銀河鉄道の夜

  • リトル・モア
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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898152782

作品紹介・あらすじ

布、糸、ビーズやクリスタルで織りなす宇宙-空前絶後の名作『銀河鉄道の夜』決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 日本一高い展望図書室で手にした一冊目は「銀河鉄道の夜」、ある意味で日本で1番銀河に近い場所で読んだ1人になれたのかもσ(・ω・`)

    清川さんのアートと本作の雰囲気は相性抜群!!
    本当は夜に星を見ながら...なんて思ったりもしましたが、星を見るためには室内を暗くしないといけないので、そもそも読書には不向きですよね^^;

    有名な宮沢賢治未完の物語。

    <あらすじ>
    物語は、星祭りの夜に始まります。ジョバンニは家が貧しく、父親は漁に出て帰ってこないため、学校でも働きでも身が入りません。クラスメイトにからかわれたり、牛乳をもらえなかったりして、彼は一人で丘に行きます。そこで彼は銀河鉄道に乗り込み、親友のカムパネルラと再会します。

    二人は銀河を旅しながら、様々な人や物語に出会います。鳥を捕る人や船から来た青年と姉弟、蠍の火の話をするかおる子などです。二人は「本当の幸い」とは何かを考えるようになります。

    旅の終わりに、ジョバンニはカムパネルラと一緒にみんなの幸いのために生きようと誓いますが、カムパネルラは突然消えてしまいます。ジョバンニは目を覚まし、カムパネルラが川で溺れて行方不明になったことを知ります。しかし、父親がもうすぐ帰ってくることも知らされ、ジョバンニは勇気づけられます。



    ビーズや布、クリスタル、糸で織りなす宇宙。


    『幸せな王子』『人魚姫』につづく、清川あさみ、絵本シリーズ最新作がついに完成。

    水素よりも透明な銀河の水、サファイアやトパーズの河原、
    眼もさめるような白い十字架、楽器の旋律森、りんごと薔薇の匂いがする風、
    きらきら燃えるとうもろこしの地平線……。
    鳥を捕る男、踊るインディアン、ハープのような孔雀、
    タイタニック、跳ねる鱒、真っ赤な蠍……。

    宮沢賢治が言葉で描いた空前絶後の情景が、ページをめくるたび、目の前に鮮烈に立ち上がる--。

    永遠の名作 『銀河鉄道の夜』決定版!!

    内容(「BOOK」データベースより)

    布、糸、ビーズやクリスタルで織りなす宇宙―空前絶後の名作『銀河鉄道の夜』決定版。

    著者について

    清川あさみ
    1979年生まれ。学生時代より、モデルとして人気を得て連載やスタイリングを手がける。
    現在、糸や布を使ったアート作品、衣装、空間、映像、
    イラストレーションを創作するアーティストとして多方面で活躍中。
    そのオリジナルな手法と世界観をもつ作品を発表し続け、世代をこえて注目されている。
    また、数々のCDジャケットや広告のアートディレクションを手がけている。作品集や展覧会も多数。
    おもな著書に作品集『futo』(マドラ出版)、『美女採集』(INFAS)、『caico』(求龍堂)、
    絵本に『幸せな王子』、『人魚姫』(ともに小社刊)などがある。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    清川/あさみ
    1979年淡路島生まれ。2001年より糸や布を使った数々のアート作品、衣装、空間、イラストレーションを発表しつづける作家として、そのオリジナルな世界観が様々な分野から注目されている。またCMなどの広告、CDジャケット等を数多く手がけるアートディレクターとしても活躍している

