

[nira1013さんの感想 · 2018年10月29日]

<b>上質なコントライブのような展開</b>
著者の初小説作品。
バッドテイストなハードボイルドを標榜しているようで、軽妙な語り口が妙な味わいを出す。
序盤、この手の設定でテンプレなエピソードが続くかと思うと、
後半では、トリガー不明、不殺、不在の変化球が続く。
終盤、トリガー同士が大勢で絡む盛り上がりを期待したが、そこまではいかず。
そもそもトリガー同士は戦えないしねｗ

指摘されているように表現の幅がまだなく軽薄な印象はある。
設定に酔ってしまうところもある（DQN家族のエピソード）。
しかし、予想以上に楽しめた。もう少し、追いかけてみたい。

[hawk-owlさんの感想 · 2017年12月24日]

インパルスの板倉俊之が書いた処女小説。射殺許可法によって国王から拳銃の所持を許されたトリガーに絡む物語。連作短編集の形で、トリガーになった人間や殺される市民、その遺族のドラマが展開する。ストーリーは面白いし、場面場面の表現にも惹かれるところが多いが、文章の流れは良くない。次の蟻地獄も読んでみようかな。

[nopaceさんの感想 · 2017年1月21日]

射殺法が適応された社会の話。諸所ストーリー展開が読めてしまう節があるが、これをあの板倉さんが書いたのはすごいと思う。普通に面白く終わらせ方も好き。
なんとなく板倉さんが考えそうな世界だなと感じた。ちなみに私はトリガーがきちんんと選出されるのであればこんな世界は賛成。

[ma-shさんの感想 · 2014年5月19日]

私的にお気に入りの本多孝好さんのストレイヤーズクロニクルっぽいカバーとタイトルに魅かれ購入。
聞いたことのある著者だなっ と思ったら
インパルスの板倉さんの以前話題になった作品でした。

「トリガー」を廻る因果応報が飽きさせずにショートストーリーになっており楽しめ、結構感動のストーリーもありました。

[LEVEL497さんの感想 · 2013年6月19日]

映像化を前提とした作品だと思うので、小説としては甘い部分もあるが、トリガーになった人々が直面するであろう状況、問題を数パターンオムニバス形式で記してあり、読みやすいし作者のコント師としての引き出しの多さも手伝ってエンターテインメントとして楽しめる。読み進めていくうちに「自分だったらどうするか」「何が善で何が悪か」を自然と自分に問いかけている。後味は決して良くないが、最後まで飽きなかった

[kurukurukomatsuさんの感想 · 2013年5月28日]

インパルスの板倉さんが書いた本。
設定が板倉さんぽい。

ハードボイルドらしいが、リアル鬼ごっことバトルロワイアルの合体版のような感じ。

秩序があるのか無秩序なのか、考え方によってはどちらとも言えるかもしれない。

映像化してないなら、映像化すればいいのに。

著者プロフィール

吉本興業所属。お笑いコンビ「インパルス」のすべてコントの作・演出を手掛けている。2009年、初の小説『トリガー』を発表。その他の著作に『蟻地獄』『機動戦士ガンダムブレイジングシャドウ』『月の炎』シリーズなどがある。

「2021年 『鬼の御伽』 で使われていた紹介文から引用しています。」