押し入れの虫干し (真夜中BOOKS)

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著者 : 高山なおみ
  • リトル・モア (2011年12月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898153253

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押し入れの虫干し (真夜中BOOKS)の感想・レビュー・書評

  • 些細なことを覚えていたりする。小指をぶつけるように思い出したりする。すっかり忘れてしまって逆さまにしたって出てこないこともある。積もり積もってわたしがここにいる。まだなんでもなかった女の子の、なんでもない日々の記憶。文中の太い字はとてもおとなで、挿まれたこどもの絵とのあいだでゆらゆらただよった。

  • 料理家高山なおみによる自伝的物語。現在のふとしたことから思い出がよみがえり、思い出に刺激されて行動する。そんな流れがふんわりとして流れるように読みました。
    描くエピソードによるものも大きいのかもしれませんが、高山なおみの文章には味と匂いが濃厚です。それも人工的なものでなく土の匂い血の味といったような生のままの自然の味と匂い。だからこそ思い出のエピソードに血が通い、今目の前で起こっていることのように、自分の経験のように感じられるのでしょう。折々に挿入された著者自身の子どものころの絵も、それに拍車をかけるのかも知れません。確たる味と匂いだから拒否反応も強いでしょう。でも一度気に入れば病み付きになってしまうのです。そうして高山なおみの文章に惚れていくのです。でも読み終えた後、無性にお腹が空くのは読むことにそれだけ体力を要するからでしょうかね。

  • 人の子ども時代を覗き見てしまった感じ。文体はあまりこのみではなかったけれど、不思議な誠実さがあった。

  • 2015/05/27 読了
    高山なおみさんが大好きなので彼女の過去の思い出とか空想とか脳内とかいろいろ知れて嬉しく思うし文章の拙い感じとかチグハグな感じとかたまらなかったりする。彼女のことはさほど興味ない方は過去と今がぐちゃっとなっていてハテナハテナとなってしまうかつまらないかになってしまうのではなかろうかどうだろうかどうでしょうか。

  • う~ん、どうも文章が読みにくくて入りこめなかった。

  • 流れで買った高山なおみ。
    この人のお料理は好きなんだけどなぁ。

    しかしよくまあ小さい頃の出来事を細かく覚えてることよ。
    昭和20年代ごろの古き良き時代。
    時代も私とほぼ重なってると思うんだけど…やっぱり入っていけないこの文章。

    やはり装丁買い。

  • 幼稚園のお誕生会のときに出る、ドーナツの話。幼稚園の先生だった高山さんのお母さんが、お誕生会のたびに食べずに娘や息子のために持ち帰ってくれた、時間のたった、かたいドーナツ。想像しただけでよだれ出ちゃう。

  • NHKの番組でとてもゆっくり丁寧に話す方だな、と興味を持ち
    初めて読みました。
    幼少期のことを事細かに記憶されており、色彩豊かな雰囲気でした。
    過去と現在を行ったり来たり、太文字の文章が心にきっかけを作り、
    興味を持ち続けて読み進めることができました。
    吃音があったことからか、本全体に渡り少し寂しげな雰囲気があり
    藁半紙風の紙や挿絵、手のひらサイズの大きさが
    とてもよく雰囲気に合っていました。

    今度は料理の本も手にしてみようと思います。

  • 高山なおみさんの本、出たらついよんでしまうのだけど、相変わらず文書が拙い。ブログを書籍にした本はその拙さもよかったけど、この本みたいに文書を売りにするのは、ちょっと向いてないんじゃないかな…。

  • 読めば読むほどに、この人好きになる。

  • 著者の "剥き出し感" の原点はきっとここ。この人が料理の道へ進んだことを不思議にも当然のようにも思う。ku:nelや天然生活にも出ているとはいえ、それら雑誌に対して(失礼ながら)私が勝手に持っている "なんかちょっと人工的なナチュラリスト" というイメージとは違い、著者はもっとずっとなまなましく原始的。『帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。』や『日々ごはん』も再読したい。

  • 以前読んだエッセイ「高山ふとんシネマ」で、なかなかの文章の書き手だと思っていたが、このエッセイでますますその感を強くした。

    子供の頃の思い出を元に、今現在の暮らしと昔の記憶が変幻自在に行き来する内容。文中に差し挟まれた子供時代の自作のへたくそな絵がいかにもその頃を思い出させる。(通勤電車の中でこの挿絵のページが出てくるたびに少し恥ずかしい思いがした。)

    恥も外聞もなく、思い起こすのも恥ずかしいいろんな思い出を赤裸々に描いているところが只者ではない。

  • 幼い頃の記憶も、彼女の場合、食べ物にまつわるものが多いようだ。
    というか、食べ物にからんで記憶している、ようだ。

    「台所の天井には、見たこともなき赤黒くて長いものが、何本もぶら下がっていた。Sちゃんちに遊びに行くたんびに、私はその長くて赤黒いものを、食べてみたくてたまらなかった。(略)それは生まれて初めての強烈な味だった。新しい木の匂いと合わさって、ママちゃんのお化粧のいい匂いも合わさって、見たことも行ったこともない、どこか遠い外国の味がした」というサラミソーセージとか。

    毘沙門さんのお祭りも、
    「りんご飴、お好み焼き、カルメ焼き、味噌おでん、いかの丸焼き、べっこう飴、焼きそば、やきとり」
    として記憶される。

    限りなく自伝エッセイに近い物語。
    なんだか本当に、昔の作文や絵や古いアルバムを放り込んだままの押し入れに、迷い込んだようだよ。

  • 高山さんの少女時代を垣間見れる物語。私の大好きな彼女の独特な文体が散らばって、味わいがあり良かった。

  • 小ぶりの判型と装丁が内容とぴったり。

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押し入れの虫干し (真夜中BOOKS)の作品紹介

曇りない五感が紡ぐ、少女の頃の濃密な時間。四季によりそい、原点を旅した、自伝的物語。

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