    宮沢/賢治
    1896年岩手県花巻市生まれ。1933年(昭和8年)、37歳で没。1924年(大正13年)『春と修羅』『注文の多い料理店』を出版。生前刊行されたのはこの二冊だけだが、空前絶後の魅力にあふれた作品群によって没後評価が高まり、数多くの童話や詩集が刊行され、国民的作家とされるようになった。盛岡高等農林学校に在学中に日蓮宗を信仰するようになる。卒業後一時上京したが、妹の病のため帰郷し、花巻農学校の教員となる。辞職後も、岩手の地で、農耕と創作に献身した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      パシフィコ横浜行く予定があります〜
      ○ンドマークタワー見上げたいです…(*^^*)ᴠ
      パシフィコ横浜行く予定があります〜
      ○ンドマークタワー見上げたいです…(*^^*)ᴠ
      2023/11/23
    • ヒボさん
      コンサートですか?
      いいですねー♪
      〇ンドマークタワーはすぐ近くなので、タイミングが合えば天空図書室じゃなかった、展望台からの景色も楽しんで...
      コンサートですか?
      いいですねー♪
      〇ンドマークタワーはすぐ近くなので、タイミングが合えば天空図書室じゃなかった、展望台からの景色も楽しんでください( ´ ▽ ` )ノ
      2023/11/23
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      はーい‪ ⸜(*ˊᵕˋ*)⸝‬♪♪☆
      はーい‪ ⸜(*ˊᵕˋ*)⸝‬♪♪☆
      2023/11/23
  •  宮沢賢治さんの「銀河鉄道の夜」…清川あさみさんの刺繍アートが、この作品の雰囲気にぴったり!すごくキレイな作品になっています。

     ストーリーもすごくよかったです。子どもの頃読んだことはきっとあったんだと思うんだれけど、記憶が曖昧っ(汗)…この年になって読むと、しんみりと心に染みるストーリーだと感じました。主人公はジョバンニという少年で、友人のカンパネルラとともに銀河鉄道にのって宇宙を旅するというもの…。車中での他の乗客との出逢いや、宇宙の様子も描かれていました。いろんな説があるんですね…、カンパネルラは賢治さんの妹がモデルとか、車中で出逢う親子はタイタニック号での遭難事故にあったとか…そして、この作品、未完なのですね…!!賢治さんはどんな物語を続けたかったのかなぁ…。

     いろんな事を思いながら、秋の夜長の読書を楽しむことが出来ました。

    • かなさん
      チーニャさん、おはようございます。
      チーニャさんは、この作品読まれてるんですね(*^^*)
      なんか、同じ作品でも、まったく印象が異なって...
      チーニャさん、おはようございます。
      チーニャさんは、この作品読まれてるんですね(*^^*)
      なんか、同じ作品でも、まったく印象が異なってくるんですよね!
      だけど、やっぱり同じ作品だから、
      読後考えることは、一緒だったりするんですよね!

      だけど、宮沢賢治さんの色んな作品を読んでから
      この「銀河鉄道の夜」を読むと、
      受け止め方も違ってくるんでしょうね(^^)/
      やっぱり、深いですよねぇ…色んな意味で…
      宮沢賢治さんの作品って…やっぱり、スゴイですよね!
      2023/10/20
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      かなさ〜ん、こんにちは〜(*^_^*)
      ありがとうございます。そうですよね。同じ作品でまったく違って感じる程に凄くキレイな作品ですよね〰️。...
      かなさ〜ん、こんにちは〜(*^_^*)
      ありがとうございます。そうですよね。同じ作品でまったく違って感じる程に凄くキレイな作品ですよね〰️。うちの方の図書館では残念なことに清川さんの作品はなくて他館からお取り寄せしたんですよね☆

      先日行った賢治記念館やイーハトーブ館などではたくさんの本やDVDなど購入できるように集められてましたね。清川さん本の他にも、デジタルペインティング手法の画集絵本〈KAGAYA〉があってそれもキレイでしたね。凄く迷いましたが購入しないで、素朴な絵の絵本の方を気に入って一冊、買ってきました…

      あと、内容としては、主流なのは最終稿ですが、初期形の本もわずかにあったりするんですよね。
      初期形1〜3そして最終形へと大幅改編がされてるんですが…。初期形は、ブルカニロ博士やその分身らしい黒帽子…の人物も登場するらしいです。そしてすべては一種のテレパシーによる博士の思考実験であったと告げられる内容のようで、ちょっと興味深いですよね…。それは特別展のパンフレットに載ってました。(でも私は最終稿の展開が好きなので満足してます…)

      学生の頃この本、難しく思えて途中でやめていてたのですが今になって再挑戦してみたら、悲しい内容ですが、感動してしまいました。
      かなさんにも、読んでいただいて、嬉しいです(*^^*)♡
      ありがとうございま〜す!
      2023/10/20
    • かなさん
      チーニャさん、おはようございます♪
      そうだったんですね、
      お取り寄せしてこの作品は読まれたんですね!
      私も遠方の図書館からのお取り寄せ...
      チーニャさん、おはようございます♪
      そうだったんですね、
      お取り寄せしてこの作品は読まれたんですね!
      私も遠方の図書館からのお取り寄せデビュー
      やっと先日しちゃいました(*^^)v

      チーニャさんが訪れた賢治記念館、イーハトーブ館、
      私もいつか行ってみたいなぁ♡

      「銀河鉄道の夜」のいろんな形で手に取ることができますね!
      そんな私たちってすごく幸せですよね(*^-^*)
      これからも折に触れて、違った形の「銀河鉄道の夜」、
      読んでみたいです♪

      私も最終稿が好き!っていってもまだ、他は読んでないので
      なんとも言えず、でも読んでみたいです!
      色々教えてもらえって嬉しいです。
      こちらこそ、本当にありがとうございます。
      2023/10/21
  • 『銀河鉄道の夜』をゆっくり読むならこの本と決めていて、やっと購入。
    美しい!!
    清川さんのアートが本書の世界観にぴったりで、奥行きを増していた。
    既に所持している『幸せな王子』より、こちらの方がもっとずっと綺麗だった。
    本当に素敵。
    作品ページも数が多くて、大人も子供も楽しめる。

    作中、「天気輪の柱」とは賢治の造語とのこと。
    私は太陽柱のようなものを想像した。
    ただ、このシーンは夜。
    月に虹色の暈が(太陽で見られるように)かかって、そこから柱のように光が降りてきているのかしら?
    不思議な光景だ。
    その「天気輪の柱」が、ジョバンニを「銀河ステーション」へと導く。
    体調が思わしくない母を思う気持ち、戻ってこない父親、学校に通いながらこなす仕事、同級生の意地悪…それらの言いようもない悲しみや、
    「ああぼくはその中をどこまでも歩いて見たい」
    という願いが、ジョバンニをこのような世界に引き込んだのかもしれない。
    あるいは、ジョバンニを気にしていたカンパネルラも。
    双方の思いが、銀河鉄道を引き寄せたのかもしれない。

    北十字(はくちょう座)のシーンのあと、然り気無く挿入されている「鳥を捕る人」のシーン。
    銀河鉄道に乗車してくるということは、この人もまた命を落としているのだろう。
    だが、なんだか唐突だ。
    「茶色の少しぼろぼろの外套を着て、……赤髭の背中の屈んだ人でした。」
    「わっしはすぐそこで降ります。わっしは、鳥を捕まえる商売でね」
    ネットで星座図鑑を画像検索した。
    夏の大三角形(はくちょう座・わし座・こと座)を横切るように、小ぎつね座があった。
    星座絵図では、狐が鳥(ガチョウ)を咥えている。
    このことから、鳥を捕る人=小ぎつね座を擬人化したのでは?という説があるようだ。
    こんな文章がある。
    「鳥捕りは二十匹ばかり、袋に入れてしまうと、急に両手をあげて、兵隊が鉄砲玉に当たって、死ぬときのような形をしました。と思ったら、もうそこに鳥捕りの形はなくなって、かえって、「ああせいせいした。どうも体に丁度合うほど稼いでいるくらい、いいことはありませんな。」」
    そして、見るともう銀河鉄道の車両内に戻ってきている。
    そのことから、"鳥を捕る人=小ぎつね座の擬人化"と考えるなら、この場面もしっくりくると思えてきた。
    小ぎつねが川で鳥を捕っている時に、猟銃で打たれて命を落としたように思えたからだ。
    そして「ああせいせいした。どうも体に……」の台詞。
    地球上の生態系を守るのなら、むやみに捕りすぎることなく、体に合う分(食べる分)だけ捕るのが良いと説いているように思える。

    次に現れる車掌のシーン。
    カンパネルラとジョバンニはそれぞれ違う切符を持っている。
    カンパネルラは「小さな鼠色の切符」。
    ジョバンニは「はがきぐらいの大きさの緑色の紙」。
    ジョバンニの持つ緑色の紙は、"三次元からやってきた者が持っている切符"であるらしいこと、
    "不完全な幻想第四次の銀河鉄道では、どこにでも行ける切符"であることが分かる。
    ジョバンニだけはどこまでも行くことができ、また三次元へと戻ることが出来る、との暗示だろうか。

    "鳥を捕る人"が言っていた"幻想第四次"。
    ジョバンニも、これが幻想であることを薄々感づいているように思える。
    と言うよりは、いつかお別れすること、或いは別れが近いことを感じ取っていたのかもしれない。
    急に悲しくなったり、ここからは降りて遊んでいこうと言いたくなったりしている。
    ジョバンニは、川へ落ちてしまったカンパネルラとの最後のひとときを銀河鉄道で過ごすのだ。

    作中に登場する、鶴や孔雀、インディアンも皆、天の川を取り囲むように位置している星座だ。
    蠍が赤く燃えているのは、きっと、蠍座の一等星アンタレスが赤く輝いている星だからだろう。
    銀河ステーションを出発した銀河鉄道は、はくちょう座を通り、わし座(鷲の停車場)を通り、インディアン座や蠍座を抜けてサウザンクロス(南十字星)へと向かっている。
    ちなみに双子座の隣にケンタウルス座があり、そばにはクリスマスツリー星団も実在していた。

    旅の途中、「本当の幸い」「一番の幸い」という言葉が何度も登場する。
    賢治の思う本当の幸いとは何だろうか。。。
    タイタニック号の沈没事故で命を落としたと思われる青年と姉弟が登場するシーン。
    燈台守は言う。
    「何が幸せか分からないです。本当にどんな辛いことでもそれが正しい道を進む中での出来事なら峠の上りも下りもみんな本当の幸福に近付く一足ずつですから。」
    すると青年も答える。
    「ああそうです。ただ一番の幸いに至るために色々の悲しみもみんな思し召しです。」
    "賢治の本当の幸い"とは、たとえ命を落とそうと、誰かのためになるのなら…という自己犠牲の心こそが「本当の幸い」であり、それを貫いたものは救われるのだという意味なのだろうか。
    彼らの裸足だった足には、いつしか白い柔らかな靴が履かされている。
    では、現代を生きる私達にとっての「本当の幸い」とは何だろう。
    自己犠牲であるとは言い切れない。
    けれど世の中が変わっても、各々の立場や年齢によって、普遍に問われ続けることだろう。
    もしかしたら賢治も、読者それぞれがずっと考え続け、ひいては作品自体が普遍的なものへとなってゆくのを望んだのかもしれない。

    「……僕はもうあのさそりのように本当にみんなの幸いのためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。」

    「けれども本当の幸いは一体何だろう。」

    「僕もうあんな大きな暗の中だって怖くない。きっとみんな本当の幸いを探しに行く。どこまでも僕たち一緒に進んで行こう。」

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      kuma0504さん、
      ✩Merry Xmas•*¨*•.¸¸☆

      『ミルクのような銀河』 
      を実感されたんですね…!!

      …それはもう、感...
      kuma0504さん、
      ✩Merry Xmas•*¨*•.¸¸☆

      『ミルクのような銀河』 
      を実感されたんですね…!!

      …それはもう、感動します!!

      30年前にkumaさんが宿泊されたSLホテルの画像検索してみましたよ。ブルートレインの宿舎の周りに金網らしきものが、見えていますからイルミネーションのようにきっと光るのでは…⁉とそう思えたりしましたし…まさに銀河鉄道の夜の世界観があるように想像しました…。
      もう廃業されてしまっていてもう宿泊できない訳で…それだけでもう、めちゃくちゃレアな体験をされてますよ…。
      そこで、思わず、ミルクのような満天の星空。しかも240度ぐらいの大展望で…迫ってくるようだなんて、忘れられないですよね!!
      そんな息をのむような瞬間に、
      であえたのは、何か奇跡的にも感じますね。
      だって、kumaさんが、夜にかなり寒いのに…なぜかふと思いたって外に出てみなければね…。旅行の疲れですぐに眠ってしまっても不思議ではないのですから…ね。

      しかも、みぞれがびちょびちょ降ってくるとkumaさん表現されてますように、まさに「永訣の朝」の、みぞれの空模様でしょうかね…。多いんですね、岩手の冬って。
      だからこそちょうどその日、素晴らしい満天の星空が見れたなんて凄い奇跡だと思わずにはいられませんね、私。

      kumaさん30年前に素晴らしい旅をされたんですね〜
      感動してしまいました…
      ありがとうございます。
      2023/12/25
    • kuma0504さん
      チーニャ、ピーナッツが好きさん、
      こちらこそ、もうすっかり記憶の底にしまっていた旅のことを思い出させてくれてありがとうございます♪

      あの頃...
      チーニャ、ピーナッツが好きさん、
      こちらこそ、もうすっかり記憶の底にしまっていた旅のことを思い出させてくれてありがとうございます♪

      あの頃は、デジタルカメラもないし、旅レポートも書いてなかったので、旅の全貌は未だに曖昧なんです。それに、弟の宮沢清六さんにあったんだよ、と言っても「ふーん」と言って返されるだけだし、あの賢治のお父さんが仏教講演会をよく催し、賢治も泊まっていた大沢温泉に泊まったんだよ、と言っても興味なさそうなので、混浴露天風呂に入ったら若い女性が入ってきてね、とかいうような話でなんとか興味を繋いでいたような覚えしかない。

      SLホテルに着いたのは、確か8時過ぎごろで、私が最後の食事でちょっと迷惑かけたような記憶が‥‥。食堂車は独立していて、確かそこに行くまでには外に出なくちゃいけなかったと思う。その時に夜空を見たのです。

      かえすがえすも、「春と修羅」にあるような、小岩井農場の散策ができなかったことが心残りでした。宿舎のことは他には全然覚えていないけど、朝食の牛乳、バター、ヨーグルト、チーズは、全部人生で1番美味しかった乳製品だったということだけ覚えています。記憶というのは、取り出せばまだまだ取り出せるものがあるんですね。
      2023/12/25
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      kuma0504さん、
      わかります。そうですよねぇ、30年前ですものねぇ…。今の旅の仕方とはもう、いろいろと、まるで全然違いますよね…(笑)...
      kuma0504さん、
      わかります。そうですよねぇ、30年前ですものねぇ…。今の旅の仕方とはもう、いろいろと、まるで全然違いますよね…(笑)いろいろ忘れてしまって当然ですよね…。私は無理です、覚えていられないです…ハイ!

      傍らに珈琲を。さんの『銀河鉄道の夜』の素晴らしいレビューのコメント欄でコメントしてよかったです☆
      kumaさんからも貴重な旅のお話を伺えました!
      傍らに珈琲を。さんもkumaさんと同じように「春と修羅」がお好きだと、このコメント欄で教えていただきました。
      私は難しそうなのでなかなか挑戦できてないのですが…私もいつか…、いつの日か…と思います!

      ありがとうございました。
      2023/12/25
  • 清川あさみさんの刺繍が「銀河鉄道の夜」の世界観によくあってる。

    星が降り注ぐように、
    まるで星がそこにあるように美しく物悲しい。
    母の笑顔だけを願うそのやさしさとそれさえあればと思う切なさ。

    「カムパネルラ、僕たちどこまでもどこまでも一緒に行こうねえ。」
    ジョバンニとカムパネルラの可愛らしい喋り方が大好き。

    そして、全体にわたる寂しい感じは清潔感とやさしさの現れのように思う。
    とてもとても深い話だ。
    何度読んでもその本当の意味は理解できないような気がする。

    小学5年生の時の担任の先生がとても宮沢賢治を好きで
    授業でも良く話してくれた。
    なので、私が宮沢賢治を思う時は先生のことも一緒に思い出し
    先生のことを思い出すと宮沢賢治のことを思い出す。

    「本当の幸いはどこにあるのだろう」
    もうすでにそこにあるのかもしれないがきっと
    きっといつまでも探すことなのかもしれない。

    読むのは結構しんどいけれど
    読めば先生に会えるからきっとまた読むな。

  • 誰もが知る『銀河鉄道の夜』と
    清川あさみさんの刺繍アートのコラボ。
    幻想的で素敵だった。
    宮沢賢治の世界ととても合う。
    特に北十字とプリオシン海岸のページが良かった。

  • 清川あさみの絵本シリーズ第5弾として、「宮沢賢治作『グスコーブドリの伝記』」が6月末に発売予定。

    エル・オンラインが独占先行公開
    映画『グスコーブドリの伝記』×清川あさみのスペシャルポスターが完成
    http://www.elle.co.jp/culture/news/celeb-budori-12_0523

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「美女採集とかも良いですよね」
      私は、こちらの絵本から入ったので、写真は後から見たのですが、恐ろしくセンスの良い方ですよね。
      品切れ(絶版?...
      「美女採集とかも良いですよね」
      私は、こちらの絵本から入ったので、写真は後から見たのですが、恐ろしくセンスの良い方ですよね。
      品切れ(絶版?)になってるピエ・ブックスの「清川あさみ作品集 ASAMI KIYOKAWA 5 STITCH STORIES」が欲しい。。。
      2012/07/03
  • 清川あさみさんのビーズ刺繍が悲しく美しい「銀河鉄道の夜」を伴奏する美しい一冊。表紙の作品が特に好き。

    あまり予備知識がないままに「銀河鉄道の夜」を初めてちゃんと読んで、不思議だ…と思いながら読み進めた。宇宙という科学的題材に、キリスト教的モチーフを散りばめ、幻想的に進む物語。主人公の孤独な少年の夢の中を一緒に旅する感覚だった。物語の中盤、タイタニックを素材とする話が出てきて、そういうことかとはっとした。難しかったなぁ。

  • ページをめくるたびに美しい、深い世界が広がる。
    本当に素敵です。(宮﨑あおい)

    ページをめくるたび、新しい意味付けが
    ぼくの中で築かれていく

    振り返ったところで、もとに戻ることが
    永遠にないことに気づく

    未来へ想いを馳せるたび、無意味な抱擁が
    いきることを問う

    そのとおりの一冊。宮沢賢治の世界がまた一つ深まりました。

  • 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』はSFファンタジーである。宮沢賢治の代表作である。SFファンタジーの描写に古さを感じさせず、現代に作られてもおかしくない。猫のキャラクターでアニメ映画化された。

    銀河鉄道は電車である。NHK『ブラタモリ』「花巻~花巻はなぜ宮沢賢治を生んだ?~」(2019年12月7日)で林田理沙アナウンサーは銀河鉄道に蒸気機関車のイメージを持っていた。松本零士『銀河鉄道999』(Galaxy Express 999)に引きずられたのではないだろうか。戦前の『銀河鉄道の夜』が新しい電車で、戦後の『銀河鉄道999』が蒸気機関車に先祖帰りしている点が興味深い。

    『ブラタモリ』は宮沢賢治を化学肥料の導入など農業の改革者として紹介した。新しいものを取り入れる革新者という視点は新鮮である。宮沢賢治には近代化に対抗する共同体主義者というイメージがある。「雨ニモ負ケズ」が典型であるが、『銀河鉄道の夜』も自己犠牲を美化する方向に解釈される可能性がある。それと異なる視点は全体主義に利用されないために貴重である。

  • 宮沢賢治の物語と清川あさみの刺繍アートのコラボレーション。

    最初開いた時、絵の美しさに圧倒されました。
    刺繍やスパンコール、ビーズで彩られた星空は、華やかで幻想的。
    宮沢賢治の文章は透き通った印象で、それでいて暖かみも感じられます。
    哲学的で、行間から何か汲み取れないかと考えた時、
    絵がある事でイメージが掴みやすく、より登場人物たちに
    想いを馳せる事が出来たように思えます。

    秋から冬、寒い季節の夜長に一人、ゆっくりとページを繰りたい、
    そんな大人向けの絵本でした。

    図書館スタッフ(学園前):あんりみ0

    ----------
    帝塚山大学図書館OPAC
    https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/563983

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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